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社会×個人のクロスポイントと創造性


1.はじめに

このブログでは、「社会システムや社会現象(外界)」「個人の意識や心(内面)」との接点に注目して、「自分らしい生き方」のヒント💡になる情報、その考察等をシェアをしていきたいと思います。この外界と内面をくつなぐところにこそ各自の創造性が発揮される源泉のカギがありそうだからです。

21世紀も四半世紀経とうとしている現在は、沢山の情報が飛び交い、社会の変化の大きい時代。海外で、国内で、色々な分野で様々なことが次々起き、何を信じてどう生きたらいいのか?という方もいらっしゃるでしょう。それは当然です。社会や価値観の変化は激しく、これだけ大量の情報を誰でもが自ら発信も受信もできる時代は人類初ではないでしょうか?さらに、AIの登場などテクノロジーの進化も急激で目を見張るものがあります。

さて、簡単な自己紹介。国内外の社会科学系大学院で学び、大学教員として初年次教育から専門教育、大学生から社会人まで担当しながらその過程で様々な経験をしてきました。その中で感じてきた大きな違和感があります。それは、端的に言うと次のようなことです。

2.「外界アプローチ型」と「内面アプローチ型」の恩恵と限界

小中高大の教育制度は、既存の社会を前提に就職したり稼ぐこと、社会の中に馴染んで生きていくこと、社会や仕事の役に立つような「社会的スキル」「社会的リテラシー」は学べます。つまり、外界アプローチ型の社会スキルや知識の習得のような機会は十分用意されているのです。一方、自分の内面をしっかり見つめたり、自分の本音をみて各個人の独自の幸福の源泉を追求していくような「自己探求スキル」養成の機会、つまり内面アプローチ型はかなり教育システムの中でおざなりになってきたのではないか?ということです。

すると、内面アプローチについては、子どもも大人も指針となる地図がないままの人生航海に漕ぎ出すことになってしまうのです。なので、もちろん個人の特性として最初から自分らしさ満開で生きられる人もいるかもしれません。けれども一方、真面目な頑張りやさんほど社会や社会の中での役割に過剰順応しがちです。そして、そういう人ほど、日々生活に追われる中で、「本来ある自分らしさ」「強みや弱さ」「肉体的精神的な限界」をも忘れてしまったまま、無理している自分にすら気づかず、ひたすら頑張って生きることにもなりかねないという現実もあります。

つまり、本来の自分らしさを充分に表現してリラックスして生きられるか否か、役割を生きていて本来の自分を生きていないことに違和感を感じるか否か、ここは各自の感性や行動力、内観力次第になり個人差が大きくなるのです。中には、人生の途中で、個人的に強く違和感を感じたときに、ようやく内面アプローチに必要な情報を探したりサービスに接して、自分を深く見つめていく機会を得ていく人もいるでしょう。

このような生きるスキル習得の「外界アプローチ」と「内面アプローチ」はそれぞれ当然沢山の恩恵があります。ただし限界もあるのです。その恩恵と限界の詳細については別の機会に説明することにしますが、とても簡単に述べると限界は2点に集約されます。

外界アプローチの限界は、何か事がおこると「他人や社会」に原因を求めやすく、内面アプローチは「自分」に原因を求めやすい。そして、
②世の中全体として、外界アプローチと内面アプローチをつなぐ視点がまだまだ不足しているのでは?ということです。

外界や内面に問題の起きた原因を追究したり解決の糸口を求めることは時と場合によって必要ですが、社会や他人を責めすぎたり、自分を責めすぎたりすることにエネルギーを注いで、無力感や怒りをぶつけていても、創造的で建設的な一歩が踏み出せません。そこで、創造的で建設的な未来の一歩を踏み出すエネルギーに転換するには、外界アプローチと内面アプローチをつなぐ視点、つなぐ情報が必要になるのです。それは時と場合の見極めのためともいえるかもしれませんし、事柄の解釈のためともいえるかもしれません。

3.創造性―「社会」と「内面」を”つなぐ視点と情報”

最近「これからの時代は創造性が大切です」ということをしばしば耳にします。AIの進化が目覚ましい時代はとくに、この創造性は個人にとっても社会全体にも重要でしょう。そして誰しも人間らしく幸せに生きたい、と願っています。変化のゆるやかな時代では、社会に適応して周囲に馴染むだけで穏やかに無難に一生を送れたかもしれません。しかし今は、社会の価値観も激変し、幸せや穏やかの概念も一転するほど、変化の大きい時代を迎えています。従来通りに社会に適応し、周囲に馴染むように心がけていると、急速に時代遅れになり、逆に周囲や時代に振り回され心穏やかでない日々が訪れることも容易に想像できます。

そこで、創造性とは何か、幸せや豊かさとは何か、ひとりひとりが日々自分の内面に問いかけながら独自の道を進む必要がでてきたのです。そうしないいと、その都度その都度変化する価値観や環境に日々翻弄されて自分の幸せすらも実感しずらくなりかねません。そう考えても、やはり、幸福感のポイントそして創造性のカギは、「社会(外界)」と「自分(内面)」の交差点(クロスポイント)にあるのではないでしょうか。

社会も個人も常に変化し、進化し、成長し、そして常に揺れ動いています。そんな時代に、「外界アプローチ」と「内面アプローチ」をつなぐ視点つなぐ情報、イキイキと自分らしく創造的に社会のなかで生きていくヒントになるような情報、考察、書籍なども含めて皆さんにシェアしながら、私自身も変化する社会の中で常に学び、成長していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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