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読書/観劇記録

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観劇した舞台の感想や参考文献等の読書リスト
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#演劇

一人反省会みたいなやつ

こんにちは、狂気の劇団もどきの人こと青木です。 10月にいくつか劇作系に関わるイベントに参加し、先日参加したイベントのあとに一人で黙々とバス停で考えたことを書き残しておこうと思いました。(その場に出た具体的なアイデアはその人のものだと思っているので、話題にでた漠然としたテーマに対して好き勝手考えた覚書として) ●岡山でお芝居をするハードルボクは選ばなければ間口は広いが、やりたいことが明確になっていくほどめっちゃ高いイメージがあるなぁと駅で考えておりました。 学生時代に学

出張あてどなし (文芸小学校レポ)

こんばんは、青木です。 1週間前に急遽連絡を頂き、おかやま文学フェスティバル「文芸小学校」の「劇作家と廃教室」(NPO法人アートファーム)にて作品展示と物販を行いました。改めまして、本日たくさんの方にお立ち寄り頂きまことにありがとうございます<(_ _)> 今回は、記録として【物販・展示】の情報と参加にあたりこういう思いがありましたという【あとがき】を載せています。 【物販・展示】(こんなものがありました) ①100円台本…MUJIBOOKの文鳥文庫や、ハルキ文庫の2

#観劇記録「僕の右手に君の手を」

今年がはじまってもう1か月が過ぎるってよ、青木です。 本日、EN劇集団さんたばっぐさんの「僕の右手に君の手を」を観劇に行きました。昨年のハレノワガチ演劇祭の時に聞いて、これはいかねばと思い…。 〇感想 三田尚人シリーズもといこの作品も初見だったのですが 様々な「ま?え、ま??」がたくさん詰め込まれた公演でした。 ボクね、白状するとチラシとタイトル、あらすじからね、完全に「ハートフルな心温まるきれいな作品」だと勝手に思って見に行ったんです。 (いい意味で)だまされた!

カブフェス2023 観劇記録

こんにちは。今年も「迷ったら推せるときに推せ」で決めている青木です。 今年も日程を空けることが出来たので、カブフェスに行ってきました。 〇カブフェスとは…四国に拠点をもつ株式劇団マエカブさんが主宰となり開催している演劇祭。 6つの部屋で様々な劇団がタイムテーブルにそって公演があり、入場料(+おひねり制度)で一日いくつもの劇団の公演が見放題。芝居好きにはたまらないお祭りです。 ※ちなみに去年はこんな感じ… ●観劇リスト(感想のような覚書)①劇団ヒロシ軍『コントやるべきか

#観劇記録 「ペインロード」編

7月にみていて記録を残していなかった感想第二弾です。 ジャンル開拓を考えていた時期に情報を漁っていたら、ラジオで宣伝をやっていたので観に行きました。 (感想) あとは実体験をもとにして書かれているので、ただ「痛い/苦しい」という表現でなく、「痛風のひどい版」「日によって痛む場所が異なる」等、聞いていて日常生活にその症状があって、それでどんな世界が見えているかが線維筋痛症を罹患している登場人物のセリフからひしひしと伝わる内容でした。 (↓補足) 青木はチーム響きさんの

#観劇記録 「セルリオネの空」編

こんにちは、人間は暑さだけでなく湿度でもやられることを身に染みて感じる青木です。7月中に観たお芝居の記録を残そうと思います。 〇あらすじ 〇感想とか 公演時間が1時間か1時間半ぐらいだろうと思って行ったら15分の休憩をはさんだ2幕構成(2時間はたしかあったはず)という大ボリュームな公演で長編の冒険小説や映画をみたような感覚になりました。 ラストの場面で、照明を使った演出がこれは演劇だからこそできる体験(表現?)で「あ、いいなあ」と思いました。なおかつ、ポスターの「舞台

#観劇記録「りつとにじのたね」

こんにちは、青木葎です。 10月に観劇した舞台の原作絵本をやっと読むことが出来たので記録・感想を残すことにしました。 〇演目と感想 野外での公演で、高架下の公園がまるっと舞台になっていました。 もともと絵本がもととなり、踊りがあり、歌があり。小さいお子さんまでわかりやすくみれるお芝居でした。 自分を認めてくれる場所へ旅に出る主人公のクマの子・りつがメインですが、周囲に描かれるキャラクターもそれぞれ個性的でした。「次はだれが出るんだろう」と楽しみになる演出も面白かったと同

カブフェス2022 観劇記録

「推しは推せる時に推せ」に色んな意味で背中を押されてる青木です。 今年は日程が空けられたので、4年(5年?)ぶりにカブフェスに行ってきました。 カブフェスって何? 四国に拠点をもつ株式劇団マエカブさんが主宰となり開催している演劇祭。 2022年で10回目となりました。 6つの部屋で様々な劇団がタイムテーブルにそって公演があり、入場料(+おひねり制度)で一日いくつもの劇団の公演が見放題。芝居好きにはたまらないお祭りです。 一本(一団体)20分ほどなので「長時間座っているの

備忘録【体験型演劇と第四の壁】

こんにちは、これをあげている頃には作品が出来上がっていることでしょう。青木です。 現在、書き進めている台本を書く上で備忘録として残しておこうと思います。型破りなことがしたいときにはしらねばなりません。 「告解室」書くときにまず困ったこと。 舞台用マルチシナリオの書き方に関して見つからない…! そもそも体験型演劇がよくわかっていない…。 知らないだけで観客に関わることは暗黙のご法度か…? わからん…!!! 有名作家さんや古典なら台本が、新しいものは公演(再演)で観ること

#3読書記録(サド侯爵夫人編)

こんにちは、青木葎です。 まとめた理由としましては「三島由紀夫が澁澤瀧彦訳の『悪徳の栄え』を読んで影響され、『サド侯爵夫人』の執筆のきっかけになった」ので、もう読むしかないだろうと思い、挑戦しました。 地元で読書会があったのですが行く勇気がなく、ここで一人読書会を開催しようと思います。 ①戯曲「サド侯爵夫人」三島由紀夫今回は消毒・マスク・感染対策をぴっちり行い、観劇する機会がありました。初見の印象は「とにかく難解」(三島さんの小説、ボク何回か挫折していることもあるからか

#2-2読書記録(戯曲考察編)

こんにちは、青木葎です。 前回の読書記録のつづきです。→【本編の読書記録はこちら】 ①シェイクスピア全集「お気に召すまま」W.シェイクスピア(末尾解説)全集の面白いところって、注釈に英訳版にこういう言葉遊びになるんですよとか巻末に作品に関することが載っていて読み終わった後にまた読みたくなるところですね。「衣装・演技・ジェンダー」というタイトルで過去の上演記録や今回の松岡和子さん訳と原作のニュアンスの違い等スポットをあてて書かれていました。 ②「ジェンダーの驚き―シェイク

#2-1読書記録(戯曲編)

こんにちは、青木葎です。 今、「なんだよおおおこのくそつまらねぇぇはなしはよおおお」と心折れながら、力試しにいったん全部通しで書いている作品の参考資料を探していたら面白い作品を見つけたのでご紹介です。 ①「お気に召すまま」W.シェイクスピア(松岡和子訳) https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480033154/ 今まで野田秀樹さんの「真夏の夜の夢」や三谷幸喜さんの「恐れを知らぬ川上音二郎一座」等、元の題材としてシェイク