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出雲旅日記

ご縁あって3月末、出雲へ行ってきました。

「 朋有り、遠方より来たる、 亦楽しからずや(遠いところから、志を同じくする友人がわざわざ訪ねて来てくれるのは、なんと楽しいことだろう)」

目的は出雲の地で医師になるため勉強中の友人に会うこと、

2年以上離れ離れのパートナーが日本に入国できるよう出雲大社に願掛けすることでした。

一泊二日でしたが目的がシンプルだったため、久しぶりに心から愉しいと思える滞在となりました。

出雲の地へ足を踏み入れるのは初めて。

島根出身の知人からは口を揃えて「出雲大社以外なにもない」と言われていましたが、天邪鬼な私はかえって好奇心をそそられ、「どんなところなんだろう」と気になっていました。

行こうと決めたときには条件が揃うもので、多忙な友人の試験が終わるタイミングと私が休みを取れるタイミングが重なり、矯正治療の抜歯もそのすぐ少し前に終わり、特急やくもの早割を予約した時点では半ば賭けだった会社の健康診断も数日ずれて、最高のタイミングで出雲に行くことが叶いました。

到着すると、冒頭に引用させていただいた孔子の言葉がそっくり当てはまるような友人の歓迎を受けました。

ハイレベルなホスピタリティーに接すると、いつも「私には人として何か大事なものが欠けているのではないか」と不安な気持ちになります。

友人とはもともと東京の同じ職場で知り合ったのですが、なんとなく「同志」感があり、時折「今どうしてるのかな」と気になり連絡を取る間柄でした。

久しぶりに会って感じたのは、お互い好きを極めてなんだか濃くなっている...?

そして、色々ふっきれて清々しい感じがする、ということ。

夢に向かって生き生きと努力している友人を見て、自分の道もこれで間違ってないと安心するような、お墨付きをもらうような感覚。

世の中の有象無象に振り回されず、自分の信じる道を真っ直ぐに歩み続けたらこうなるのか、と率直な感想を得ました。

出雲のおいしい海鮮を肴に日本酒を何杯も飲むうちに、観光パンフレットなどで目にするペラペラの出雲が立体的に立ち上がり、五感で出雲を感じました。

現地の友人を通して出雲を知ることで、単なる観光とは一線を画す複眼的な体験ができたような気がします。

こちらの書店もその一つ。

まだオープンして1年経っていないようですが、本を売るだけでなくさまざまな面白い取り組みをされていて、早速地域の人に愛されているようです。

友人が足繁く通っているようで、名前を出すと色々お話ししてくれました。

本屋さんと話すってありそうでなかなか無い機会で、実はすごく嬉しかったです。

お店を出るときに「また来ます」と告げてから、ああここは近所じゃなかったんだ、と残念な気持ちになるくらい居心地がよかったです。

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お天気に恵まれ、出雲大社への願掛けも果たすことができました。

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雲ひとつない稲佐の浜へも。出雲大社から徒歩20分ほどでした。

たったの1日半ですが、この地を歩きまわってみて、「広い」「穏やか」「なだらか」という印象を得ました。

雲の形がおもしろい、と句読点の店主さんのインタビュー記事にありましたが、山の形もおもしろいです。

なんだか絵に描いたようななだらかな三角山が連なっているんです。

高層建築が無いからか空が広く見えるし、道も広い。途中セブンイレブンに立ち寄りましたが、ものすごく広々としていて快適でした。都会のセブンイレブンとはまさに別物。

あとは、電車がすごく揺れます。

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特急やくももけっこう揺れましたが、出雲大社へ向かうこちらのワンマン電車がアトラクション並みに揺れて、二日酔いには正直ちょっときつかったです(笑)

健康体であれば、視界いっぱいに広がる窓からゆるゆると連なる山々や田んぼ、民家のはためく洗濯物が見えて、この上ない旅情を感じられたことでしょう。

なんだかとりとめがなくなってしまいましたが、私の出雲旅行記は以上で締めたいと思います。

声を大にして言いたいのは、出雲大社以外にも、いろいろありました。

ありがとう。

また行きます。

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