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数ヶ月滞在して思うこと

ある年、1年弱京都に滞在しているとき、ついてそのままシタディーンで寛いだのだが、もうちょっと違ったところはないかと探していて、たまたま見つけたTUNESTAY KYOTOという長期滞在向けのホテルを見つけ長く滞在するにしても家借りるような面倒は嫌だからと、とりあえず数ヶ月を予約をしてみた。

最初の1-2週間は退屈することもなく本棚や階段状の観客席とした映画上映など楽しむことができたが、その後は書籍のバリエーションの少なさや平たいセレクトが気に入らないなと思ったり、映画も同じものがルーティーンで回っているだけで、部屋でアマプラを鑑賞することになった。


バーもまあ、最初の数日だけで変わり映えしない。
京都らしいをあまりに意識し過ぎた・・わけでもなく、セレクトの仕方に大きな問題があると思うし、そもそものスタッフの質に全てを兼任させている無理が祟ったという感じだ。(スタッフは皆フレンドリーで気持ちが良いから余計に勿体無いって思う気持ちが大きい)

朝食もたまにはと思い、ホテル提供のものを食べてみたが、内容が悪すぎて・・これも一回体験すればもうお腹いっぱいなもの。

本棚の階段椅子を使って近くのリカーショップで購入したワインやウィスキーなどを煽りながら、この本棚から買った本、または近場の大きな書店で購入した本を読むという過ごし方で定着した・・

地階に巨大なキッチンがあるから、まあここで滞在中1日2食を京の旬を市場などで購入し料理する日々・・それがこのホテルの長期滞在における正しい使い方であるので良い。ただ、時間帯を考えないと滞在者とバッティングし、あまり気持ちよく使えないので、僕は1食目を6時前後、2食目を15-16時に摂るようにしていた。(非常に広く使えて気持ちいい😆)

部屋は大きなダブルベッドにクローゼット、風呂トイレ流しとコンパクトなデスクなど。これで数ヶ月滞在は狭いと思われるかも知れないが、実はなんの不自由もなく仕事もこなせ、娯楽も困らず。タオルをはじめアメニティは各階エレベータ前に準備されているので、使い放題。シャワーしかない部屋だが、実のところ地下に巨大な風呂があって、これを予約しておくと入浴剤とかをくれたり、疲れた時にそっちの風呂を使うということで本当に不自由しないというかむしろ贅沢な感じ。ランドリーも地下にあってどっかのチェーンホテルに併設されているスペースより数百倍衛生的になっている。


で、思った。
結局は社会一般の長期滞在とはせいぜい2-3週間って認識を前提としたつくりということ・・ここがホテルを造る側の認識の低さ。
このホテルの後に金沢で数週間滞在したのちに京都に戻り美味しいカフェが併設された同じグループの違う長期滞在ホテルにも5-6ヶ月?滞在して、ここでもまた同じことを思ってしまう。

僕ならもう少し違った趣をこのホテルの機能として入れられるし、何より長くホテルを住居としてきた、日本では稀有な人間として提案が山ほどある😆

ホテルをこれから作られる方がいらっしゃったら是非ご連絡頂きたい。
きっと長く話題になる面白い、“そこならではのホテル”を共につくれると思う。

短期滞在にはシェアした筆者の言うような楽しさはある、それは間違いない。
でも、あくまでもこのホテルは長期滞在を前提としている故、指摘が少し違うと思う。

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