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クリエイターが適正に評価される世の中を。ビデオグラファーが渡豪した理由

こんにちは!伴走支援やWEB制作事業を行う株式会社クリエスタです。

クリエスタで働くメンバーの素顔に迫るインタビュー企画。第2回は、ビデオグラファーの浦上央夢さんにインタビューしました。動画制作を始めたきっかけやオーストラリアへ渡った経緯についてお聞きしました。

浦上央夢(うらかみ・おむ)
ビデオグラファー・WEBデザイナー。大阪府堺市出身。大学を卒業後、総合建材メーカーに就職し、営業職を務める。入社3年目には全国売上1位を記録し、個人業績賞を獲得。2023年1月に独立し、同年6月からはワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の仕事をしながら、オンラインで動画・WEBの制作を行う。


これがクリエイティブか...動画編集にのめり込む

——学生時代にはどんな活動に力を入れていましたか?

特に頑張っていたのは、体育会のラクロス部の活動ですかね。高校まではサッカーをやっていて、監督の指示に自分たちが従うトップダウンの組織を経験していました。でも大学のラクロス部は、学生主導のチーム。練習メニューも学生が考えますし、とても自由度が高いんです。4年間で結果は出せませんでしたが、上からの指示に従うのではなく、自分たちで物事を考えて決めるのが自分には合っていると学びました。

——部活以外には、どのようなことに取り組んでいましたか?

中国の上海に近い南通という町に半年間留学しました。中国のビジネスを学ぶ目的で、3ヶ月間現地企業でのインターンも経験しました。留学生活で印象的だったのは、中国人のお金に関する嗅覚の鋭さです。

当時、日本ではそれほど知られていなかった仮想通貨が中国では既に流行り始めていて。友人に「絶対これから上がるから。だまされたと思って、少額でいいから一回突っ込んでみな」と説得されて、仮想通貨を買った思い出があります(笑)。

——大学卒業後は総合建材メーカーに就職。どんな業務をしていたのでしょうか?

営業職だったので、新規の飛び込みでガンガン営業していました。人と話すのが苦手なので営業は向いていないと思っていたのですが、どうすればこの会社を口説けるのだろう、と戦略を考えるのは得意で、入社3年目には個人業績賞を受賞。社内でナンバーワンの売り上げを獲得できました。

会社員時代の一枚(本人後列左から二番目)

——すごい!ビデオグラファーになったきっかけを教えてください。

大学生のころ、YouTubeでたまたま海外のクリエイターの動画に出会ったんです。カッコよくて、心が躍ったんですよ。これがクリエイティブかと。

自分も真似したいなと思って、安い一眼レフカメラを購入。大学4年の年末年始にニューヨークに旅行に行き、新年カウントダウンイベントの様子を動画にしたんです。これが自分のデビュー作。初心者レベルの編集スキルで、旅行仲間にしか見せてないんですけど、仲間からは結構好評で。

ニューヨークのカウントダウンイベントの様子

そこから動画編集にのめり込み、旅行に行くたびプライベートの動画をつくるように。会社員時代には副業で動画制作をして、2023年からはフリーランスになりました。

クライアント目線でものづくりを

——2022年10月からクリエスタの元となる「クリエイター集団」に参画。その理由を教えてください。

ゼロから会社を立ち上げるという、初めての経験ができるのが面白そうだと感じたのが最大の理由です。

——クリエスタでは、具体的にどのような業務をしていますか?

これまでに関わった案件はWEBサイト制作、Instagram運用、広告運用など。サイトのデザインやInstagramのリール動画の撮影・編集のほか、案件のディレクションも担当してきました。

——仕事をする際に意識していることを教えてください。

クライアントが求めているものをつくることにこだわっています。かっこよくおしゃれなデザインにしたい思いもありますが、一番大事なのはクライアント目線だと思っています。クライアントからお金をいただいてお仕事をもらっている以上、クライアントに喜んでもらえることを一番に考えなければいけません。自我を出しすぎないないように注意しています。

クリエスタのメンバーたち

——クライアントの期待に応えるクリエイティブ制作をするポイントはありますか?

デザインにおいては、事前準備がめっちゃ大事です。元々の友人や知り合いからの依頼であれば、相手がどんなことを大切にしているか想像しやすいですが、そういったパーソナル情報が全くないクライアントの場合、事前にアンケートを準備します。相手の好みや価値観を把握した上で、参考にするデザイン例を何個かピックアップ。それを元にヒアリングして、イメージにズレがないようにします。

クリエイティブ業界を変えるのが夢

——現在はオーストラリアで暮らしていますよね。オーストラリアに行くことになった経緯を教えてください。

実は、夢レベルの大きな目標があるんです。クリエイティブ業界を変える大きな仕掛けをしたいなと。具体的には、オーストラリアのクライアントと日本のクリエイターをつなぐクラウドソーシングのようなプラットフォームをつくりたいと思っています。

その長期的な目標を叶える第一歩として、2023年6月、ワーキングホリデーの制度でオーストラリアに来ました。つてもない状態なので、やるべきことは山積み。プラットフォームをつくるためには、オーストラリアにどんな案件があるのかを調査する必要がありますし、それ以前に英語力をもっと鍛えないといけません。

クリエスタのメンバーたち

——なぜプラットフォームをつくりたいのですか?

会社員時代に副業で動画編集の仕事をクラウドソーシングサイトを通じてやっていました。7、8時間かかる工程の仕事が3000円〜5000円で発注されているのを見て、これはよくないなと。単価があまりに安すぎると、感じました。

個人的見解なのですが、日本人のWEB制作と映像スキルは世界でもトップレベルだと思うんです。細かいところまで徹底的にこだわるのは日本人特有だなと。だから、日本のクリエイターはもっと評価されるべきだと思います。

もっと給料を上げられる仕組みをつくれれば、クリエイターが潤っていくはずです。そこで目を付けたのがオーストラリアでした。オーストラリアは最低賃金が世界一なので、日本よりも当然給料が高いんです。さらに日本との時差がないので、仕事の受発注のハードルが低いのも良いなと思いました。

——現在のオーストラリアの生活の様子を教えてください。

今はワーホリビザの期間を延長するために、ファーム(農場)で働いています。週6日、4時半に起きて、フルーツピッキングの仕事をしています。空いている時間で、クリエスタのオンラインの仕事をしたり、英語の勉強をしたり。

オーストラリア生活を楽しむ様子(本人右から三番目)

——英語の勉強をしているのですね。

夢を叶えるために、オーストラリアの永住権を取りたいと思っているんです。そのためには英語技能試験のIELTSで一定のスコアが必要で。WEB制作や動画編集のスキルを高めることも大切ですが、今はとにかく英語を頑張らないといけない時期なんです。Kindleで文法の参考書を買って、毎日受験生のように勉強しています。

PV制作の仕事がしたい

——仕事の受発注を行うプラットフォームをつくるために、今後どのようなプランを描いていますか?

まずは英語の勉強を頑張って、IELTSの基準スコアをクリアすることが当面の目標です。2026年には、現地でWEBデザインの専門学校に通おうと考えています。専門学校に通ってオーストラリアのデザインを学びながら、協力してくれる仲間を探していきたいです。

——最後に、これからクリエスタでやっていきたい仕事を教えてください。

映像に関しては、自分が一番得意なプロモーションビデオの仕事を受けられたらいいなと考えています。公式サイトに埋め込むようなホテルのプロモーションビデオとか。

WEB制作については、アート寄りのデザインをつくりたいと思っています。会社や商品のブランドイメージを確立できるようなデザイン。以前の例でいうと「森と、ピアノと、 」のようなサイトですね。

現在はリモートワークのため、WEB制作の仕事が中心にはなっていますが、僕自身は映像制作が好きなので、チャンスがあれば映像の仕事もどんどんやっていきたいです。


取材・執筆:岡村幸治


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