父の看取りに向き合った記録①
こんにちは、ジャスミンです。
前回こんな記事を書かせてもらいました。
正直、これを書いていた時はこの想いを留めておくことがすごく大事な気がして、無心で書いていました。
そして、この気持ちを伝えておくことが必要な気がしてSNSにシェアしたところ多くの方から反響をいただきました。
こんなセンシティブな話なのに、勇気を持って話してくれた方、本当に有難うございます・・!
以下抜粋してこちらにも転用させていただきます。
特に同じく親を看取った方からのコメントは、重なることがすごく大きくて、胸に響きました。
また、応援してくれる仲間からは、大きな愛と勇気をもらいました。
勇気を振り絞って父親のいる病院へ
昨日と今日、病院に行ってきました。
帰国日、飛行機が3時間も遅延するという人生で初めての大遅延。
なんでこんな時に?!と驚きを隠せませんでしたが、飛行機は自力ではなんともできない。結果、12:30に着くはずの飛行機は15:30に到着。
空港からそのまま病院へ向かい、面会時間ギリギリになんとか駆け込むことができました。
本来であれば、母、姉とその子供、パートナー全員揃う予定でしたが、
待ち合わせ時間に間に合わなかったため、一人で病室に。
今思えば、大勢が苦手な性格な私には、ピッタリで、そのぶん父と2人きりでゆっくりと会うことができました。
よかったね、綺麗な場所だね
父は成田空港近くにある、新設された綺麗な病院の個室にいました。
よかったね、お父さん。綺麗なへやだね。安らぐね。
心でそう、話しかけました。
綺麗好きな父には、いたれりつくせりの環境できっと嬉しいはずです。
体はいろんなチューブで繋がっており、意識はありませんでした。
自力で呼吸はできているものの、排泄、食事、会話はおろか、たんも自力で飲み込むことができず、それも看護師が定期的に吸引しているようでした。
足も血液が循環するように自動でマッサージがされる機会に繋がれていて、その姿はとても衝撃を受けました。
そして、びっくりするくらい痩せこけていました。
その日、話しかけても全く意識はなく、私も旅の疲れからホテルへ行くことに。でも、ホテルでもいつ父がどうなるかもしれない不安で熟睡することができませんでした。
寂しくて、呼ばれたのかもしれない
翌日。目覚めも悪かったため、スッキリしません。
今日は病院に行くべきか迷っていました。
母は、呼ばれない限りは行かないから、と言っており、姉たちも仕事や家庭があるため病院には行っていませんでした。
私は少し迷い、いこう、やっぱり今日はやめておこうか・・と思い父親との思い出の場所を巡ることに。
そして近くのショッピングモールで買い出しをしていました。
そんな時、お父さんが急変した。家族が行った方がいいって!と母から電話
あわててタクシーで向かいました。この時あ!呼ばれたんだ!とはっきり思ったのです。
病院に着くと看護師さんの笑い声が。
え?!と思ったら、どうやら父は持ち直し、冗談まで表現したとのこと。
本当に看護師って患者との意思疎通が凄いですよね・・。
今日は意識があるようで、わたしだよ!と話かけると目をひらき、口元が一瞬ニコと笑い、そして目から涙を流しました。さらに口をパクパクさせて何かを言いたげに。
この姿に私は号泣!認知症が始まってからは、認識したりされなかったりが続いていたので半ば諦めていましたが、今日は理解してくれたようです。
その後姉2が駆けつけました。姉2とは縁を切られている仲だったので、どう反応するのか、と思いました自然と普通に会話になったので、ただ父の話をしていました。
その後駆けつけた母は、なんだ、元気じゃん〜大丈夫じゃないの!と言い放ちながらも、3人でそれぞれ父に話しかけました。
時折うなづいたり、手を握ると返してくれたり。
姉2は、お父さん、こんな時にみんなに触ってもらって嬉しいね!と言い、私は成人してから触ってないもの〜とひとこと。たしかに、私もそうかもなあと思い、嬉しい気持ちになっているお父さんを想像したらなんだか面白くなってきました。
そして食べたいものはない?何かあげたいけど、もう食べられないもんね〜とも。
元気な時は食べることが大好きで(特に甘いもの)ケーキやお菓子をあげようものなら一瞬にして食べ終わるほど。夜中にムクっと起きて食べるので、うちでは大きなネズミが出ると噂になる存在が、父でした。
それが今はチューブで栄養をとることしか、できなくなっている。
お父さん、いろいろ食べたかったのに残念だね。
最後くらい、美味しいもの心ゆくまでべたかったよね。
そのうち安定してきたので、全員ほっとしました。
もしかしてお父さん、今日は誰も来ないから寂しかったんじゃないの〜?
と誰かがいい、その通りだろうな、と思いました。
姉2と私は帰ることにし、母はそのまま泊まることに。
母とは少し韓国での話をしていると突然、私二重に整形したいのよ!韓国料理も美味しいから食べたいわ。といい、元気な81歳、まだまだ気丈だわ!と笑いが込み上げました。
こんな時でもしんみりしない母がたくましいなと、逆に元気をもらいました。
赤ちゃんに還るのかもしれない
今日の父の姿を見ていたら、なんだか赤ちゃんみたい、とふと思いました。
自力でできることが少なく、いつも寝ていて、時折おきては不思議な様子ですこし目を開けている。言葉は発せないから、口を動かすけれど、嬉しいとか嫌だとか痛いという表情は作る。
生まれる時と同じ姿でかえってゆくのかもしれないな・・
そんなことをふと、思ったのです。
明日は父はどう生きるのかな?そう思いながら今日を閉じたいと思います。
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