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立体的に管楽器のアンサンブルを作る。

本日は今年初めての公開練習でした。3名のお客さまにお越しいただきました。ありがとうございました。

今日の練習はこちらからご覧いただけます。

キラキラを作る

今日は「ラ・カモーラⅡ」という楽曲からレッスンに入った。たとえば首飾りがキラキラっと光るときに、光っている石と光っていない石があるからキラキラする。

音楽もそう作っていくからこそ魅力的だ、という話があったのだが、それは根源的な話をすると、音の強弱、緩急、長短からなるもので、よくよく考えてみたら、自分のできる技術の中での組み合わせってそんなにたくさんなくって、それでも十分な表現にならないのであれば、その組み合わせができるコマというか技をもっと増やさないといけないと考えた。だからこそ個人の練習がどれだけ大切か。技量が多ければ多いほど、アンサンブルになると×4になるんやから!

意外なところに聴かせどころがあることを知る

【クレモナ】は最大でも一度に4音しか出せない。それぞれの役割を果たすのに奏者は精一杯になる。(なんなら一度に二人分、三人分の仕事をしないといけないことがある。バッハの無伴奏曲をそれぞれが全力でやってる感じ)

だから、フロントのメロディをとっていなくても、重要なパートを演奏していることが多々あって、レッスンではその部分で気づきがたくさんある。わたしたちはよっぽどお互いを聴いていないんだと思う。そしてそのパートが聴こえだしたときに、音楽が立体的に動き出す。

イメージの話

今日印象的だったのは、自分のメロディのパートなのだけれど、わたしはルネサンス期の宗教画みたいなイメージを持っていた。色合いとか、質感とか。

(先日ロンドンナショナルギャラリー展で見てきたこの絵がぴったりだった)

しかし、今日レッスンで言われたのは、平面の絵のイメージじゃいつまでも立体的にならない、ということだった。確かに、音楽と美術の歴史を重ね合わせてみると、ルネサンス期からバロックへの変化は、かなり大きなものだ。平面の絵がどんどんとリアリティを増して、遠近法を駆使した立体的な絵になっていくのだ。

うまくいった、を感じる。

今日は特にうまくいった箇所があって、そんなときは音楽が自然に前に進むし(これをグルーヴ感と言う)、演奏していて気持ちが良い。

しかしこれは、意識して成功したのと、意識せずに成功したのとでは雲泥の差がある。意識せずに成功した奴は、意識せずに失敗する。

今日の練習は、なかなか良かったように思った。

いい呼吸で、音楽に集中できた。次の練習は12日。3月17日に向かって、わたしたちはもう走り出している!


チケットは全指定席です。良い席はお早めに!どうぞ!


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