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【右腕をつくる】カリスマリーダーが一番したい「後進の育成」 《できることは、教えられない事実を知る》

【コラム記事】
カリスマリーダーが一番したい「後進の育成」
《できることは、教えられない事実を知る》


こんにちは。
日本パーソナルビジネス協会の理事
経営幹部リーダー育成の専門家
企業顧問の西尾順(Nishio Jun)です。

本日は「社長の右腕育成」について
話そうと思います。


世の中には、
【カリスマ】と呼ばれる
時代に変革をもたらす人がいます。

とくに会社の代表をされている方や
業界で有名な方、一人で何億円も稼ぐ方など
カリスマ性を備えた素晴らしい方がいます。


わたしも、そう多くはないのですが
カリスマ性を備えた経営者やリーダーの方に
出会ってきました。


本当に素晴らしい方ばかりで、
使い捨てカメラを開発した人、美術学で有名な教授、
世界の富豪から作品が買われる芸術アーティスト、
世界で特別な手術ができる脳外科医、
一度も赤字を経験していない経営者、
パソコンという省略名の名付け親など、
いろいろな業界で活躍されている方ばかりです。


しかし、そんな方にも
苦手なことがあります。

それは、何かと言うと・・・

「後進の育成」
「人を育てる」ことです。


「え!、カリスマなんだから
 そんなのカンタンでしょ!」

と思われるかも知れませんし、
本人も「時間をつくれば出来る」
思っているかもしれませんが、

何でも出来るからこそ、
人に教えることができないのです。


例えば、
勉強が出来る優秀な人が学校の先生になっても
「教えるのが上手い」分けではないですし、

または、
優秀な野球選手が、監督になっても
チームが優勝するとは限らないですよね。

そんなことに近い気がします。


自分ができることと、
人に教えることは違う能力が必要になります。


経営者やリーダーは、
カリスマ性が強すぎて、
「自己流」が多いので、
誰もマネできないことが問題となります。


困っている方のために、
本気で教えようとすればするほど、

「それは、○○さんだからできるんですよね」
「いやー、言いたいことはわかるけど、
 言葉が難しくてどうしたらいいか分からない」
「すごいですね。わたしにはできないです」

なんて相手から言われて、
「自分はやらない」「やれない」という
判断をくだされ心のシャッターを下ろされてしまいます。


カリスマ性を持っているリーダーの良いところは、
自分一人で何でも出来るということです。

自分で課題を見つけ、
解決策を見つけ、実行する。

一人で出来るので誰の力もいりません。
スピード重視で、結果がすぐにでます。

しかし、やり方が自己流なために、
横展開ができません。

個人の価値観や行動規範がすべてぶっ飛んでいて
目標のためなら朝から晩まで仕事ができ、
独自性がありユニークな人ばかりです。

マネしようにも、出来ないのが現実です。


それだけでなく、優秀なリーダーは多忙です。

能力が高いので、いろんなコトが同時に出来ます。

朝、出勤して部下に
「あれとこれやっといて」とテキパキ指示して、
あっという間に外回りに出かけてしまいます。


そんなリーダーの朝礼や月末の会議では、
「オレは○○件のアポを取り、○○件の商談で
 売上が3000万だ。みんなも頑張ってね」

と言い残し、またすぐに仕事に行きます。

多くの部下は、「やっといなくなったよ」
とホッとするか、「いなくなったら自由に出来るよ」
なんて内心安堵しているかもしれません。

よくありがちなのが、
ランチ時やたばこ休憩に
カリスマ上司の陰口で盛り上がって
「そろそろ行くか」なんて
重い腰を上げる話をよく聞きます。


成果主義が入ってきたあたりから
個人の能力が評価されるようになりました。

スキルや仕事の成果、売上に応じた
パフォーマンス(貢献力)が重要になり、
「売上=事業の成長」という部分では
間違っていないと思います。

しかし、
会社の規模が大きくなり、
仕事が一人で抱えられなくなってくれると、
今度は、カリスマ性が足を引っ張り出します。


そもそも、自分と同じ人を育てようとしていること、
自分という成功した型を、みんなに当てはめようとしていることが
間違いの始まりです。


カリスマ性のあるリーダーや経営者は
仕事が早く、同時に解決できるスーパーコンピュータです。

しかし、一般の人はスーパーコンピュータではなく、
汎用性ある普通のコンピューターのようなものです。

汎用性があるということは、
時間はかかりますが、いろいろなことに対応していき、
アプリやソフトを変えることで
どんどん応用していく力があります。


では、そんなカリスマリーダーはどうやって
人を育てていけば良いのでしょうか。


ここからは、カリスマリーダーへ
わたしがオススメしている
人材育成方法をお伝えしたいと思います。


1)直接指導しない。

先ほども話したように、独自性が強いので、
誰もが同じ事ができません。
クッションとなる通訳する人を入れて、
言葉や行動を小さくベビーステップとして
教えることが重要です。


2)カリキュラム化

「自分が1週間でできたのに、
 何で、できないの?」
「何でちゃんと同じ事やらないの?」

なんてことをよく聞きます。

独自性のある勝ちパターンは
他人には流用できません。
体系化して一般化していく過程が必要です。

焦らずカリキュラム化していきましょう!


3)教えることを絞る

もしも一人で3つのことをやっていたら
三人の人が必要だと思ってください。

一人1つに絞って教えることが重要です。


4)あり方・やり方・あり方のサンドイッチ
5)理念をブラッシュアップする

スピード重視、結果重視で教えると、
どうしてもやり方に重きを置いて
「すぐに動け!」「やれ!」と行動に移そうとします。

しかし、人は「動機」が決まってないと
動くことができません。

動く理由がとして、理念にもつながる
本質的な5つの「なぜ?」に答える必要があります。

・あなたは、なぜ働いているのか?
・あなたは、何のために生きているのか?
・あなたなぜ、この仕事をするのか?しているのか?
・あなたなぜ、ここまでやるのか?諦めないのか?

このあり方が固まると、次にやり方。
そして、また、あり方とサンドイッチにすることで
自分自身で考えて成長する人が増えていきます。


10年以上の実験で、
「やり方から先に教える」という実験を何度もしてきましたが、
大きく分けて2つのどれかになります。

① さっさとやり方を覚えて、手を抜くことを考える
② 目標達成すると限界を決めてそれ以上の成長を止める


とくに、お金が月50万、100万入って、
ライフスタイルが良くなると成長が止まる傾向にあります。


これはあくまでも、わたしの実験ですが、
どちらにしても、自分がなぜ仕事をしているのか?
人生哲学に近い動機付けが重要です。

次回のセミナーは・・・

2020年4月28日(火)14:00〜
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日本パーソナルビジネス協会
理事/企業顧問
西尾 順 / Jun Nishio

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