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メーカー不明Les Paulタイプギターの修理

一年ほど前、普段通りオークションを見ていたら適度に状態が悪そうなギターが出品されており、値段も安かったのでリペアの練習用に購入した。

説明文には「特に問題なく使用できますので、ご安心ください」と書かれていたが、届いたギターを見てみると弦高は12フレットで1.0〜1.5cm(ミリではなくセンチ)ほどあり、リアのピックアップからの音も出ない状況だった。

弦高が異様に高い原因は、極端なネックの純反りのせいだった。トラスロッドはすでに限界だったので、アイロンをかけるか指板修正・リフレットをするなどしてネックの木をなんとかする必要があった。

想像通り大分苦戦したが、なんとか人生初の指板修正とリフレットを終わらせ、電装系を修理したのち組み上げが終わった。修理開始から完成まで一年半もかかる、今までで一番難易度の高いリストアになった。

実際に組み上げて弦を張るまで、指板修正とリフレットがどの程度うまくいったのかわからなかったのだが、幸いちゃんと演奏できる状態に仕上がっていた。大変な作業だったが、一つ自信に繋がった。

フレットを打つ前に指板のエッジをもう少し丁寧に丸めておけばよかった、インレイの修正をしておけばよかった、などいくつか反省点があった。先の見えない作業が続き、完成を急いで横着してしまった結果だった。やはり横着をすると後で後悔することになる。焦らずに丁寧にやっていこうと思う。

リペアの過程でどこかにメーカーのヒントが出てくるのではないかと期待していたのだが、残念ながらヒントは得られず結局どこのメーカーのいつ頃販売されたギターなのか、分からずじまいだった。レスポールタイプだがボディが若干薄めだったりジャックが猫目タイプだったり、と少し不思議な仕様なので調べれば情報が出てくるのではないかと思ったが、今のところ結局情報は見つかっていない。

ヘッドの形状だけみるとJagardの可能性がありそうなのだが、それ以外の特徴が一致せず断定には至っていない。もし何か情報をお持ちの方がいたら教えていただきたい。

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