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ビジネス書出版社社長の四方山話

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クロスメディアグループの代表による四方山話です。毎週更新しています。
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#社長

ハルシネーション【ビジネス書出版社長の四方山話】

AIが事実に基づかない情報を生成することをハルシネーション(幻覚)と言います。 ハルシネーションは、生成AIの実用化においての技術的な課題とされています。 そのため、今は人間がAIが生成する情報をチェックする必要があります。 ただ、人間自身にもハルシネーションがないとは言えませんし、人でもAIでも、社会生活において誤情報が大きな問題を引き起こすことがあるので、ハルシネーションには気をつけないといけません。 さて、考え方を変え、生成AIのハルシネーションをクリエイティブな仕

【ビジネス書出版社社長の四方山話】企画の生み出し方

企画を生み出すためには、いくつかの手法があります。 ひとつは、ずっと企画を考えていることです。 突然、アイデアが降って湧いてくることはありません。四六時中、企画を考えている人にアイデアは振って湧いてきます。 次に、情報収集の幅を広げることです。 Web上のアルゴリズムに支配された情報、自分が心地良い情報収集から抜け出しましょう。 本や雑誌、新聞、テレビ、セミナー、講演など、自分が目を向けていなかった情報から、企画が生まれることは多いです。 最後に、他人の声に耳を傾けるこ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】天国と地獄

今、『メンターになる人、老害になる人。』という本の編集をしています。 この本では、メンターも老害も、一概に年配者のことを指しているわけではなく、例えば、バイト先の若い社員も年長者からしたらメンターにも老害にもなります。 とはいえ、一般的にメンターや老害には年配者が多く、高齢化社会が進んでいく日本では、メンター大国になるか、老害大国かになるか、どちらかで、それは国の未来に関わるような重要なことかもしれません。 若い人からすれば、メンターの多い世の中は天国で、老害の多い世の

【ビジネス書出版社社長の四方山話】行動力

世の中は、 ①アイデアがあり行動する人 ②アイデアはあるけど行動しない人 ③アイデアもなく行動もしない人 で分けると、②の人が多いです。 アイデアは実行しないと意味がありません。 実行できるアイデアは、行動するほど出てくるものです。 それなので、行動しない人のアイデアは実行できないものが多く、だから行動しないのでしょう。 先ずは行動することが大事です。 【採用情報】 ただいまクロスメディアグループでは、編集者、マーケター、法人営業、SNS運用担当者、デザイナーな

【ビジネス書出版社社長の四方山話】本のタイトル

先週『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という新書を書店で見かけ、後日買おうと行く先々の書店でチェックをしたのですが、どこも売り切れていました。本は“思い立ったが吉日”で買った方がいいですね。 代わりではないですが、『「指示通り」ができない人たち』という新書を買って読みました。指示通りにできない人は買わない本です。 単行本より、このような衝動買いを促すタイトルをつけやすいのが新書です。 なんか、すべての新書が自分が読むべき本のように思えてきながら、書店をぶつぶつぶらぶ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】人間ドック

先週、人間ドックを受診しました。 大きな問題はないと思いますが、人生初、メタボ予備軍と認定されました。 さっそくトレーニングを開始しました。夏までにシックスパックになる予定です。 アクティブヘルスラボにも通わないといけないですね。 昨年、試しに脳ドックと心臓ドックを受診しましたが、どこも問題はありませんでした。 何もないとネタにならないので残念な気がしますが、何かあったら大変なことなので、やはり何もないに越したことはありません。ぶつぶつぶつ。 【採用情報】 ただいまクロ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】イタリア

イタリアは、ファッション、デザイン、車、食品、観光において先進国です。 これらは日本がこれから世界にアピールしていく分野でもあります。 日本は安くて良いものを大量につくるのが得意で、そのことが高度経済成長の原動力でした。 でもそれは韓国、台湾、中国に役割が変わりました。 これからは、良いものを高く売る方法をイタリアから学ぶ必要があります。 GUCCIとUNIQLO、FerrariとTOYOTAをイタリアで目にして思ったことです。 ▼クロスメディアン公式サイト ▼採

【ビジネス書出版社社長の四方山話】安い日本

GW中の観光地が多くの人で賑わう中、 WHOが3年にも及ぶコロナ緊急事態終了を宣言しました。 私はコロナだろうがなかろうが、マイペースで外出していましたが、さすがにこう人出が多いと、かえって不要不急の外出は控えたくなります。 コロナ禍での空いている電車や飛行機、渋滞のない道路、予約が取れるレストランとホテルが懐かしいですが、そんなことを言ってはいけませんね。 さて、需要が回復していくなかで、様々な分野でまた新たな競争が生まれます。 新たな競争は、低価格や過剰サービスを

【ビジネス書出版社社長の四方山話】本屋がいまできること

先週水曜日の朝日新聞で、ジュンク堂書店の有名書店員の福嶋聡さんが「本屋がいまできること」というテーマでインタビューを受けていました。 福嶋さんはたくさんの著書を持つ有識者で、関西出張で書店を伺ったときにたまにお会いするのですが、今度お会いしたときにいろいろとお話をしたい内容を取材では話されていました。 「書店、特に多くの本を置ける大型書店は、社会の変革器であるべきです。売上データだけに頼っていたら、今ある社会の欲望や格差の増幅器にしかなりえません」 「マーケティングや宣

【ビジネス書出版社社長の四方山話】古典芸能

趣味関心は、年とともに変わっていきます。 子供の頃、大人の嗜みには、「それの何が楽しいの?」と思うことばかりでしたが、今では自分もすっかり大人の嗜みを愉しんでいます。 大人の嗜みの1つに古典芸能があり、その中でも、能・狂言、歌舞伎、落語などは、何となく興味を持っている人は多いのではないでしょうか? 私も何となくの興味から、今では定期的に観に行くようになりました。 私の経験から、入門者が古典芸能を楽しむためのポイントは2つあります。 1つは、わかりやすい演目を選ぶこと。

【ビジネス書出版社社長の四方山話】情報的健康

先週は、意識をしていたわけではないのですが、食べ過ぎず、飲み過ぎず、よく運動をして、よく寝た1週間でした。おかげで、体調もすこぶる良く、仕事も捗りました。 あらためて、健康づくりには食事、運動、睡眠の3つが大事だと実感しました。 さて、『デジタル空間とどう向き合うか』という本の中に、「情報的健康」という言葉があり、そこで情報が健康に及ぼすことについて触れています。 情報過多や誤った情報はストレスを引き起こし、それが心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特にデジタル

【ビジネス書出版社社長の四方山話】価値観と経営

政治や経済など大きなことから、身近な仕事や私事まで、問題のほとんどが人間の異なる価値観により引き起こされています。 問題というほど大げさではありませんが、私も他人に対して「何でそういうこと言うかなぁ」や「何でそういうことするかなぁ」と思うことはしょっちゅうで(私も同様に思われているかもしれません)、このようなことも異なる価値観により思うことです。 会社組織は、異なる価値観を持つ個体の集まりであり、その集合体を目標に導くのが会社経営です。それなので、経営は大変なことだと今さ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】ワークライフバランス

先週6月23日に48歳になりました。人生で、気力、体力、能力のバランスが一番整っている時期が40代後半なのではと実感しています。 20代は編集者として、30代は起業家として、40代からは企業家として脇目も振らずに仕事をしてきましたが、案外、仕事以外のことも年を重ねるごとに充実しています。 長い人生のワークライフバランスを実現するためには、脇目も振らずに目の前のことを頑張る、ということが大事なことかもしれません。 そして、人生は続く。 ▼クロスメディアン公式サイト ▼

【ビジネス書出版社社長の四方山話】自社商品

編集者としキャリアをスタートし、企画がなかなか出ずに悶々としていたときに、当時の編集長に、「君みたいな人は世の中にごまんといるから、自分が買いたいと思う本をつくればいいんだよ」と言われました。そして、そのアドバイスのおかげで、今日まで500冊以上の自分が買いたいと思う本をつくってきました。 毎月2、3点の自分が企画した本や自分が関係する本の原稿を読んでいますが、クロスメディアでは毎月10点前後の出版をしているので、すべての原稿に目を通すことはできていないのが実際です。 最