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土砂降りの千曲川サイクリングロード

先週の 戸隠~野尻湖 がなかなか良かったので調子に乗って今週は菅平チャレンジ。実はこれまで菅平にはいい思い出がない。2015年8月に若穂からチャレンジして途中撤退。知らないとはいえ真夏に長野菅平線の激坂(Max20%)を上ろうなんて恐れ知らずか。翌年2016年夏に今度は上田から上ろうとしてやはり暑さにやられて2時間ほどかかってなんとか上りきったが疲労困憊。今回は須坂からのチャレンジだ。

上田から上るR144はとにかく交通量が多い。しかもトラック、ダンプなど大型車も結構走ってる。自転車はお勧めできない。須坂から上るR406もそこそこの交通量だ。大型車も走ってる。まぁ国道なのでしょうがないか。斜度は上田から上るよりは少しきつい。しかし体感的には今回の方が楽に上れた。気温が低いこともあるが、今回はヘタレオヤジ対応ギヤなのだ。上田の時は34-28(1.21)、今回は36-34(1.06)でこの差は大きい。路面もそれほど悪くはない。序盤は登坂車線があるので大型車に抜かれる時も比較的安全。中盤から登坂車線はなくなるが路肩がかなり広い。終盤は路肩もなくなるのでヘアピンでは車に抜かれないように気を使う。

さて菅平唯一のコンビニで補給。5/21から使えるようになった Garmin Suica を初めて試してみる。「399円です」「suicaで」「どうぞ」「ピッ!」レシート受け取って終了。サイフどころかスマホさえ出さなくていい。素晴らしい。少し前までスマホ決済でも楽ちんなんて感じてたのが遠い昔に思える。スマホ出してアプリ起動してQRコード読み込んで金額入力して店員に確認してもらって決済....カッタルすぎる。

などと感心していると南の空が暗くなってきた。ゴロゴロ~。やばい。雨雲レーダで確認すると真っ赤な雨雲(降水量80mm以上を示します)が迫ってる。これは大変と速攻で上田菅平線に向かう。どんどん暗くなる。激坂の入り口まで来たところで車がUターンしている。道路がバリケードで封鎖され大きなバッテンマークが出ている。「路肩崩落のため全面通行止め」 なんてこった。選択肢は3つ。1.通行止めを無視してこのまま激坂を下る。 2.須坂へ下る。 3.上田へ下る。 1の場合。路肩崩落と言っても通れないのは車だけで歩行者は通れる気がする。しかし歩行者も通れなかった場合を考えるとリスクが大きい。2の場合。来た道を戻るのはつまらない。雨雲は南から北へ移動していると考えると降られる確率は高い。3の場合。距離的には最も長くて走行距離はたぶん100kmを超えるだろう。時間が長くなれば降られる確率も高くなる。夕方で暗くなるまでの余裕も少ない。

結局3を選択。上田に下りた。正しい選択だったかどうかはわからない。1,2を選択した場合にどのような結果になったのかわからないのでなんとも言えない。だけど上田に下りたあと千曲川CRの戸倉上山田で濡れたグレーチングにフロントを取られて落車。一瞬の出来事でしばらくは何が起こったかわからない。幸い、肩・腰の打撲と左手・膝の擦過傷で済んだようだ。自転車は左ブレーキレバーが内側に曲がっている以外は大きな損傷は見当たらない。しかし、おニューのGarminウォッチが傷だらけ。ああーまだ使い始めて2週間しか経ってないのに....。

久しぶりの落車なんだけどやっぱり落車って結構落ち込む。怪我が大したことなくて良かったじゃないと自分に言い聞かせるのだが傷だらけGarminウォッチを見るたびに切ない。だけどまだ終わっちゃいない。暗くなるまでに家に帰らなきゃいけない。行く手を見上げるとお空は真っ黒で落雷が見える。しばらくするとポツッ、ポツッと大粒の雨が降り始めた。かと思うと一瞬で土砂降りの豪雨。雷も近い。すぐにCRを下りて民家の軒先で雨宿りさせてもらう。

「だいじょうぶかー」中から年配のおじさんが出てきて声をかけてくれる。「大丈夫です。すみません。ちょっと雨宿りさせてもらえませんか...」「ああ、いいよ、いいよ、まぁ入ってすわんなさい」そこは30畳ほどある土間で昔は工場だったらしい。昔使った機械と工具が置いてある。その一画にある椅子を勧めてくれた。膝を怪我していることに気づくとティッシュとマキロンと絆創膏を持って来てくれた。 落ち込んだ気分が徐々に回復してくる。

30-40分ほど昔話・世間話をしていると雨脚が弱くなってきた。雷も遠のいたので丁重にお礼を言って出発する。これ以上長いすると暗くなるまでに帰宅できないのだ。小雨の降る中、慎重に漕いで丁度日没の19:00頃帰宅。

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