Croquetteギター機材研究

ギターを100本買うまでの記録です。 Amazonのアソシエイトとして、Croque…

Croquetteギター機材研究

ギターを100本買うまでの記録です。 Amazonのアソシエイトとして、Croquetteギター機材研究は適格販売により収入を得ています。

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ギター100本買ってみる

このnoteを書き始めてまもなく3年が経つので、改めてこのnoteを書きはじめたきっかけについて書きたい。 コロナ禍が始まる前、自分が持っていたギターは実家に置いてあるものも含めて10本に満たない程度だった。当時は何かと忙しく、ギターにはほとんど触れない生活を送っており、それ以上ギターを増やすことは考えていなかった。 一本目のギター購入2020年に入りコロナウィルスの蔓延で色々予定のキャンセルが続き、家で過ごす時間が増えてギターを弾くようになった。しばらくそのような生活が

    • 2024年前半に試して良かった機材

      毎年6月末に、その年の前半に試した機材の振り返りをしている。 今年は例年に比べると機材の購入量が大分少なかったが、その中で良かったものを振り返っていきたい。 第五位: Ibanez IGB541(ソフトケース)セッションに行く機会が増えるにつれて、軽くてコンパクトなケースが欲しい気持ちが強くなってきた。この半年間はIbanezのIGB541というソフトケースに入れてギターを持ち出す機会が多かった。特別頑丈ではないもののリーズナブルな値段で、軽くて作りもしっかりしており、見

      • Fresher レスポールタイプのレストアとモディフィケーション 3

        ボディのリフィニッシュが進んでいる間に、ネックのリフレットを行った。 まだまだ課題は残るものの、新たに導入したフレットレベラーの効果もあって弾きやすさという点ではまずまずの状態に仕上がったと思う。 リフィニッシュとネック側の準備が落ち着いたので、パーツの組み込みに向けて準備をしていく。 このギターはほとんどパーツがない抜け殻の状態で購入したのだが、欠損パーツは市販のリプレイスメントパーツを使えば良いと安直に考えていたのは大きな誤算だった。ブリッジ、テイルピース、エスカッ

        • Fresher レスポールタイプのレストアとモディフィケーション 2

          以前からジャンクギター再生で試してみたかったテーマの一つがモディフィケーションだった。ただ修理するのではなく、見た目や機能を大きく改造してみたいと考えていた。一方で、自分は既製品のギターは基本的にはデフォルトの状態がベストだと考えているので、もはや元の状態がわからないようななるべく状態の悪いジャンクギターを探していた。 今回のギターはパーツがほぼ欠損しており、新しくパーツを揃えないと復旧できないこと、見た目もかなり褪色が進み汚れや傷も酷く、ただそのまま磨くだけでは中途半端な

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        • 良かった機材振り返り
          12本
        • ギターメンテナンス
          61本
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        • ギターレビュー
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        • ギターケースレビュー
          9本
        • ギターパーツレビュー
          11本

        記事

          Fresher レスポールタイプのレストアとモディフィケーション 1

          適度にコンディションの悪そうなFresherのレスポールタイプのギターを入手した。 Fresherというブランドは今まで馴染みがなかったのだが、共和商会が1970年代から80年代にかけて展開していたブランドらしい。Fresherのロゴは元々Fenderのロゴを模したようなデザインだったが、レスポールタイプのギターも販売していたようでこのギターについているロゴはFender感のないデザインになっている。 パーツはかなり多くが欠損しており、シリアルナンバーなども存在しないので

          Fresher レスポールタイプのレストアとモディフィケーション 1

          2本目のリフレット挑戦

          少し前にジャンクコンディションの70年代国産ギターを購入した。この時代のギターは低いフレットが使われているものが多いので、元からなのか摩耗・すり合わせによって低くなったのか不明だが、いずれにせよフレットがかなり低かった。ネックには順反りの傾向が現れていたが、どうもトラスロッドも限界の様子だったので、思い切って指板修正とリフレットを試すことにした。去年リフレットに挑戦してから約一年ぶり二回目の挑戦だ。 前回の学び前回のリフレット作業での自分なりの学びは以下のようなところだった

          2本目のリフレット挑戦

          指板のアールを図るやつ

          最近、二回目のリフレットに挑戦した。去年初めてのリフレットをした際に出てきた反省点の一つに、指板修正時のラジアス(アール)をしっかり整える、というのがあった。指板のカーブが綺麗に整ってないと、フレットを打った時に浮きが出てしまう。 任意のアールがついたサンディングブロックを使って指板修正をすれば、ある程度狙ったラジアスに形が近づくはずなのだが、前回はどうもここがちゃんと綺麗にアールを付けられていたのか自信を持てなかった。そこで今回は指板のアールを図るためのラジアスゲージを導

          指板のアールを図るやつ

          Yamaha THRにTAK MATSUMOTOエディションが出るらしい

          B'z 松本孝弘氏監修モデルのYamaha THRアンプが販売されるらしい。 現行のTHR30II Wirelessをベースに、半ワウエフェクトの追加やこのモデルでしか使用できないプリセットなどが追加されている。CLEAN / CRUNCH / LEADチャンネルのサウンドが"松本氏のサウンドを忠実に再現"されているとのことだが、これがベースモデルと異なるアンプモデルが収録されているのか、パラメータの調整程度の違いなのかは不明だ。 すでにB'zのファンクラブ限定で先行予約

          Yamaha THRにTAK MATSUMOTOエディションが出るらしい

          DTMが題材の映画「バジーノイズ」を観てきた(機材の話)

          5/3に公開された「バジーノイズ」という映画を観てきた。DTMが題材という珍しさから、DTM界隈の一部のSNSで公開前に言及している方々がいて存在を知り、ちょうど予定が空いたこともあって映画館に足を運ぶ形となった。 前情報をほとんど調べずに観に行ったのだが、どうやら映画の舞台設定は神奈川の横浜〜湘南あたりになっているようだ。随所で、神奈川県に住んでいた人間にはとても馴染みの深い光景が流れる。海の近くで自然の音を聴きながら音楽を作る、というのはとても魅力的に見える。 以前海

          DTMが題材の映画「バジーノイズ」を観てきた(機材の話)

          サムナットが入らない

          最近、70年代前半に製造された国産ギターのレストアに取り組んでいる。パーツ類が取り外された抜け殻状態のジャンク購入だったため、各種パーツの手配から始めなければいけないのだが、この年代のギター特有の「規格が微妙に独自」で今手に入るリプレイスメントパーツが使えないという問題に頭を悩ませている。 エスカッションやペグ類はいざとなれば穴を埋めて開け直せば良いのだが、ブリッジやテイルピースに関してはアンカーを打ち直すとなると大分大ごとになってしまう。残念ながら今回のギターは、ブリッジ

          サムナットが入らない

          初めてのメルカリでのギター購入

          #メルカリでみつけたもの というテーマで募集が行われていたので、せっかくなので初めてメルカリでギターを購入した際のことを少し書きたい。 コロナ禍になって「とりあえずギターを100本買ってみよう」と思いついたものの、当時は気軽に楽器屋に足を運べるようなムードではなかった。それまでは実物を見ずに楽器を買うなど考えたこともなかったが、ステイホームの時間を早く充実させたいという気持ちからネットでギターを買うという意向を固め、楽器探しを始めた。 そのような状況で見つけたのが自分の生

          初めてのメルカリでのギター購入

          79年製Greco EG800 その2

          「美品」として売られていたGreco EG800だが、改めて分解してみると結構汚れている。ピックガードの下やブリッジ周辺など普段手入れがしにくい部分は特に汚れていた。 ポリ塗装の耐久性はすごく、ワックスでしばらく磨いたら何事もなかったかのように綺麗になった。汚れはすごかったが傷や打痕は少なく、そういう意味では確かに美品かもしれない。 ネックは調整されていたのか、全然問題のない状態だった。元のフレットの高さがどれくらいだったのかわからないが、凹凸が全然ないことを考えるとすり

          79年製Greco EG800 その2

          メイプル指板ストラト探しの旅

          色々なストラトタイプのギターを弾いてきて、自分はメイプル指板が好きだということに気がついた。特にフロントピックアップにシングルコイルを搭載したギターのサウンドが好きだ。まだまだ自信を持って言えるほどではないが、以前に比べれば少しずつメイプル指板ストラトの美味しい部分を出すための音作り、弾き方がわかってきたような感覚もあり、メイプル指板ストラトに惹かれている。 少し前に「Suhr V63+(ML)を3つのストラトタイプのギターに載せてみて音を比較する」という実験をした。この実

          メイプル指板ストラト探しの旅

          ギターのハイ起きについて

          SNS上で「ハイ起き」がトレンドワードになっていた。 発端はギターバイヤー増田さんの方のポストのようだ。 ネックのハイフレット部分が起き上がるような形で反ってしまう「ハイ起き」は一般的にはネガティブに捉えられることが多いコンディションで、自分自身も多くのギターでこの現象に悩まされてきた。酷い場合は音の詰まりや演奏性の低下が生じてしまう。トラスロッドの調整だけで解消することが難しいので、すり合わせが必要になり今まで何本ものギターを擦り合わせに出したり自分で擦り合わせて調整し

          ギターのハイ起きについて

          最終的にフレットと指板の手入れはフレットバター+αがベターかもしれない

          フレット磨きと指板掃除は、見た目的にも機能的にも簡単で失敗のリスクが少なくそれでいて効果的なギターリペア作業の一つだ。自分もジャンクギター再生をする際にはほぼ必ずやっているし、ギターリペア/メンテナンスの第一歩としてまずおすすめしたい作業だ。 自分の場合は、まず指板をマスキングテープで覆ってコンパウンドを使ってフレットを磨いた後に、マスキングテープを取り除いて指板をオレンジオイル等で掃除・保湿する(ローズウッドの場合)という流れで作業している。それで大きな問題はないのだが、

          最終的にフレットと指板の手入れはフレットバター+αがベターかもしれない

          79年製Greco EG800 その1

          長年試したいと思っていたギターの一つ、70年代末のGrecoを購入した。 今まで色々な年代のGrecoを試してきたが、70年代末から80年代のGrecoは近年値段が高騰していてなかなか手を出せずにいた。今回購入したEG-800も安くはなかったのだが、コンディションは悪くなさそうだったので思い切って購入してみることにした。 説明では「美品」とのことだったが、実物をよく見てみると色々汚れており、ポット類も固着して回らないような状況だったので弾き始める前にメンテナンスをする必要

          79年製Greco EG800 その1