組織変革とルールの関係とは
先日ルール?展を観に行きました。
こちらの展示では、"ルールとは誰かが作った守るべきもの"という一般的なイメージから脱却し、
むしろ創造性を促したり、心地いい行動を導くような
行動や思考をデザインするツールと捉えています。
ルール?展
東京都港区赤坂9丁目7−6 東京ミッドタウン・ミッドタウンガーデン 21_21 designsight
http://www.2121designsight.jp/
鑑賞して感じたことをもとに、組織変革においてルールが持つ役割を考えてみようと思います。
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組織変革に興味があり、『なぜ人と組織は変われないのか』を読んでいます。
変革の必要性は理解されていても、本当は実現したいことと実行できることには溝があり、変革を妨げている場合があります。
本書では、人の固定観念からもたらされる変革を妨げる要因を理解した上で、人と組織を心理の面から考察し、教育に活かす方法が書かれています。
著者がコンサルタントとして企業内の組織変革に関わった事例のうち、
組織変革を成功させたのはどういった要素だったのかを自分なりにまとめました。
組織変革が成功した要因
①個人・チームの改善目標の設定、目標に向けた取り組みの可視化
②組織変革に向けたチームの合意形成
③ 環境整備(学習方法、心理的安全性)
③環境整備にある通り、ワークショップといった学習方法や、コミュニケーション促進のための心理的安全性を確保することも、変革を支える要素の一部に含まれると思います。
ルール?展のコンセプトにあった、行動・思考をデザインするツールであるという点から
ルールも組織変革を成功させる環境の一環に含まれるのではないかと感じます。
「守らないといけないもの」、「自分を制限するもの」といったネガティブな面だけではなく
ルールには自由や創造性を最大化する役割もあることを意識したいと思いました。
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ルール?展では、鑑賞する際にもたくさんのルールがあり、来場者からの声をもとに、会期中にどんどんアップデートしていく仕組みになっています。
ルールは守ることだけが本質ではなく、ルール自体が社会の変化に適応していくもので、自分たちで変えていけるものだと気付かされた展示でした。
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