クリエイターのための、仕事が来るポートフォリオサイトの作り方。10年使える「正解」 【PDF資料付き】
タイトルを読んで分かるとおり、この記事では、クリエイターのポートフォリオサイトの作り方の話をする。
この記事の目指すところは、これを読んでくれたクリエイターが、仕事に結びつく・集客できる・「稼げる」ポートフォリオサイトを作り、仕事に活かせるようになることだ。
「ポートフォリオサイトの作り方? そんなの有名クリエイターのXさんとかYさんとか、いろんな人がもう書いてるじゃん」って思った人も多いと思う。
でも、あえてそれでもこの記事を書いたのには理由がある。
その理由とは、多くのクリエイターが、不確かで細切れな情報ばかりを追っかけている、この状況はヤバいと思ったから。
オカルトじゃなくて、客観的にみた「正解」を知ってほしい
ポートフォリオサイトの活かし方や営業について、クリエイターの多くは、SNSで見聞きした「有名クリエイターのお言葉」を断片的に信じている。
例えば「ポートフォリオサイトを作るツールは◯◯一択!」とか、「これからのクリエイターはSNSだけやっていればいい!」とか。断片的な情報を聞いては「あれがいいらしい」、また違う噂を聞いては「次はあれらしい」、その繰り返し。
これは言ってみれば「エジプトのピラミッドは宇宙人が建てたモニュメントだ!」というようなオカルトの噂を信じるのと変わりない。
「有名クリエイターのお言葉」は必ずしも正しくない。ある時点においてその人にとって有効だった、というだけだ。前後の情報を知らずに鵜呑みして、間違った方向の努力を続けているクリエイターのなんと多いことか。
実はクリエイターに限らず、日本中の事業者のほとんどがいまだにこんな感じの「ウェブ活用」をしてるんだよね。
これは、とてもヤバい、と私は思っている。
だって、世の中がどんどんオンライン中心になっているのに、いまだにほとんどの人が、ウェブの使い方について「オカルト」程度にしか知らないなんて。
なので、客観的にみた「正解」を書こうと思った。
この記事を読んで得られること
この記事を読んでもらうと、自己満足的なポートフォリオサイトではなく、そのサイトを見た人から仕事の依頼や問い合わせが来るようにするためには、どう作り、活かせばいいのか、その正解を知ることができる。
反論があるのは承知している。
「いや! 自分はポートフォリオサイトを作ったけど、仕事の問い合わせなんかこなかった」
「ポートフォリオサイトなんていうのは、自己満足で作るものであって、ポートフォリオサイト単体で仕事が来るなんて無理!」
などと言っているクリエイターが多いのは知っている。
が、それは間違っている。
正しく作って活かせば、ポートフォリオサイトから仕事が入ってくるようになる。
ポートフォリオサイト作りのいろんな場面で、この要素はこうした方が仕事につながる、という「正解」がある。この記事は、それら各要素の「正解」を解説しながら進んでいく。
この記事は、残念ながら、ウェブ制作ツールの操作方法までは解説していない (そこまで解説し始めるとあまりにも膨大になってしまう)。その代わり、どんなツールを使おうとも、こうやるのが正解だ、と自分で判断できる、そのよりどころになるように書いた。
これらの方法論は、おそらく10年先でもさほど変わらない。仕事の依頼が来る、稼げるポートフォリオサイトを作ってほしい。営業が苦手と感じている人にこそ、役に立つはずだ。
「イケてるウェブデザインのポートフォリオサイト」はだいたいイケてない
「イケてるウェブデザインのポートフォリオサイト10選」みたいな記事ってネットによくあるよね。ポートフォリオサイトの作り方を調べているあなたなら、もう見たかもしれない。
だけど、残念ながら、ああいう記事で紹介されてるオシャレなポートフォリオサイトのほとんどは、仕事の役に立ってない。
なので、ああいう記事をいくら眺めても、意味がない。
「オシャレなポートフォリオサイトを真似して作ろう」と考えること自体が間違っている。
クリエイターの多くは、同業者のサイトを見るくらいしかお手本がない、って思っている。だからみんな、オシャレなポートフォリオサイトを見たがる。だけどオシャレなあしらいをパクったところで、稼げるポートフォリオサイトにはならない。
ところで、「イケてるウェブデザインのポートフォリオサイト」が仕事の役に立ってない、ってどうして言い切れるのか? って怒ってる人もいそうだよね。
これは仕事を頼む側の目線で考えてみればすぐわかる。
ナビゲーションが英文字になってて (またかよ)、やたらと文字が読みにくい。デザインのアイデアだけはあるんだろうけど、見る人のことにまで考えが及んでないんだろうな。
そしてほしい情報も載ってない。仕事くださいっていうから見にきたのに、実績とかプロフィールが短くて意味不明。なぜかこういうオシャレサイトってきまって情報が薄い。文字を憎んでいるのかな? って思うくらい読むところがない。
もしかしたら本当は実績のあるちゃんとした人なのかもしれないけど、書いてないんじゃわからないし、ユーザーの気持ちを考えられないクリエイターなんて、とてもじゃないけど、仕事を頼もうとは思えない……
これが、「イケてるウェブデザインのポートフォリオサイト」が仕事の役に立たない理由。
だいたい、「イケてるウェブデザインのポートフォリオサイト」を作っているクリエイター自身、仕事の役に立つ、集客できるポートフォリオサイトの作り方を理解していない。その人だって誰かのデザインバリバリサイトを真似して作ったんだ。
それをまたあなたが真似しようとしていた。なんて負の連鎖だろう。
何のためにポートフォリオサイトを作るの? どこへ行きたい? どうなりたい?
ポートフォリオサイトを作る目的は、人によっていろいろだと思う。
フリーランスのクリエイターが仕事を獲得したくて作る
これからクリエイターになりたい人が作品展示場所として作る
学生が課題で作る
就活やインターンシップの応募に必要になったから作る
どんな目的であろうと、仕事なんて関係なく、好きなように作品を発表したいだけ、というならばぶっちゃけこんなnoteなんて読んでないで、好きなように作ったらいいよ。
だけどなぜ、あなたはわざわざ、ポートフォリオサイトの作り方を調べているんだろう?
はっきり言おう。仕事がほしいからだ。
就職のために必要だから、課題でやらなきゃいけないから、という人も、結局はその先に仕事がある。
クリエイターならみんな、「私はこんな仕事にたずさわりたい!」という望みがあると思う。
望む仕事にめぐり逢いたいならば、「私の強みはxxです」「xxが得意です」ってことを、誰にでもわかるように伝えなければならない。
そう。他人のデザインサイトをパクっている場合ではないのだ。
あなたは、何のためにポートフォリオサイトを作るの? クリエイターとしてこれからどうしていきたい? どんな仕事にたずさわりたい?
一回、時間をとって、考えてみてほしい。
考えた結果、
「私は、好きな絵を好きなように描いて、投稿して、フォロワーからいいねをもらうのが楽しいだけ。仕事ゲットなんてどうでもいい」
って思ったら、もちろんそれでもいい。ここから先を読む必要はない。
「稼げるポートフォリオサイト」ってどういうこと?
ポートフォリオサイトは、人脈を飛び越えて仕事を連れてくる。ゼロからお金を産むツールだ。
ちゃんと作れば必ず仕事を連れてくるから、ちゃんと作ってほしい。
Xなんかでたまに「ポートフォリオサイトなんか作ってもどうせ反応ないから、知り合いの紹介に頼りましょう」みたいなことを発言してるクリエイターがいる。
仕事を得ることを知り合いばかりに頼るのは、大変に危険なことだ。理由は3つある。
まず、知り合いからの依頼には「知り合いだから良くしてくれるでしょ?」という無言の圧力が必ずかかる。それに、知り合いからの依頼はクリエイターとしての強みを無視したものが多い。そしてなにより、知り合いは数が限られている。
だからこそ、クリエイターが目指すべきなのは、人脈外の人や初めて会う人から、仕事そのものを期待されて依頼がある、そういう状態だ。
それは本当の意味でゼロから稼ぐということだ。
ポートフォリオサイトをきちんと作れば、それが叶う。
「ポートフォリオサイトを作ったけど、仕事の問い合わせなんかこなかった」というクリエイターが、なぜそうなったかというと、それは「正解」を知らずに作ったからだ。
だからこそ、ポートフォリオサイト作りの正解を知るべきだ。あなたがこの記事へ辿り着いてくれて、本当によかった。
ポートフォリオサイトは、クリエイターとして稼ぐための、そしてあなた自身を成長させるための、土台になれる。だからこそ、自分ごととして向き合って、ちゃんと作ってほしい。
なぜSNSだけじゃなく、ポートフォリオサイトが必要なのか
SNSをがんばっているつもりなのに、いっこうに仕事がない、というクリエイターは多い。あなたも思い当たる節があるのでは?
仕事は、ポートフォリオサイトがちゃんとしているところにしか来ない。
ポートフォリオサイトを正しく作ると、その過程で、自分の強みや特徴、売り出し方について否が応でも考えざるを得なくなる。
ポートフォリオサイトが正しく作れていないのに、やれSNSだ、やれバズだ、とあっちこっち追っかけるから、いつまで経っても仕事がこない。
こういう状態のことを、ビジネス系のウェブサイトを作る人の間ではよく「バケツの底が抜けている」という (何もクリエイターだけでなく、世の中の企業も似たようなことしちゃってるのだ)。
まずは、バケツの穴をふさごう。その次に、SNSやブログをやろう。
バケツの穴をふさぐのは、クリエイターにとっては、正解に則って作られたポートフォリオおよびポートフォリオサイトだ。
だからどうしても、ポートフォリオサイト作りが必要なんだ。
ポートフォリオサイト、ツールは何で作ればいい?
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