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12月3日の相場振り返り

いつも貴方を応援する、パピーぬです。

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本日も、よろしくお願いいたします。

さて、昨日の相場の振り返りですが、早速行ってみましょう!

日本市場3指数と寄与度ランキングの確認

日経・TOPIX・マザーズ複合チャート(リアルタイムチャート)
日本市場3指数と寄与度ランキング(リアルタイムチャート)

■値上がり銘柄数は、210銘柄。
昨日は、値上がり数210銘柄という事で、ほぼ全面高という流れになりました。ダイキン工業は、日系大手証券アナリスト評価を強気に据え置き、目標株価を30,000から29,000に引き下げましたが寄与度TOPになりました。リクルートHD、信越化学などの主要銘柄が続くます。一方、ファーストリテイリングやソフトバンクグループが寄与度下位に連日登場。ソフトバンクグループについては引き続き、下げ止まらない状況が続いています。米市場のアリババ株が-8.23%と大きく下落していますので、週明けも逆風が止まない状況かと思われます。

■TOPIX寄与度ランキングTOP10

TOPIX寄与度ランキング(みんかぶ)

■ソフトバンクGに新たな打撃、米提訴でアーム売却に暗雲

ソフトバンクグループが苦境に立たされている。米連邦取引委員会(FTC)は2日、傘下の英半導体設計会社アームの米エヌビディアへの売却阻止を目指し、行政審判手続きを開始した。中国当局による出資先企業への規制強化の動きも活発化しており、ソフトバンクGにとって新たな打撃となる。

ソフトバンクGは昨年9月、保有するアームの全株式を最大400億ドル(約4兆5000億円)で米半導体メーカーのエヌビディアに売却すると発表。英政府は、安全保障の見地から調査するよう英競争・市場庁(CMA)に指示していた。エヌビディアへの売却が白紙になれば、新規株式公開(IPO)など市場での売却が有力になる。

ソフトバンクGはブルームバーグの取材に対し、アーム売却を巡る米FTCの動きなどについてノーコメントとしている。[ブルームバーグ]

あくまでも、推測ですが、SBGは、このアーム売却で得た資金をもとに、自社株買いを進める予定であったと思われますので、これが頓挫してしまうのではないか、なかなか進めることが出来ないのではないかという思惑も出てきています。

■マザーズ寄与度ランキングTOP10

マザーズ寄与度ランキング(みんかぶ)

■FRONTEO、アクセリードと共同事業発表もストップ安で引け

昨日は、AI開発のFRONTEOと創薬ソリューションプロバイダーのアクセリードが共同事業「Druggable Target 1000」を開始するというIRがあり、寄りつきは高く始まりましたが、前場引け前に大きく売られ、結局STOP安になり、後場は寄らずに引けました。

FRONTEO 1分足チャート
マネックス証券 FRONTEO信用情報

11/26時点で信用買残が-135,800減少し、信用倍率が81.11と若干ではありますが改善しつつあります。それでも、まだ他と比べると需給はあまり良くなく、チャートも乱れて上値に重い蓋がされてしまったので、あまりお勧めしません。

昨日の日本市場概況

■ポイント

 1.日経平均は276円高と反発、後場、上昇基調。
 2.前日までの下落で値頃感で、下値拾いの動き
 3.日経平均は4日ぶりに2万8000円台を回復し高値引け
 4.商船三井、川崎汽など海運株やANAHDなど空運株が高い
 5.中小型株も買われ、東証マザーズ指数は8日ぶりに反発

■東京市場概況

東京市場では日経平均株価は大幅反発。後場に入り買いが優勢となり、4日ぶりに2万8000円を回復した。

 前日の米株式市場では、NYダウがと急反発。これを受けた、東京市場で日経平均は、寄り付きでは値を上げてスタートしたが、上値では売りに押され前場は一時160円を超す下落となるなど軟調に推移した。ただ、後場に入る買いが優勢となり、日経平均は2万8000円を回復し高値引けで取引を終えた。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡る状況が警戒されているが、前日までの大幅な下げで値頃感が強まっていた。今晩は米11月雇用統計が発表されることもあり、その結果も注目されている。中小型株も堅調で、東証マザーズ指数は8日ぶりに反発した。

■前日の米国市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比617ドル高と3日ぶりに反発した。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大が懸念されるものの前日までの下落から、自律反発狙いの買いが流入した。

■個別銘柄状況

◯買われた銘柄
日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など海運株が高く、ソニーグループ<6758>やトヨタ自動車<7203>、ダイキン工業<6367>が買われた。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>が急伸し、JR東日本<9020>やJR東海<9022>も値を上げた。
●売られた銘柄
ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、任天堂<7974>が軟調。FRONTEO<2158>やリボミック<4591>が急落した。

■日経平均寄与度ランキング

◯プラス寄与度上位5銘柄
ダイキン <6367> 、リクルート <6098> 、信越化 <4063> 、デンソー <6902> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。
●マイナス寄与度上位5銘柄
ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、富士フイルム <4901> 、任天堂 <7974> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約44円。

業種別株価指数変化率

業種別株価変化率(リアルタイムチャート)

■東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はその他製品のみ。
昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)海運業、(3)陸運業、(4)繊維製品、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)医薬品、(3)情報・通信業、(4)電気機器、(5)石油石炭製品。

◯値上がり率上位10

(1)Gunosy <6047> 、(2)川崎汽 <9107> 、(3)東京綱 <5981> 、(4)オープンドア <3926> 、(5)ヴィッツ <4440> 、(6)中京銀 <8530> 、(7)ジャムコ <7408> 、(8)ギフティ <4449> 、(9)KNTCT <9726> 、(10)エスクリ <2196> 。

●値下がり率上位10

(1)ラクーンHD <3031> 、(2)コーテクHD <3635> 、(3)不二電機 <6654> 、(4)木村化 <6378> 、(5)ペプドリ <4587> 、(6)トリケミカル <4369> 、(7)F&LC <3563> 、(8)TOREX <6616> 、(9)電子材料 <6855> 、(10)スノーピーク <7816> 。

WTI原油先物と空運・原油関連銘柄比較

WTI原油先物(リアルタイムチャート)

現在のWTI原油先物は、 -0.23(-0.35%)の66.27と下落。

WTI原油先物・空運、原油関連銘柄チャート比較(bloomberg)

■3日のNY原油先物は、小幅安。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.24ドルの66.26ドルで通常取引を終了。11月米雇用統計発表後に69.22ドルまで買われましたが、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大によって原油需要は減少する可能性があるとの見方が強まったところで、買いは続かず、戻り売り優勢の流れに。

■空運銘柄、国際線新規予約の停止要請の取り下げで買い集まる。
国土交通省はオミクロン株への水際対策として、航空各社に対し、今月末までの1か月間、日本に到着するすべての国際線の新たな予約を停止するよう要請。しかし、一部で混乱を招いたとして、要請を取り下げ、日本人の帰国需要に十分配慮するよう通知しました。
これを受けて、もともと売り叩かれていた空運銘柄に買い戻しが集まる状況に。JAL、ANA共に大幅高になりました。

バルチック海運指数と海運銘柄一覧

12月3日時点 バルチック海運指数です。 (money box)

3日時点のバルチック海運指数は、+68.00(+2.23%)の3115.00と続伸。

■川崎汽船、目標株価7,500円から16,900円に引き上げでインパクト強い
昨日、海運3銘柄の目標株価が引き上げられてた事を書きましたが、特に川崎汽船<9107>の目標株価が7,500円から2倍以上の16,500円に大きく引き上げられており、これが材料になり大幅に上昇しています。

川崎汽船(9107)日足チャート

昨日の川崎汽船は、続き足から始まり底堅い状況で後場から引けにかけてあがり続け、+700の6,140円と出来形を伴う大陽線で引けました。株価は75日線を上抜けしました。また、遅行線は株価を上抜けしている状況で、MACDもゴールデンクロスしていますので、強いチャートと言えます。来週は、雲の中に入り、上限を超えることができるのか確認したいところです。

SOX指数と半導体銘柄一覧

12月3日時点 SOX指数 (money box)

12月3日時点のSOX指数は、-6.28(-0.16%)の3,804.54と下落。

■FTC、米半導体大手エヌビディアによるアーム買収阻止するため、提訴
【シリコンバレー時事】米連邦取引委員会(FTC)は2日、米半導体大手エヌビディアによる英半導体設計企業アームの買収を阻止するため提訴したと発表した。エヌビディア傘下入りは競争環境を弱め、技術革新に有害な影響を及ぼすと指摘した。訴訟は来年8月に始まる予定。
アームは、ソフトバンクグループ(SBG)の傘下にある。SBGは昨年、財務と投資の強化に向け、エヌビディアと最大400億ドル(約4兆5000億円)での売却で合意したが、各国当局や企業が懸念を示している。
FTCは声明で「未来の技術力は、今日の競争力を維持できるかどうかに懸かっている」と指摘。「違法な垂直統合から重要インフラを守るため積極的な行動を取るとの強い意志の表れだ」と述べた。
アームはスマートフォンや自動車向けの半導体などの設計図を多くの企業に提供している。FTCは訴状で、買収によりエヌビディアが競合の機密情報にアクセスできるようになると主張。同社の技術支配を許し、価格上昇など「国民に損害を与える」と批判した。
これにより、エヌビディアは-4.46%の下落。

3指数日足一目均衡表

日経平均

日経平均日足チャート(trading view)

下髭陽線で引け。ここで大陽線が来れば明けの明星に近い形ではあったのですが、オミクロン株の様子見から買い戻りが入りませんでした。RSIは再び売られすぎ水準に。過去この周辺で自律反転しているので、期待したいところです。また、下落に転じるようであれば、27,045円あたりのラインがサポートとして機能するか確認したいと思います。
遅行線は上向きに、MACDも若干上昇しましたが、引き続き弱いチャートですので、積極的に入るのは控えたいところです。

TOPIX

TOPIX日足チャート(trading view)

下髭陽線で引け。なんとかネックラインで反発することができました。日経同様引き続き弱いチャートですが、RSIは、売られすぎ水準なので自律反発を期待したいところです。

マザーズ

マザーズ日足チャート(trading view)

下髭陽線で引け。なんとか反発上昇した形。こちらもRSIは30%ともう少しで売られすぎ水準に入っていきます。さらに下落する場合は最悪で1,005ポイント近辺まで下がる可能性があるということを頭に入れておきたいところです。

米国市場3指数最新

米市場3指数最新(リアルタイムチャート)
その他指数最新(リアルタイムチャート)
ビットコイン最新(リアルタイムチャート)

■米市場概況のポイント

1.ダウ平均は反落。インフレやオミクロン株への懸念で株式市場は不安定
2.IT・ハイテク株調整売りが全体相場を圧迫。ナスダック一時2%超の下げ
3.米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想の半分以下だった。

■米市場概況

きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。インフレやオミクロン株への懸念で株式市場は不安定な動きが続いている。きょうはIT・ハイテク株への調整売りが強まり全体相場を圧迫。ナスダックは一時2%超の下げとなった。
朝方発表になった11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想の半分以下だった。しかし、失業率が大幅に低下し、FRBの正常化スタンスに影響を与えるものではないと見られているようだ。米雇用統計後にブラード・セントルイス連銀総裁の発言が伝わっていたが、「4.2%の失業率はFRBの支援解除に向けた良い事例」と述べていた。
一方、インフレ指標の一環として、平均賃金の動向が注目されているが、今回発表の数字は予想こそ下回ったものの、インフレ長期化への懸念を正当化する内容ではあった。きょうの米雇用統計は15日に結果が発表されるFOMCが、今週のパウエルFRB議長の議会証言を踏襲する内容になるとの見方を補強する数字と受け止められているようだ。
インフレおよび、早期利上げへの期待で今後、金利は上昇局面を迎え、バリュエーションが割高になっているIT・ハイテクなどの成長株は年末に向けた調整が強まっている模様。
南アフリカで確認された新型ウイルス感染の症例数は、火曜日からオミクロン株が広がるにつれてほぼ4倍になった。同国の国立感染症研究所によると、過去24時間に1万6055件の感染を確認し、陽性率は火曜日の16.5%から24.3%に加速した。パンデミックが始まってからの南アフリカの感染症研究では、オミクロン株による再感染のリスクが以前のどの株よりも3倍高いことは判明している。

■個別銘柄状況

アップル<AAPL>が160ドル台に下落。アイフォーンを所有している米国務省の職員がハッキングされたと報じられた。イスラエルを拠点とするNSOグループが開発したスパイウェアを使用して、何者かが米国務省職員の所有するアイフォーンをハッキングしたという。

 電子署名のドキュサイン<DOCU>が大幅安。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、重要な指標であるビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想を下回ったことに失望感を強めている模様。また、第4四半期の売上高が予想を下回ったことも嫌気されているようだ。

 中国配車サービスのディディ(滴滴)<DIDI>が下落。米上場廃止の準備を開始し、香港上場に備えた作業に着手すると伝わった。米株式市場への上場に反対する中国当局の要求に屈する格好。

 不動産情報サイトのジロー<ZG>が上昇。前日引け後に7.5億ドルの自社株買いプログラムを発表した。

 半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、粗利益率も予想を上回っている。予想を上回るガイダンスも示し、好調な決算となった。

 飲料のナショナル・ビバレッジ<FIZZ>が上昇。前日引け後に1株3ドルの特別配当の実施を発表したことが好感されている。

 オンライン・アパレルのスティッチ・フィックス<SFIX>が上昇。同社は顧客のスタイリングサービスも含めてアパレル製品を販売している。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。

 鉄鋼のニューコア<NUE>が上昇。前日引け後に四半期配当の増配と自社株買いプログラムの増額を発表した。

 午後になってウォルグリーン<WBA>に買いが強まりダウ平均をサポート。同社が傘下の英ブーツの売却を模索していると伝わった。

ADR値上がりランキング(円換算)

ADR株価ランキング(money box)

ADR値上がりランキングは、引き続き凸版印刷が1位となっている。

日経平均CFDの今は!?

日経平均先物CFDチャート(リアルタイムチャート)

現在の日経平均CFDは、-266円の27,762.80と下落。

米市場では、インフレ上昇局面から、IT・ハイテク関連に利益確定売りが広がりNASDAQは2%以上の下落となりましたが、後場からは上昇している事から底堅い印象も受けました。これを受けて、来週の日本市場は-250円程度の下落から始まりそうです。また、オミクロン株拡大への懸念事項や不透明感から上値で買いにくい状況が続くと思いますので、積極的な買いは控えたいところです。15日は米雇用統計を受け、FRBのパウエル議長のコメントが出ますので、しっかりと確認していきたいと思います。

それでは、今週もお疲れ様でした。

※株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なわなければなりません。これが「自己責任」の原則です。

誰かに「儲かる」とささやかれて損をしても、誰も損失を補償してくれません。大切なのは、自分のマネープランに適した「自分のルール」を作り、それをしっかり守ること。


自分の株式投資に関する知識、投資経験、投資目的、資産の状況などを勘案して、どれくらいを運用資産に回せて、どれくらいまでなら損をしてもよいのかという許容範囲を決め、損失はその範囲内に収まるようコントロールしましょう。











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