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クレイジータンク通信 vol.171 『変化する社会の事象を「自分ごと」化するために(暗号資産を例に)』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。


◆クレイジータンク通信 vol.171 ◆


10月も下旬となりましたが、東京では暖かい日が続いています。過ごしやすくはあるものの、違和感すらある暖かさではあります。
寒くなると早く暖かくなれ〜と思うものですが、もしかしたらいつか寒い冬の季節が恋しく懐かしく思うような時代が来てしまうのではないかとすら思います。「地球沸騰化時代」という課題は常に隣り合わせに私たちとあることを忘れてはいけないですね。

今週のはじめ「暗号資産の冬は終わったかもしれない」というニュースが出ましたが、今週の通信では、クレイジータンクが数ヶ月前より投資としてではなく暗号資産が「生活の一部に入り込んでくる」ことを予測して考え動いてきたことについて書きました。

ぜひご一読ください。

【変化する社会の事象を「自分ごと」化するために(暗号資産を例に)】


クレイジータンクは数ヶ月前より資産研究の一環として暗号資産(仮想通貨)の研究を行なってきています。そのことはこの通信でも何度か触れてきました。


暗号資産(仮想通貨)を単なる投資商品的なマネーゲームの対象として見ていたのではなく、ゲームなどを通じて今後より「一般生活に入り込んでくる」状況を察知し、その実態について自分たちなりに早めに身体化していたほうが良いと判断しました。

ただまだ、暗号資産(仮想通貨)については非常に不安定なものであるので引き続き研究や検証が必要なものの、クレイジータンクの仮説として以下のようなタイミングが来るのではないかと一つの予想を立てていました。

現在の円安状況がさらに深刻化

円の価値が目減りし「過ぎている」状況を一般の人たちもいよいよ察知

とはいえ、円を換金しておく先として、「ドル」の暴落も懸念されたり、
そもそも外貨が高過ぎて換金できない、金についても同様

一旦、円を変えておく先として暗号資産という選択肢を「消極的ではあるが」選択する
※「モノ」の目利きができる人は「モノ」への変換を選択するだろう

そして、今週、モルガン・スタンレーが「暗号資産の冬は終わったかもしれない」というコメントを出しました。

この記事の中には、

「トークン化資産の市場は今後10年間で10兆ドル(1500兆円)規模に成長する可能性がある」との見方もされていたり(別記事では2022年時点で世界の暗号資産市場は2兆190億米ドルに達した、2028年までには4兆70億米ドルに達するとの見方)、

フェラーリはアメリカで暗号資産を支払い方法として受け入れをスタートした、とも書かれていて、私たちが想定していた「一般生活に入り込んでくる」状況はもうすぐ目の前に迫ってきているのを改めて感じることとなりました。

ただそうはいうものの、いまだ暗号資産は「不安定である」という感覚は変わっておらず、今すぐに多くの資産を換金して暗号資産に変えておくことを推奨したいのではありません。

私たちクレイジータンクは、関わる協業企業に対し「暗号資産が生活に入り込んでくる」未来を想定したうえで「先に動いておく」ことをご提案し、大きな資金をかけずにそれを推進しています。

具体的には、社員の方々が暗号資産がどういったものなのかを「身体化」「自分ごととして理解する」ために、週に1度、社内用のトークン複数を設定し、売買や換金などを実際に体験する【暗号資産ゲーム】を進めています。すでに数回行う中で「価値が目減りするトークン」が見えてきたり、売買や換金といった行動を通じて資産の変動の様子が見えてきたりなど、体験から体感のフェーズへと入ってきています。

また、アドバイザーとして関わる保けん野菜サービスでは、加入者がトークンでの支払いが可能となるように未来に向けた準備を始めるだけではなく、サービス内で加入者が楽しく関わりながらトークンを獲得したり学ぶことができるような仕組みの運用検討を始めています。

こういった「自分たちごと」から「まずは小さく」暗号資産と関わることで、単なる投資商品として暗号資産を見るのではなく、生活の一部として活用できる力を身につけていくことが、今後の社会を生きていく上での不安を軽減したり、選択肢を増やすことに繋がると考えています。

情報が大量に溢れ高速に色んなことが変化する時代だからこそ、一つ一つを「自分ごと化」「身体化」する術が今後より重要になると感じています。

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