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恐怖の職務質問(職質)体験談

人生50年も生きていれば、いきなり警察官から呼び止められることもある。

そう、職務質問、いわゆる職質というやつだ。
しかも、2度も経験している。

断っておくが、人相が悪いわけではない。
かと言って、イケメンでもないが。

自分で言うのも照れるが、童顔でかわいい顔つきらしい…

38歳のときに「豆柴みたいでかわいい」と言われ、43歳で「ベビーフェース」と言われた経験があるが、これは今回の話には関係ない。

豆柴(柴犬の小型の犬)


話を戻そう。
最初の職務質問は高校3年の夏だった。

もう33年も前になるが、いまだに覚えている。

それだけ、この出来事は人生を左右することになった衝撃的な出来事だったかもしれない。

当時18歳、私は高校球児だった。
そう、真っ黒に日焼けした坊主頭の野球部員だった。

決して野球の強豪校ではないが、文武両道で一心不乱に白球を追いかけていたマジメな高校生であったと自負している。

そんな私に何があったのか…

高校最後の夏、県大会(地方予選)3回戦で敗退した。短い夏だった。

翌日(夏休み中)、みんなで急遽、打ち上げをすることになった。

打ち上げといっても、高校生だから食事してカラオケして終わり。

ただ、カラオケが終わった時間が少し遅かった。21時を過ぎていた。

高校生が21時を過ぎて、駅前繁華街のカラオケ店から自転車で自宅へと急いだ。
当時は携帯電話もないし、早く帰らないと親も心配する。

いつもなら練習が18時で終わり、それから帰宅していたのだが、いつもより3時間以上も遅く、辺りも真っ暗だった。

おまけに、顔は真っ黒で夜中だと誰か分からない。「歯しか見えへんから誰か分からんかったわ」と笑われたこともあるくらいで。

そのような状況で、帰る方向が同じだったチームメイトと2人で自転車を走らせていた。

途中、狭い交差点の路地に差し掛かったとき、右手に1台車が停まっているのが確認できた。

その車がどんな車であったかは、よく覚えていない。

というか、そんなことは特に意識する必要もないが、夜道の狭い路地で車が1台停まっていることになぜか不自然な感じがしたのだ。

「なんか怪しい車やな…」直感的にそう思った。

このような夜道の交差点(イメージ)

交差点を過ぎて数十メートル過ぎたくらいだろうか…

先ほどの車が、私たち2人の後ろをついてきているではないか。

普通なら車は自転車を追い越していくはずなのに、そのようなことはぜず、ずっと後ろをついてくる。

夜の遅い時間帯、辺りは真っ暗、人通りもない他の車も走っていない状況で18歳の少年たちの自転車の後ろを車がつけてくるなんて…怪しすぎる。

ストーカーか⁉

いやいや、33年前にはそのような言葉は存在しない。

脳裏によぎったのは、『ヤ〇キー』『チン〇ラ』もしくは『ヤ〇ザ』⁉かもしれない。

やばい、やばい、絡まれるかも…

次第に2人の自転車を漕ぐスピードが速くなり、

それに合わせるかのように、後ろを走っていた車が2人の自転車の横にピタリとつけ、並走してきたのだ。

もちろん、恐怖で車の方など見れない。
目を合わせれば、その場で終わりだ。
あかん、誰か助けてくれ~!

知らんぷりして前だけを見て必死に自転車を漕ぐ2人…
どうしたらいい、どうしたら…
2人とも恐怖で無口になっていた。

そのような状態が続き、ついに車の助手席の窓が開いた。


本日はここまで。続きは次回をお楽しみに。



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