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大田智美(アコーディオン)と富田珠里(ピアノ) この2つの楽器が出会ったその瞬間から、…

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大田智美(アコーディオン)と富田珠里(ピアノ) この2つの楽器が出会ったその瞬間から、この響きの虜になる! CROSSAir 2024 東京・熊本・高松 300年の時を紡ぐ、18世紀のモーツァルト&ベートーヴェン、 21世紀の作曲家、野村誠&稲森安太己!

最近の記事

4手のためのピアノソナタ op.6 ベートーヴェン

1797年、ベートーヴェンが27歳の時に作曲された2楽章からなるこの連弾曲は、その前年に書かれたチェロソナタ作品5に匹敵するような深みはないが、ベートーヴェンの若さ溢れる天才的な一曲だろう。 四手のためのピアノソナタではあるものの、弦楽アンサンブルの響きも残しつつ、第一楽章は、時に歓喜に満ち、時にエキサイティングに響き、第2楽章のロンドは、より柔らかなメロディーを深いハーモニーが支える。 ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品で、翌97年にかけてはピアノ曲が

    • きらきら星変奏曲(アコーディオン&ピアノのための編曲版初演)モーツァルト/内田祥子編曲:

      フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲) この曲はモーツァルトが作曲したピアノのための作品で、主題は当時パリで流行していた「ああ、お母さん聞いて」という歌曲から引用されています。この歌曲は後に日本では「きらきら星」として知られる様になったため、「きらきら星変奏曲」という名前で親しまれています。 ハ長調のシンプルな主題と12種類の変奏で構成されており、華やかな装飾音やアルペジオ、リズム、調性、音域、拍子などの変化を加えて発展していきます。

      • Gestus *委嘱新作初演(アコーディオン&ピアノ デュオ作品) 稲森安太己

        アコーディオンとピアノという二つの楽器は発音原理が全く異なるものの、鍵盤(ボタンを含む)に対応して固着された音を発する点では似ている。柔軟に微分音などを発することができないなど、対応の難しい楽想が存在するものの、鍵盤の数の多さで広い音域を高い機動力で走り回ることが可能で、運動性に優れる。 この特質を活かした音楽を考え、ユニゾンや近似した音型を駆使した聴取の混乱をねらった。タイトルの《Gestus》は「身振り」や「演技」といった意味で、二つの楽器の音型の関連の深さを表している

        • Apocope, Anadiplosis, Auxesis for piano solo (委嘱作品初演 2020) 稲森安太己

          2009年に私はドイツに留学したが、現地での生活を始めて間もなくピアニストの富田珠里さんと知り合った。富田さんはすでにドイツで活躍されており、その活動自体に私は励まされ続けた。2020年に私が帰国を決めたとき、富田さんは私の作品をいつか演奏したいと思っていたことを打ち明けてくださり、演奏の機会が決まってはいなかったものの、ピアノ独奏のための新曲の委嘱を受けた。その折に書いた作品を今回日本の3つの都市での公演で演奏していただけることになり、ありがたく思っている。 《Apoco

        4手のためのピアノソナタ op.6 ベートーヴェン

        • きらきら星変奏曲(アコーディオン&ピアノのための編曲版初演)モーツァルト/内田祥子編曲:

        • Gestus *委嘱新作初演(アコーディオン&ピアノ デュオ作品) 稲森安太己

        • Apocope, Anadiplosis, Auxesis for piano solo (委嘱作品初演 2020) 稲森安太己

          迷惑な反復コーキョー曲「ベートーヴェン250」(2020) 野村誠

          断っておくが、ぼくはベートーヴェンのファンではない。 交響曲第7番のファンでもない。運命の巡り合わせで、ベートーヴェンの交響曲第7番のレクチャーをすることになり、レクチャーに加えて、ベートーヴェンに関連する新曲の委嘱がついてきたから作曲したのだった。 日本センチュリー交響楽団の豊中名曲シリーズで恒例のプレパフォーマンス&トークの第8回のこと。ちょうど、ベートーヴェンの生誕250年に当たる2020年だったので、Beethoven 250と名づけた。 作曲+解説するために、自

          迷惑な反復コーキョー曲「ベートーヴェン250」(2020) 野村誠

          ブタとの音楽 for accordion solo より (2007) 野村誠

          コンサートシリーズCROSSAir 2024 にて演奏される楽曲のプログラムノートを、順にご紹介してまいります。 ブタとの音楽 (2007) この作品は、ドキュメンタリーである。経緯を知らなくても音楽を楽しむことはできるが、経緯は以下の通り。 2004年にイギリスBirminghamのIkon Galleryで、ぼくはペットを連れて来て良い音楽会を実施した。観客は犬、亀、鳥などを連れて現れ、野村の音楽に合わせて動物たちが反応し、それにぼくも即興で反応した。その企画趣旨を

          ブタとの音楽 for accordion solo より (2007) 野村誠

          CROSSAir 2024 ファミリーコンサート

          今回のCROSSAirの目玉イベント、東京・高松のみ、0歳から聴けるファミリーコンサートを開催いたします。 中々聞けない、アコーディオンのひみつ🪗 ・どうやって音がでているの? ・ボタンと鍵盤の違いって? などなど。。 ぜひ楽器の近くに寄っていただき、音の秘密なども感じていただきたいと思います。 ———————— 🌻クロスエア夏休みファミリーコンサート🌻 アコーディオンとピアノ、2つの楽器の魅力をたっぷり味わえる30分のコンサート!0歳から入場可能。大人の方の

          CROSSAir 2024 ファミリーコンサート

          CROSSAir 2024 東京・熊本・高松 - 大田智美(アコーディオン)&富田珠里(ピアノ)

          CROSSAir 2024 Tokyo - Kumamoto - TakamatsuCROSSAir 空白の九年間を切り裂く 2006年にドイツで出会った私たちが、 時を経て再び“CROSSAir”を探す旅に出る、2024年。 18世紀のモーツァルトとベートーヴェン、 熊本県在住の作曲家、野村誠と稲森安太己、21世紀の2人。 300年の時を紡ぐ、今回のCROSSAir。 作曲家と創り上げる、空気と心が震える瞬間を、 一緒に感じていただきたい。 《クロスエア夏休みファミリー

          CROSSAir 2024 東京・熊本・高松 - 大田智美(アコーディオン)&富田珠里(ピアノ)

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          音は空気(Air)の振動によって伝わるもの その音たちが交わる(CROSS)ところに音楽が生まれる それぞれの楽器を通して対話しながら一緒に作り上げていく音楽 演奏者の心の震えが音となり、 空気を震わせ、それが聴衆の耳に届く そして、その聴衆の心をも震わせるような音楽が生まれる瞬間を作りたい アコーディオニスト・大田智美と、ピアニスト・富田珠里が、毎回異なる楽器のゲストを迎え、現代音楽を中心に、室内楽の極みを追求するコンサートシリーズ。『CROSSAir