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[CEO × CTO対談] CRISPがエンジニアリングを内製化している理由

CRISPでは現在、社内開発しているモバイルオーダーアプリ「CRISP APP」と、店舗向けアプリ「SHOP APP」「WORKPLACE」の開発に一緒に取り組んでくださるフロントエンドエンジニアを募集している。

そこで、代表取締役CEO 宮野 浩史、最高技術責任者CTO 和田 洋樹の両者から見た「CRISPエンジニア」をさまざまな視点から語る対談シリーズを開始します!
経営陣から見るエンジニアリングについて、彼らの思いや言葉にぜひご注目ください。

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宮野 浩史 Hiroshi Miyano | CEO (写真右)
15歳で渡米し、18歳のときに現地で飲食業にて起業。22歳で帰国し、タリーズコーヒージャパンで緑茶カフェ業態に5年ほど携わる。その後、ブリトー&タコス専門店「フリホーレス ブリトー&タコス」を立ち上げる。株式会社CRISP代表取締役社長。

和田 洋樹 Hiroki Wada | CTO (写真左)
ニックネームは中学生の頃からwadatch(わだっち)
株式会社SRAを経て、2006年にグリー株式会社入社。決済・広告システムや社内システムの開発・運用を行う。その後、株式会社サイカ、フリーランスを経て、2018年1月にメルカリでCorporate Engineeringで人事評価・組織系システムの企画・開発・運用マネジメントを担当。
2021年1月より株式会社CRISPのCTOとして、モバイルオーダーアプリを中心としたCRISP SALAD WORKSで飲食業界のDXに挑戦中。

ふだん通りざっくばらんに対話する二人をお届けするため、記事内でも取材時と同じく宮野は「hiroshi」、和田は「wadatch」と記載しています。

唐突ですが、外食産業でエンジニアを雇うって…どういうことでしょう?

(hiroshi)
もともと僕がエンジニアのチームが社内に必要だと思った理由にも繋がりますが、外食におけるテクノロジーは、そもそも本業だと思っています。できなくても良いことではなく、企業にとって必須なものという意味合いです。
うどん屋さんがうどん作りをアウトソースしないことと同じように、テクノロジーは、いち手段ではなく、もう外食産業の本分として必要になることだと感じています。

その背景として、具体的なエピソードがあるんですが…。もともと2014年にCRISPを立ち上げた時は、お金を借りて個人店として小さくスタートしました。僕は「お客さまのことをもっと知りたい」と思っていて、来てくれたお客さまをみんな覚えたかったのですが、実は顔も名前も覚えるのがニガテで。よく来てくれる常連さんは自分のことを覚えてくれているけど、自分は覚えていない、みたいな。
この課題って、世の中のいろんな所で起きているんじゃないかと思ったんです。たとえば、繁盛してスタッフを増やしていった結果、新人スタッフさんが常連さんに「はじめまして」と言ってしまうとか。
お客さまに喜んでもらえるやり方ってどんなことがあるだろう?常連さんを覚えてコミュニケーションを取るだけではなく、お客さまがほしいと思っているものを店舗側から先に提供する、みたいな体験を実現させたい。飲食店でお客さまに「すみませーん!」と言われる前に、スタッフが「お水お持ちしましょうか?」と動けるような。
そんなことを考え、この課題の解決策として、そもそも人じゃなくてもいいのかも?と思うようになりました。

さぁ、システムが必要だ。と思ったものの、当時は10年ほど前。こういった飲食店の課題を解決するような既存のシステムはありませんでした。
デザイナーに「注文ができるWebサイトを作りたいんですけど…」と話し、初めは委託開発でスタート。開発を進めるうちに、もっと一体感をもって作りたい、同じ思いで作りたい、という気持ちが大きくなり、内製化に舵を切りました。

内製により “お客さまと喜び合う空間を作る”

そしてもうひとつ。僕たちが実現したいことは、単なる飲食店オペレーションの効率化だけじゃない。我々のバリューにも掲げている「熱狂的なファンを作る」ためでもあるんです。お客さまに喜んでもらいたい。喜んでくれたら、また来てくれる。そうして僕たちのビジネスはもっと大きくなっていく。
そして何より働く僕たちも楽しくやれると思う。ライブのステージと一緒で、演奏するバンドメンバーが楽しいだけではなく会場いっぱいに喜んでくれるお客さまがいる、そんな空間を創り出したい。僕たちのものを、僕たちを好きでいてくれるお客さまに届けたい。
実際にCRISPのお客さまにも、名古屋から出張のたびに店舗に寄ってくれる方や、わざわざ遠方から車で来てくれるご夫婦もいました。すっごく嬉しいじゃないですか。熱狂的なファンがいたほうが、自分たちも楽しい。

(wadatch)
今のhiroshiさんのエピソードを聞いていて、自分のエンジニアとしての成り立ちにも近いところがあったなと感じていました。もともと僕がエンジニアになったのは、色んな人の “不便” に向き合ってきた結果、目の前の人に喜んでもらいたいと思ったことが根源です。
SEとしてやっていたときは、お客さまに真正面から向き合ってきました。たとえばお客さまが効率化を目指しているのであれば、その方法をしっかり検討して幅広い選択肢の中から提案したいと考えて取り組んでいました。業務そのものを改善する提案をした結果、受注するはずのシステムがなくなり、失注してしまいそうになったことも。
その後にGREEやメルカリといった、コンシューマーサービスへ足を踏み入れるわけですが、「楽しく仕事したい」という気持ちがあったのだと思います。誰かの「こまった」に対して、課題を解決して「よかった」と皆で喜んでいきたかったのかな。
キャリアのためにつまらないことを我慢するんだ、って人もいる世の中ですが、自分も楽しい・相手も楽しい、という部分を追求し続けたい。この雰囲気がCRISPに入ってすごく好きだなと思っているところです。

エンジニアリングを内製することの良さは、お互いにコンテキストを積み上げていけることだと感じています。
自分たちのプロダクトを日々何時間もかけてちょっとずつ変えていくなかで、全員の認識をすり合わせていき、やりたいことの精度が高まっていく、といったような。良さでもあり、醍醐味でもあると思います。

(hiroshi)
うんうん。課題に対して中長期で取り組むことができる体制ですよね。
僕たちの会社もいろいろと考えて寄り道をしてきたけれど、なかなかうまくいかないからこそ、中長期で取り組めることに意味があると思います。すぐうまくいくはずないですから。
あとは、内製をすることで「やめないぞ!」という会社としてのコミットメントにも繋がると思っています。外注とは違い、簡単なコストカットのために開発を止める、みたいなことはできない状況です。お店では日々いろんなことが起こっているのに、アプリが進化しないみたいな状況は避けたいので、内製による開発にこだわっていきたいんです。

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