職場や家庭で役に立つコーチング【聴く】
話を聴くだけで問題が解決した経験はありますか?
また、相手が話している時の聴き方について、
考えたことはありますか?
コーチングにおいて、
「聴く」
というのは、
相手に存分に話してもらうことが目的です。
誰かに自分の考えていることや感じていることを存分に話すと、
頭の中がすっきりします。
言葉にしてアウトプットすることで、
自分の内側の情報が認識できて
頭の中が整理されるからです。
頭の中の情報は、
一度外に出さないと認識できないのです。
そして、受け入れ十分に聞いてもらえることで、
安心感を持ち、たくさんのことが話せます。
よくありがちなのが、聞くことに対する誤解です。
話す方の本音は、ただ話を聞いてほしいのに、
聴く側では、問題の解決やアドバイスを求められているのかな?などと勘違いしてしまいがちです。
私もこれまで、ついつい余計なアドバイスをしていたと思います。
まずは、相手の目を通して聴くことが大切です。
相手の気持ちになりきり、
主観(自分の価値観や過去の経験)を入れず、
相手と同じベンチに座り、同じ景色を見ているような感覚を持ちながら聴きます。
相手の感情や価値観、一番話したい事は何だろうと、相手の関心に関心を払うことで共感が起こります。
講座では、
2人組でお互いにワークをやってみました。
◆話し手は、話したいことを3回話します。
◆聴き手は3通りの方法でそれぞれ聴きます。
①いつものように聴く
②聴いた話を再現できるくらい相手の言葉に集中する
③相手の関心に関心を払いながら聴く
◆どちらも、感じたこと気付いたことを書き留めておきます。
②では、一字一句、聞き漏らさないよう、
気付いたら前のめりになって聴いていました。
話の表面だけ聞いている感じで、
感情などは伝わってきませんでした。
話す方も、話したいことが伝わっているのかどうか不安でした。
③では、ゆったりした気持ちで聞くことができて、
自然に相槌を打つこともできました。
同じ目線で聴くことで共感もしやすかったようです。
話すほうは、受け取ってもらっている感覚があり、
安心感に包まれて話しやすい状態でした。
そして、話しているうちに予想外の気付きがありました。
驚くべきことに、言われることもなく自分の内面を見つめ始めて、
今あることへの感謝へと視点が変化したのです。
「これぞ、コーチング!」
ただただ、話を聴いていただけなのに、
なんと、話し手が自ら解決へと導かれました。
これは2人ともお互いに感じたことです。
話してもらいやすいように聴く方法は様々ありますが、
やり方ではなく、聞き手のあり方が大切なのです。
それは、相手のために話しやすい環境を整えようとする心と態度です。
聞き手の態度でいけないのは、言うまでもなく、
攻撃的、優位に立とうとする、心を通わせない、偉そう、無神経な振る舞いです。
友好的、対等、オープンマインドな態度で聞きましょう。
また、時には自分が理解しているか、次のように確認すると良いです。
「あなたのおっしゃった事は、このように聞こえましたがそうですか?」
相手のことを心から思いやり、すべての答えは相手の中にあると信じて、相手の関心に関心を持ち聴き上手になりましょう。
そうすることで、あなたにとっても相手にとっても大きなプラスになることは間違いないです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
スキで応援していただけると、励みになります!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?