見出し画像

初めてのリフレット - 溝切り編

前回、反りが酷いネックに指板修正を施してなんとかストレートを出すことができたが、かなり指板を削ることになってしまったのでその分フレットの溝が大分浅くなってしまった。

指板を削った際の削りカスも大量に溝に詰まっている状態だったので、掃除も兼ねて溝切りをすることにした。

厄介なことにこのネックはバインディングがある。そのまま普通のノコギリで溝を切ろうとすると一緒にバインディングも切れてしまう。バインディングを一回外すか、専用の工具を使うかどちらかの方法で溝切りをしなければいけない。バインディングを外して付け直すのは何かと大変そうだったので、今回は専用の工具を使う方を選んだ。もし初めて指板修正+リフレットを試そうとしている人がいたら、最初はバインディングなしのネックで試す方が難易度が低くて良いだろう。

フレットスロットクリーニングソーという刃の部分が短いノコギリを購入した。厚みは0.4mmと0.5mmがあり、本来は打ち込むフレットに応じて決めるところらしいが、打ち込むように買ったフレットのサイズがどちらなのか分からず、とりあえずデフォルトで出てきた0.5mmの方を買ってしまった。

フレットの足の部分の長さから溝の深さを決めて、ノコギリの刃の部分に目安とするマスキングテープを貼った。フレットの溝に刃を入れて削りカスを取り出しながら深さが足りない部分は十分な深さになるまで削った。ハイフレットの部分はかなり溝が浅くなっていたので、溝がずれないように定規を当てながら削った。構造的な問題で、バインディングに近い位置は削るのに若干苦労した。

溝を切る際に若干指板に細かい傷がついてしまった箇所があったので、紙やすりで少しだけ整えた。(ここでも削りカスが出て溝に入ってしまったので、その後再びノコギリで掃除をした)

最後に乾燥し切った指板をオイルで保湿した。初めての指板修正と溝切りでこの後コンディションがどう変化するのか分からなかったので、一旦この状態でフレットを打ち込む前に数週間置いて様子を見てみることにした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?