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職場や家庭で活かせるコーチング【認める】

人は認められることで安心感を持ち、
自分自身をより信頼する気持ちが生まれます。

認めるとは、相手を心から信頼し、
存在そのものに敬意を払っているということを相手に効果的に伝えることです。

コーチングのセッションにおいては、
クライアントに安心して話してもらうためのスキルですが、
日頃の人間関係にも大いに役立ちます。


褒める認めるは、似ているようで違います。

<褒める(勇気くじき)>

・勝ち負け、能力に注目
・成果を重視
・成功評価
・他者との比較
・こちらが良否を判定

<認める(勇気づけ)>

・頑張っている姿に注目
・過程を重視
・失敗も受け入れる
・過去の自分と比較
・相手に判断を委ねる

認められると、
「どんな自分でも自分でいいんだ」
と思えますが、
褒められることに対しては、
「いつも成果を出さなければならない」
という気持ちになります。


私は以前、職場で同僚から、
「あなたの顔を見ると元気が出るわ」とか
「あなたに会うとほっとする」と言われた時、
とても嬉しく思いました。

その人に対して何かをしてあげたとか、
私が特に何か優れているわけでは無いのですが、
存在を認めてもらえたことがとても嬉しかったのです。

逆に、やはり職場の同僚で、
一緒にランチに行ったりして仲良くしていたのに、
突然、会っても知らん顔をされたことがありました。

何かをしたわけでもなく心当たりもなかったので、
その人に対して、不信感が湧き、
もうこの人とは関わりたくない、
なぜこんな態度をとるんだろうなど責めるような気持ちにもなりました。

認めてくれない相手に対して、
職場で顔を見るのも辛かったのを覚えています。



認めるという事は、
行動承認存在承認の二通りあります。

行動承認とは、結果や成果に対する承認で、
例えば「掃除をしてくれてありがとう」と、
掃除をしたことを認めることです。

存在承認とは、存在そのものを認めるということで、
「あなたがいてくれるだけで私は嬉しい」
「あなたがいると助かる」
などの言葉で表します。

〇〇さんと名前を読んだり、挨拶をすることもこれにあたります。

「おつかれさまでした」
と、
「〇〇さん、おつかれさまでした」
では、言われた方の印象が違いますよね。


<認めることの具体的な方法>

①相手の言葉をそのまま受け止める

評価や判断を加えず、相手の言葉をそのままニュートラルな状態で受け止めます。
ジャッジされると嫌な気分になって、話したくなくなりますよね。

②相手の言葉に適切に反応する

うなずく、相槌、そうですね、笑顔など。
適切に反応してもらえると、しっかりと話を聞いてもらっていることを感じられます。

③同じ言葉を繰り返す(リフレイン)

相手の言葉の感情部分を繰り返すことで、認めることを示します。
「悲しかったね」など、
感情を繰り返すことで、受け止めてもらったと感じます。

④第三者の言葉を伝える
目の前の人だと、お世辞と受け取られることもありますが、
ここにいない誰かや相手の尊敬している人の言葉なら、素直に受け取りやすくなります。


職場や家庭で、
相手に「敬意と関心を持って接し、行動に表す」ことが積み重なって、
相手からの信頼につながり、
伝えたいことが伝わりやすい関係になるのです。



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