小柳 俊郎 ToshiroKoyanagi

福岡在住。ブランディング会社「CROMAGNON&Co.(クロマニヨン)」代表…

小柳 俊郎 ToshiroKoyanagi

福岡在住。ブランディング会社「CROMAGNON&Co.(クロマニヨン)」代表/CEO。遊園地の会社に11年。外資系広告会社に17年居て、新型コロナ真っ只中の2020年5月14日に起業。51歳の初起業は非常に刺激的な経験で、そのリアルタイムなシェアも含めてnoteします。

マガジン

  • 新型コロナの真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した話。

    遊園地の会社に11年。外資系広告会社に17年。そして51歳になった2020年5月に独立・起業するまで、起業する時、起業してから、そしてその時の色々なリアルを書いたのをまとめてます。

  • 【今さら公開】2021年コロナ闘病記

    2021年の夏、私が舐めていたコロナウイルスに感染し、地獄を見た話です。退院後、記録も兼ねて執筆してましたが、当時公開する気になれずずっと非公開にしていたものです。全4話あるのでまとめています。

最近の記事

その3【今さら公開】2021年コロナ闘病記〜「絶望と恐怖」篇

初老の医師が言ってくれた 「明日、病院に搬送します。」 この言葉に安堵して、その晩はゆっくり眠れ・・・・なかった。全く。 「ズザギュン」 ビクッ!痛! 8秒 「ズザギュン」 ビクッ!痛! 7秒 「ズザギュン」 ビクッ!痛! 9秒 「ズザギュン」 ビクッ!痛! 多分、眠ったのかもしれないが、7〜9秒に一度やってる、三角刃の切っ先が僕の頭部側面に深く突き刺さる痛みと、その痛みがやってくるという恐怖に一晩中上の写真のような状態だった。 今日の朝は、電話で冗談を言っていた。しか

    • その2【今さら公開】2021年コロナ闘病記〜「瓦解する希望」篇

      ホテル隔離が始まったアウトブレイクお姉さんから10階に上がるように指示された僕は、エレベーターに乗り込んだ。部屋で読むように言われた書類が入っていた茶封筒には、オムロンの体温計と、指先にはめる「血中酸素含有濃度」を測定する装置が入っていた。いわゆる「パルスオキシメーター」だ。 これで、97%以上出ていれば、問題ないですから〜と言われていたので、部屋に入ってすぐ測ったら、98%。 「問題ない。1週間で鮨だ。」 そう思いながら、スーツケースの荷解きを始めたのだが、この時、

      • 最終話【今さら公開】2021年コロナ闘病記〜「最後のヤマ、そして希望」篇

        7月7日。 病院食の朝食。そう、そえられたカードが「七夕」を教えてくれた。 4日間、20%も食えなかった病院食の前に座っている自分がいる。 食べたいと思ったのだ。 そして気づいた。 頭痛が治っている。いや、正確には「ズザキュン」という痛みの間隔が不定期になっており、痛みの威力も「彫刻刀の三角刃」でエグられているような痛みから「爪楊枝」で強く刺すくらいにパワーダウンしているではないか! 丸7日間、1秒も止まらなかった猛烈な頭痛から、事実上開放された自分に気づき、ぶっちゃけ嬉

        • その1【今さら公開】2021年コロナ闘病記〜序〜

          この文章は、2021年の8月に書き上げていたものです。コロナウイルスをバカにしてたら、思いっきり感染し、入院し地獄を見た闘病記です。 これ書いたのはよかったのですが、その後も世界はどんどんコロナの影響で混乱し、公開する気になれなくてお蔵入りしてました。 コロナも第五類となり、苦難の時を乗り越えた感じで、世界が戻っていく中、自分の健康への教訓として公開します。 ........ 新型コロナウイルスの世界的感染で、一年延期となった「東京オリンピック2020」の開会式を見ていて

        その3【今さら公開】2021年コロナ闘病記〜「絶望と恐怖」篇

        マガジン

        • 新型コロナの真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した話。
          4本
        • 【今さら公開】2021年コロナ闘病記
          4本

        記事

          最終話:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          ・・・つづき。最終話です。 2020年4月30日。18年勤めた 外資系広告会社を退社した。 振り返れば、自分のキャラと立ち位置をカタチ作ってくれた、晩年に振り返った時に、間違いなく「自分の一番派手だった時代」と言えるであろう(笑)時代を締めくくる最後の日は、6人しか出社していなかった。 出社6人でも、一人の後輩が花束と、寄せ書きを作ってくれていて感動。しかも夜は、ZOOMで「送別会」を開催してもらうという、まさに今いう「ニューノーマル」ってやつで、あまりにもあっさり僕の2

          最終話:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          その3:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          ・・・・つづき。 1月中旬、退社が認められた。 3月まで自治体の仕事があり、その報告書の作成などもあったので4月末の退社で決定。3ヶ月間くらいヨーロッパを放浪して自分でも探してくるか!と思ったが、そんなことをしたら瞬殺で家族が滅亡するので、5月の起業を決めた。あとは、立つ鳥跡を濁さずで、しっかり今の仕事を治めるだけだ。僕は、新しい世界への旅立ちに胸を踊らせていた。 すると1月14日。 中国の「武漢」という都市で、ヤバいウイルスが蔓延しだした!という情報を、WHOが正式に「

          その3:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          その2:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          50歳の誕生日の後に雷に打たれた。 あ・・続きです。 2019年の4月20日。僕は50歳の誕生日を迎えた。当時僕は、某外資系広告会社の会社員で役職は営業局長だった。誕生日がちょうど週末だったこともあり、その日は朝からランニングをし、昼は嫁さんと実写版「キングダム」を観て、長澤まさみさんの「楊端和」にうっとりして、夜、お家でケーキを食べるという普通の誕生日を送ったのを覚えている。 そして、次の日。 50歳の2日目の朝。普通に顔を洗っている時に突然それは襲ってきた。 不意に、「

          その2:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          その1:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。

          こんにちは。コヤナギと申します。九州は福岡市に住んでます。 この記事で「note」デビューとなります。皆さんよろしくお願いします! さて、なぜみなさんはこの記事を読まれているのでしょうか? 僕のことを、少なからず(いやほんの少し)知っているから? 「コロナ真っ只中」「51歳」「起業」という言葉に釣られたから? まさに私は28年間会社員をやって来て、福岡県がコロナの緊急事態宣言を解除した2020年5月14日に会社を立ち上げました。いわゆる、独立・起業です。 前の会社で、10

          その1:2020年5月14日。新型コロナ真っ只中、51歳で生まれて初めて起業した。