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【コラム:考え方】天国と地獄の長い箸

以前私がお客様の次世代幹部向けに発信していたメール文を転載します。

タイトル:「天国と地獄の長い箸」

皆さんは天国と地獄ってどんな場所だと思いますか?

私のイメージでは、天国はお花畑にのどかな風景

地獄は、鬼がいて、土地も荒れていて、暗いというよな感じでしょうか。

今日は、私が以前聞いたことのある、『天国と地獄の長い箸』という話を共有します。

◆少しイメージを膨らませながら、次の文章を読んで下さい。

天国にも地獄にも、どちらにも十分な食べ物が用意されていました。

とてもとても大きな鍋をみんなでぐるりと囲んで食事を頂くのですが、天国の人たちにも、地獄の人たちにも用意されているのは、それはそれは長い箸でした。

自分の身長以上もあるような長い箸。必ずその箸を使って食べなければならないというのが、天国・地獄、共通の決まり事でした。

地獄の人たちは、とんでもなく長いその箸で、自分の口に食べ物を運ぼうとしましたが、何度やっても食べ物はこぼれるばかり。食べることはできませんでした。

どんなにご馳走が目の前に用意されていても食べることは叶わず、常に飢えに苦しみ、そのせいで争いも絶えない状態でした。

天国の人たちはというと、たくさんおいしいものを食べ、誰もが幸せに満たされた顔をしていました。

なぜなら、みんな、その長い箸を人のために使っていたのです。鍋を挟んで向かい側にいる人に「はい、どうぞ」と食べ物を届けていたのです。

「まずは、あなたからどうぞ」そう自然に思える人たちの集まる天国は、飢えも争いもない、みなが笑い合える幸せの世界でした。


◆この話の本質は「利他」の心です。

他人のために善い行いをすると、回りまわって自分に返ってくると思います。

家族や友人など、近くにいる人のため、仕事ではお客様のためや一緒に働く仲間のため。お互いのことを考えて生活していれば、みんなが天国のように幸せになれるはずです。

私もそのような意識で行動できるように、”利他”の精神、giveの精神を持っていたいと思います。

”ギブ&テイク”ではなく
「ギブ&ギブ&どうぞ」ぐらい、”利他”に振り切った気持ちを持ちたいですね。