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クリアソン新宿が考えるサッカークラブの可能性について

大きなテーマを見出しにしてしまいましたが、せっかく"FOOT×BRAIN"というテレビ東京の番組に特集いただき、サッカー×ビジネス、やサッカー×社会課題解決、という切り口で興味を持たれる方々の目に、少しは届いたことを考えると、自分がクリアソン新宿というクラブを通じた価値創出の可能性について思いつくことの一部を記載しておきたいと思います。

サッカー好きの視点を、あえて意図的に外すことの価値

よくクリアソン新宿は、いわゆるサッカー好きな方々から謎なクラブだと訝しがられることがあります(笑)

誤解を与えないように付け加えておくと、我々クリアソン新宿はもちろんサッカークラブで、今までのサッカー界の歴史、既に存在しているサッカー界の慣習やクラブの帯びている性質等々をとても強くリスペクトしていて、たくさんの学びを歴史や今のサッカー界から引き続き学ばせていただいています。

一方で、あえて既存のサッカー界の慣習や、サッカークラブのあり方をゼロベースに考えて、
例えばサッカーに全く興味のない子供たちの目線でサッカーを考えてみたり、
例えばサッカーに全く興味のない企業経営者の目線でサッカーを考えてみたり、
例えばサッカーに全く興味のない・・・の目線で、
というように逆の世界から見えるサッカーの価値、というものを意識的にディスカッションすることをとても大切にしているクラブだったりします。

そしてそこの方々を顧客層として捉えたときに、サッカーやサッカークラブがどんな価値を創造することができるのか、そんなことを考えてよく実行しています。

自分自身この視点を持つことが、一つの戦略として都心で本当の意味で必要とされ、豊かさを提供できる一つのクラブになるヒントだと信じて活動し続けています。

なぜこの視点が大切だと考えるか?


我々クリアソン新宿がやりたいことは、"サッカーやスポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい"、ということです。

豊かさとは何か、ここの詳細は別の機会にしっかりと説明させていただくとして、サッカーやスポーツの価値、というものを考えた時に、今すでに提供されている価値を勉強し、そこを発揮することもとても大切なあり方だと思う一方で、自分自身は今まだ提供されていないサッカーの価値は何なのか?という問いについては、意外にディスカッションされていないなと感じています。

その一丁目一番地に、我々クリアソン新宿は、顧客定義をあえてスポーツ好き、サッカー好きを外してみることで、新しい発見があるのではないかと考えています。

そしてこれも誤解を与えないようにお伝えしておくと、その価値を追求することは、既存のサッカー好き、スポーツ好きの方々を排除することではなく、既存のサッカー好き、スポーツ好きの方々にとっても、新たな"好き"を感じていただけることができる概念なのではないかと信じています。

世の中には当然サッカーが好きな人がいれば、嫌いな人もいます。
サッカーが好きな人はある一定のカテゴリー以上にサッカークラブがいくと興味関心を持ってくれる可能性が高いと思っています。
当然その方々にも満足していただけるようなサッカークラブでありたいと常に思っています。
そしてそれと同じくらい、サッカーが好きでなくても、新宿が好き、とか、サッカーが好きでなくてもなぜかクリアソン新宿のサッカーが好き、という
方々を増やしていきたいと考えています。

そしてそれができるような価値が、まだまだサッカーにはあるのではないか、とクリアソン新宿は信じています。

そのためには、まずは

①サッカーのことを探究し続けること
②サッカー以外のことを探究し続けること

が当たり前ですが必要不可欠です。

①、②を同時に行うことがポイントだと考えていて、手法としては、まずは②から入って、サッカーを外して顧客設定をして、その方の課題がなんなんのかを真っ直ぐに向き合って、その上でサッカーを活用するとどんなことができるのかを考え、それがサッカーだからこそ解決できることであったときに、新しい価値が生まれる、そんな感覚です。

そういった既成概念に囚われずに失敗も多いのですが、顧客に対して価値提供をし続けていった先に、この都心でサッカークラブがあることの意味がどんな風になるのか、それを考えるとワクワクします。

そして現にクリアソン新宿の主要な顧客には、例えば今回放映された文明堂東京の宮崎社長などはまさになのですが、元々サッカーがそんなに好きではなく、今までもそんなに触れてきたことがなかったけど、クリアソン新宿を通じたサッカーとなら、何かやってみたいな、と思って関わってくださっている、というようなことがたくさん起きています。

この辺りの考え方がもしかすると今までのサッカー好きな方々がうちのクラブに触れた時に感じる"ちょっとした違和感"のようなものなのではないかと考えています。


具体的にどんな価値を提供しようと考えているのか?


今回のnoteの最後にお伝えすることとして、具体的にどんな価値を提供しようと考えているのか?ということについて。

文明堂の宮崎社長を事例にして考えてみると、宮崎社長の目指したいことは、人々の幸福の追求、です。

そう考えた時に、宮崎社長は、本社がある新宿をはじめ、土地土地の人々の幸せを常に考えていて、新宿についても本社ということもあり、この地域の人々の幸福、そしてそれを通じたその先の世界の人々が幸福であってほしいと強く願っています。

その宮崎さんがクリアソン新宿に関わってくださる理由としては、コロナ禍で新宿の飲食店をはじめ、新宿の中小企業や、外国籍の方々、こども、高齢者をはじめたくさんの方々の幸福が脅かされていたときに、クリアソン新宿のサッカーを使うと、少しは彼らを幸福にできる、と感じていただけたからなのではないかと自分は考えています。

具体的には、
①コロナ禍には新宿の中小企業の皆様には明るい話題が少なかったかもしれません。
そのタイミングで、スポーツ、サッカーという前向きなコンテンツによって、新宿が関東リーグからJFLという全国リーグに昇格をして、皆で同じ共通言語で喜び元気になれる、そんなことがあったかもしれません。

②コロナ禍の新宿の外国籍の方々は普段以上に日本や他の国々の方々との交流が減っていたかもしれません。
サッカーというスポーツだからこそ、多国籍の繋がりを作るのに向いていて、いくつかの国の子供達の交流大会であるグローバルカップを開催することで新たな繋がりを創出したり、
先日の国立競技場での試合に、日本語を学びにきている語学学生の外国籍の方々を600名ご招待させていただくことで、日本の、新宿の文化の一つである国立競技場を感じられたり、学生同士、あるいは地域住民とのコミュニケーションのきっかけを提供できたかもしれません。

③コロナ禍の新宿の子供達は運動機会がさらに減っていたかもしれません。
そのタイミングで、"しんじゅくこどもまつり"という子供達が全力でかけっこができたり、サッカーができたり、スポーツ体験や文化体験ができる機会を提供することで、子供達に運動機会や笑顔を提供できたかもしれません。

こういった価値が宮崎さんの琴線に触れて、今ご一緒いただけているのかなーと思ったりしています。

これは一つの事例ですが、このように視点を逆に持つことで、改めてサッカーやサッカークラブの可能性が大きく広がるのではないかと信じています。

サッカーやスポーツの持つ可能性は今一度顧客をあえて変えてみることで、視野が広がることがあるのかもしれません。

今回はこの程度にして、是非また今後色々なテーマで皆様とディスカッションできれば嬉しいと思っています。


ご参考までに

最後に是非弊社のメンバーが書いているノートもご参考までに。


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