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#104 あのサンタさんは誰だったんだろう?

メリークリスマス!

私は伊勢神宮がある町に生まれ育ったのですが、
キリスト教の幼稚園に通うという

なんともまあごちゃ混ぜな両文化を体験しながら成長しました。
キリスト教の幼稚園の遠足の目的地が毎回、
伊勢神宮だったのは今思うと『大丈夫だったのか?』と
幼馴染と会うと話します笑

結構ちゃんとした、キリスト教の幼稚園だったと
今になって思うことが多いです。

ちゃんと礼拝堂がありお祈りする時間もありましたし
幼稚園にはちゃんと牧師さんがいました
確か住み込みだったような気がします。

新約聖書の話を牧師さんがする時間が
月1くらいであったような記憶が
朧げにあります。

なんせ幼稚園の記憶ですので
曜日感覚もあやふやな時期でしたからね、

その幼稚園で一番楽しかった行事は
『ページェント』という
クリスマスにやる催し事です。

これは幼馴染に聞いてもみんなそう答えるでしょう。

ページェントとは

土地の歴史上の事件や人物などを舞台や山車の上に絵や人形であらわし、または演じる見世物です。

語源はあまりはっきりしていませんが、本のページ(page)と同根語ともいわれ、いろいろな場面がページをめくるように展開してゆくという意味です。

教会においてはイエス・キリストの降誕劇のことを意味します。

Google AIより

だそうです。

私もこの記事を書くために初めて調べましたが
幼稚園の頃から『ページェント』という言葉だけは
今でもしっかりと思い出せるくらい
記憶に残るイベントだったのです。

幼稚園でクリスマスの日に行われる
ページェントでは

『イエス・キリストが生まれたシーンを舞台で演じる』
を毎年、年長組が披露するというイベントです。

クリスマスにするので、確かにキリストの誕生日にちなんでですね。

結構しっかり劇をするので、年少の子達も
『そのうち自分たちもあれをやるんだ』と小さいながらも感じるようです。

たくさん練習してみんなの前で
発表するとい経験を幼稚園の頃からできたのは
今思うと非常にありがたいことだなと感じます。

本番当日、
みんなの親御さん達が見に来て
緊張の中、劇が始まりました。

順調に進み
最後、イエスキリストが馬小屋で生まれて
劇は無事終了し、舞台の幕が降りてきます。

先生たちが
『みなさん、非常に素晴らしかったです!』
と褒めてもらい
『これで終わりかな』とみんなが思ったその時

部屋の電気が一気に消えます。

『え!?』と思った
次の瞬間

さっきおろした舞台の幕のしたから
まばゆい光が漏れ始めました。

だんだんと幕が上がっていくと
なんとそこには

真っ赤な服を着て
大きなプレゼント袋を持った
サンタクロースがいたんですよね。

牧師さんでもなく
先生でも
誰かのお父さんでもないのです。

いかにも西洋風な顔立ちをして
サンタの服装をしている人が
そこにはいたのです。

『サンタさんだ!』

幼稚園児の私たちは本当にサンタクロースが来たんだと思って
大喜びです。

その後サンタさんは
年長さんには頑張ったからと言って
結構ちゃんとしたプレゼントを配ってくれるんですよ。

年中の子や年少の子には
『年長さんになって頑張ったら、もっといいものをあげるよ』
と言って年長よりは小さいプレゼントをくれます。

この思い出は幼稚園児には
かなり強烈な思い出となり
年中の子供達は
『来年頑張ろう!』としっかり記憶に残るのです。


今でも
あのサンタさんは本当に誰だったのかは
わかりません。

サンタがいないとわかった今でも
あの大人達が全力で作ってくれた
『楽しい嘘』はいつになってもいい思い出です。

子供が大人になっても
『楽しかった』と思えるような思い出を作るために
私も『楽しい嘘』を作ってみたいですね。

『サンタが本当にいた』という
クリスマスの奇跡のお話でした。

それではみなさん良いクリスマスを、

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