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新B1に求められそうなチームづくり3つの観点とは?

2022-23シーズンが終了したクラブのなかには、すでに来期のチーム編成に向けて動きがみられるところもありますね。
来シーズンは本格的に新B1参入に向けた審査がはじまるようなので、チーム編成にも影響してきそうな予感がします。
新B1は勝敗ではなく事業力で参入が決まるとのことですが、今シーズンしか観ていない身ではあるものの、ざっくり新B1に求められるチームとは何かを考えていけたらと思っています。

1.カルチャーがあるか

チームスタイルともいわれるものですが、「どんなチームなのか」という方針が一貫していることはポイントかと思います。
超攻撃的なチームなのか、はたまた超守備的なチームなのか、芸術的センスで観るものを魅了するチームなのか、泥臭く諦めないチームなのか…。
マーケティングなどの事業面で言い換えれば、ブランドみたいなものかもしれないですね。
このカルチャーがはっきりしているチームだと、現所属の選手はもちろんですが、今後所属するかもしれない選手(カルチャーに合いそうと直感的に感じる選手)というのもファン目線であっても見えてきそうです。
選手目線でも、「こんなチームに所属したい」という目標にもなりそうです。

2.世代のバランスがよいか

Bリーグの試合のロスター(登録選手)は12名です。
考え方はクラブによってまちまちな印象を受けますが、あるクラブはシーズン途中の補強を意識して11名といった少なめのロスターでスタートするところもあれば、あるクラブはチーム内競争や一部選手の途中離脱の可能性も意識して13名以上の多めのロスターでスタートすることもあるようです。
とはいえどのような方針であっても、野球やサッカーなど、他のチームスポーツと比べると、手元に置いておけるカードは圧倒的に少ない印象を受けます。そのため、どんな属性の選手を、どのように持っておくかは結構気を遣うはずです。

ひと口に「属性」といっても、ポジションや国籍なども重要ですが、個人的には世代分布がポイントかと思っています。
というのも、勝敗ではなく事業性でクラブを見ていった場合、中長期的な観点でチーム編成を考えているかがポイントになると考えています。そのためには先にも挙げたカルチャーは言うまでもないですが、あわせて世代交代という観点からもある程度年齢層はばらけている必要があると思っています。
目先の勝ちを獲りに行きたい、今シーズンは絶対に優勝したい、という短期的な目標を掲げると、どうしても「安パイ」を求めて、中堅~ベテラン中心のチーム編成になってしまいがちなのではと思っています。そうすると、せっかく築き上げた素晴らしいカルチャーがあっても、若手に場数を踏むチャンスが与えられないため、世代交代が進まずにカルチャーが継承されていかない、といったリスクが生じます。

私は長いこと若手選手に期待を寄せたがる性格というのもあるのですが、やはり来シーズンくらいの段階から若手がちゃんとチャレンジする余地があって、その中でも中堅やベテランと平等に競争できる環境にあるチームが、新B1のファーストシーズンである2026-27シーズンに中堅として活躍する姿を届けられるのではと思っています。
そういった意味では、2023-24シーズンのルーキー選手や2~3シーズン目くらいの若手選手、さらには特別指定選手やユース育成特別枠といった契約に注目していきたいと思っています。

3.タイムシェアできるか

新B1は少なくとも、現行のBリーグの開催日形態ではなくなるそうです。
具体的には、現在の土日中心の週末開催から、NBAのように毎日どこかでBリーグが開催されているような、個別のチームにとっては隔日開催のような状況です。
そうすると、プレータイムをチーム内で分散させる「タイムシェア」は非常に重要になってくると思っています。
試合によってはその日のコンディションでプレータイムを伸ばせない選手もいるとは思いますが、それでもシーズン全体を通して極端にプレータイムが短すぎるという選手がいる状況は新B1になると、例えば見かけは12名フル登録でも事実上10名しかプレーしないといった状況では、シーズンを走り抜けるだけで厳しいのではと思っています。

こういったところは選手に対する評価にも関わってくる部分で、シーズン途中の契約解除ももしかしたら増えてくるかもしれず、選手としてはよりシビアな状況になることも考えられます。
とはいえ個人的には、選手は試合に出てなんぼですし、例えプレーイングコーチの役割を与えられていたとしても、他の選手と同様に試合に出る可能性のあるロスターのひとりとして見られるべきと思っています。
むしろ別のチームへシーズン途中に移籍をしてプレータイムが増え、その選手がきちんと評価されるのであれば、流動性があったほうが選手のためになる場合もあると思います。
またファン目線でも、ロスターに入っているのに全然プレータイムが伸びない選手というのは、チームの方針が見えずちょっと不安になってしまうところもありそうですし、好きな選手であれば残念に思ってしまうところもありそうなので、事業性という観点でもポイントになってくるかもしれません。

ほかにもあるかもしれません

ざっとですが、素人ながらまとめてみました。
ほかには事業性という点では、いわゆる「スター選手」というのは新規ファン獲得には有効かもしれません。ただ個人的にはやはり、上記3点がまずは重要と思っているので、どちらかというとスター選手がいるかどうかはオプション扱いになるかなと思っています。なぜなら、スター選手Aがずっといてくれるわけではなく、スター選手Bが同じポジションに就けるかどうかもわからないかなと思っているからです。強いて言うならばカルチャーに合致する素晴らしいスター選手がいるならば、それはそれで大歓迎、といったところでしょうか。

長く観て来られている方であれば、もっといろんな観点が出てきそうですね。

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