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【新刊ができるまで】なぜいま「地味な投資法」に担当編集者が注目したのか?

Twitter人気アカウント「配当太郎」氏が、年間100万円の配当金を手に入れる3ステップを徹底解説する『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(配当太郎・著)。

本書では、初心者にはわかりやすく、株式投資を始めている方には新たな発見をしていただくために、配当株投資の持ち味とノウハウを徹底的に深掘りしてお伝えしています。

今回、本書の編集を手掛けた坂口雄一朗に、本書をつくるきっかけや、自身の投資経験などについて語ってもらいました。

――企画のきっかけは何でしたか?

通常、景気が良いときは、10倍株などの株価が上がるのを狙った派手な株式投資が人気になるのですが、世の中が不況になり、株価が下がると、投資スタイルも変わります。マネー系の雑誌などでは定番になっているように、景気が悪くなれば、配当株が注目される傾向があります。去年から株価が下がっていますが、そのような世の中の流れと投資スタイルの傾向をふまえた上で、本書を企画しました。

――本づくりはどのようにスタートしましたか?

著者の配当太郎さんのことを知ったのはTwitterです。当初、フォロワーは1万人台でした。配当太郎さんの発信内容には常に一貫性があり、「配当株投資の良さを広めよう」という強い意思を感じました。「ご興味があればぜひ、お話できませんか」というTwitterのDMを送り、良いお返事をいただいたので、その後Zoomで打ち合わせをしました。予想していた通り、配当株投資の良さを発信していきたいという思いを強く感じました。そこで「ぜひ(書籍づくりを)始めましょう」という感じになりました。

――今、多くの方から反響をいただいています。この背景にあるのは何だと思いますか?

企画した時点では、株価が下がったり、円安、インフレなどのニュースが多く、物価が上がるという話も含め、なんとなく不安な感じが世の中に広がっていました。一方で、NISAの制度が変わる、拡充するということで、これまでの投資金額よりも上限が上がるという話もありました。投資する環境が整備されつつある、というようなニュースもあったりしました。そういう要因もあって、いま多くの人に本書を手にとっていただいているのだと思います。

あとは、取材を始めたときに1万人台だった配当太郎さんのフォロワーの方々が、発売時には8万人まで増えていたことも大きいと思います。フォロワーの方々が事前に予約してくれたのは嬉しかったですね。

――配当太郎さんの配当株投資にはどういう特徴があるのでしょうか?

配当株投資というと、「高配当」をアピールする本や雑誌が多いんですね。しかし、配当太郎さんの場合は、一過性の高配当株についてではなく、受け取れる配当金をどうやって徐々に増やしていけばいいかということを発信し続けています。それを、141字という短いツイートでは詳しく書くことはできないので、本としてわかりやすく伝えたいという思いがあったんだと思います。

――タイトルはどのように考えたのですか?

配当太郎さんがTwitterですでに「年間100万円の配当金の威力」というようなことを時々書かれていたのですが、それに対する注目度が高かったという話を聞きました。つまり、本にしたときに、当然その表現に対して注目は集まるだろうなと。ある意味、強いワードが最初からある程度わかっていたので、それをいただいたという感じです。

――今回の編集で、大変だったことはありましたか?

配当太郎さんの話は首尾一貫してるし、伝えることも明確だったので、「予想外」というようなことはほとんどなかったです。何か話せるエピソードがないので、この記事がボツにならなければ良いですが(笑)。

――坂口さんのご自身の投資の経験は?

私自身は配当株を目的とした投資の経験はありません。配当株投資って、少しずつ少しずつ増やしていく感じなので、地味といえば地味なんです。配当太郎さん自身がなぜ配当株投資を始めたかというと、本書にもありますが、リーマンショックの2008年頃に株価が暴落して、それに巻き込まれてしまったことがきっかけになっています。その時に配当金が入ってきてて、配当金の有難みに気付いたわけです。きっと多くの配当投資をやっている人は、リーマンショックに限らず、何かそういう暴落とか下落などで投資で痛い目を見た人が多いと思います。

その意味でいうと、自分自身も似たような経験があります。昔、雑誌で投資の特集を担当していたのですが、実際自分でもやらないとわからないと思い、当時勢い良く上昇していた中国株を、調子に乗って買っていたら大暴落してしまいました。そんな痛い目をみたので、気持ちはよくわかっています(笑)。今回、配当太郎さんの話を聞いて、配当株投資をやってみたいと本当に思いましたね。配当太郎さんや私のように過去に投資で痛い目を見た人は入りやすいのではないでしょうか。

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