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リモートワーク時代に、リーダーとしてできることは何か(孫子)

私の会社では、新型コロナの影響で、リモートワークが続いています。
リモートワークが続くと、いくらZOOMなどで打ち合わせをしていても、コミュニケーションが難しいと思うところがあります。

よく、「リモートワークで、管理職の仕事が分からなくなった」ということも最近言われてきていますよね。
一体、リーダーとしての価値はどう出せるのか。悩んでしまいうことがあります。

そんな時に開く本がこちら。

孫子・呉子

この本は、人生の色々な場面で・色々な翻訳で読んでいる本です。
昔は「戦わないことが最上」と言われて、「それはそうだ、何を今更当然のことを」だったのに、組織や役職が変わると、それが出来ていない自分がいます。

戦う前に、戦いを避けることをせずに、ひたすら挑んでいくチーム。どうやったらもっと「勝ち」を目的として、「戦い」でなくても良いというマインドに変えられるだろうかと考えさせられます。

リーダーとして、求められる姿としては、次の言葉に集約されているかもしれません。

本当の戦上手は、まず勝ち得る条件をつくっておき、自然に勝つ。
したがって、勝ってもその智謀は人の目につかず、その勇敢さはひとから称賛されることもない

「自分が、自分が」ではなく、「自然に勝てるように」これは1つの究極の形でしょう。
ただし、問題なのはこの「自然に勝つ」というこは、言うは易く行うは難しの局地ですね。

そのためには、どうすればいいのか。

ケースバイケースであることは言うまでもないことですが、孫子では1つの答えを用意してくれています。

個々の能力よりも全体の勢いを
戦上手は、勢いの作用を勝敗の主な要因とし、兵士個々人の戦闘能力はそれほど求めない

もちろん、孫子で描かれている”戦争”と、我々が対面している”仕事”では異なることも多いでしょう。そして、仕事では”個々の能力”が全く必要ないかと言われると、そんなことはないでしょう。
しかし、それ以上に”全体の勢い”の重要性を、再認識させられました。

”ジョブ型”の働き方というのが、リモートワークでよく言われるようになっています。”ジョブ型”について、私は「職務を特定し、この仕事を遂行する人と決める」仕事の仕方と理解しています。
リモートワークで、その場その場でのお互いの状況が見えない中だと、確かに”ジョブ型”でないと、難しいかもしれません。リーダーも、「あなたのジョブはこれだよ」と定めるだけの方が簡単なのかもしれません。

しかし、果たしてそれだけでいいのか?

リモートワークの中でも、”自社の・チームの勢い”というものを、リーダーとして示していくことができているのか?

これは、もしかしたら、今一番不足していることだったのではないでしょうか。そのために、どの様にしていけばいいのか。

まだまだ、答えはありませんが、悩み続けていきたいと思います。

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