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30分で毎日炊きたて。レンジが使える手のひらサイズの益子焼土鍋「Kamacco」

私たち日本人の生活から切っても切り離せないもの。お米。

巷においしいパンが溢れていても。ランチはフォー。夜はビストロでレバーパテとバゲット、なんて多国籍な1日を過ごしても。おいしい白米を食べた日には、

「ああ、やっぱり白ごはんって最高」

と、思ってしまいます。減量中でも(万年)、せめて朝くらいはおいしいお米を食べたいと思う週末料理人でフードライターのみかりんです。

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そんなお米をおいしく食べるための定番アイテムといえば「土鍋」。

家で食事をする機会がうんと増えましたよね。土鍋で炊いたふっくらごはんに憧れつつも、「保温しておけないし不便」「重いし置き場所に困る」「炊飯器もあるしね」と、踏み出せていなかった方。

今回ご紹介する、身軽な益子焼の土鍋「Kamacco」から始めてみてはいかがでしょうか?


手乗りサイズでレンジも使える、一合炊き土鍋

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かわいらしい小さな箱に入って届いたのは、今回ご紹介する益子焼の土鍋「Kamacco(かまっこ)」。1合分の炊飯ができる、小型の土鍋です。

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内容は、外蓋、内蓋、鍋本体の3つ。手で持ってみると小ささがわかります。とても軽い益子焼です。触り心地もざらっと本格的な土鍋と変わりありません。

蓋の表面はさらっとしていてスタイリッシュ。このホワイトはパッと明るく、どんな部屋にも馴染んでくれそう。

3とサムネ候補


まずは目止めをして下準備

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実際に炊飯をする前に、まずは目止め(めどめ)の作業から。鍋の内側にでんぷん質の薄い膜を貼ることで、食材が詰まったり匂いが移ったりすることを防ぎ、強度をもたせます。

付属の説明書に書いてある通り、お米の研ぎ汁を土鍋の内側の印まで入れて、10分ほど煮沸。冷めるまで放置したら、風通しのいいところで一晩ほど自然乾燥します。

他にも、お粥を炊いて目止めをする方法などもあるので、自分に合った方法で下準備をしてください。

ちなみに火にかける際、外側に水がついていないか注意。土鍋は急激な温度変化に弱く、パキッとヒビが入ってしまいます。周りの水分をふきとり、ゆっくりと火にかけてくださいね!(今回は一般の二口ガスコンロで撮影。IHは使えません。)

目止めは初回だけでOK。届いた日の夜にしておけば、翌朝すぐに使えて便利です。


まずは普通に炊飯してみます

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最初に使うのは内蓋。なんと、これひとつで水も米も計れてしまうんです。蒸気穴を指でふさぎ、お米を擦りきりで量り、そのまま水も量れちゃう。これは楽ですね〜!

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適宜浸水をして、最弱火で20分火にかけます。ちなみに今日のお米は新潟産のミルキークイーンです。

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……と説明書には書いてあるのですが、ここで要注意。我が家の場合、20分加熱すると底が焦げついてしまいました。(コンロの火力が弱い方で、最弱火で炊飯)

気を取り直して再チャレンジしたところ、15分なら大丈夫でした。ご家庭のコンロや火加減の様子を見ながら、初回の炊飯時はこまめに様子を見ておくのがベターです。

ちなみに、焦げついてしまっても大丈夫。大さじ1杯ほどの重曹を入れて火にかけ、自然に冷ましたあとタワシで洗えばきれいになります。せっかちで火の扱いが苦手な私は、歴代の土鍋でもよくよく底を焦げつかせてきました……。慣れれば、お皿洗いの一貫くらいの気持ちで焦げを撃退できます。だから大丈夫、恐れないで!

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さて、蒸気が出てきて、水が外蓋の周りに上がってきます。15分経ったら火を止めて、10分ほど放置。これで完成です。

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粒が立っていて、甘みのあるごはん。ふわっとしているのに、噛めばじんわりと広がってくる旨み。これは至福です。

お恥ずかしながら、30歳を手前にしてまだ食べ盛りなよう。あっという間に1合がなくなっていました。危険。

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ちなみに外蓋はお茶碗になります。蒸気穴は空いていますが、卵かけごはんにしたり、汁気のあるものを注がなければ充分に使えますよ!


続いて、電子レンジで炊飯してみます

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「Kamacco」は、電子レンジでも炊飯できるのが魅力。本当に大丈夫なのか、と疑いつつも試してみます。

200Wで約22分、150Wなら25分だそう。今回はウォーターオーブンレンジ・ヘルシオで、200Wで22分加熱しました。

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じゃん!きれいに炊けています。食べてみると、ガスコンロで炊いたときより少し硬め……? 今回、浸水を省いて大さじ1杯ほど水を増やして炊いてみました。電子レンジで炊くときは、しっかり浸水をして水多めで炊くのがいいかも。

しかし、タイマーで時間をはかる必要もなく、火加減に悩むこともありません。それに確実に焦げ付かない。これは画期的かも……。ご家庭の電子レンジで調整しながら、試してみてください。

ちなみに、私個人的なおすすめの「Kamacco」活用法はこちら。

(1)朝炊いて、炊きたてを茶碗一杯(半分ほど)食べる
(2)残りは土鍋に入れたまま、蓋をして冷蔵庫へ
(3)帰宅後、ラップをして温めて残りを食べる

これで毎日炊きたてが食べられるし、私のように一気に食べない限り、量もコントロールできます。リモートで仕事をしている方は、朝昼で食べて、夜はお米は抜きで軽めに済ませる。なんてこともできますね。


活用法はさまざま、土鍋ごはんのいろいろ

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雑穀を混ぜてももちろん炊けます。水加減は多めに。

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冷凍ごはんをサッと煮て中華粥。朝の冷えた身体を温めてくれるので、調子の悪いときは特に朝粥を食べます。

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季節終わりの牡蠣を安く手に入れたので、お酒と塩と生姜でシンプルな炊き込みごはんに。これまた1合食べてしまいそうな勢い。

炊飯以外の調理には向かない大きさですが、日々の炊飯や、アイデア次第でアレンジにもしっかり役立ってくれます。


気張らずに使えるミニ土鍋。どんな人にあう?

サムネ候補

土鍋歴4年・筆者の個人的な感想でまとめます。

「Kamacco」は、おいしいごはんが炊けるという実力はもちろんのこと、ひとり暮らしの生活に馴染むフットワークの軽い土鍋。これは令和時代の新しい土鍋かも(あくまで個人の感想です!)。

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以前は、一般的な大きさの土鍋で3合分炊飯し、いつでも食べられるように冷凍保存をしていた筆者。

その作業は意外とめんどう。しかも、せっかく土鍋で炊いているのに炊きたての良さが味わえないデメリットもありました。(冷凍しておくことで、いつでもチンして味わえる手軽さは大好きなのですが)

「Kamacco」は1日で食べ切れるから、いつも新鮮でイキイキとした白米が楽しめます。朝起きて火にかけ、その間に洗顔や身支度をすれば、炊きたてが食べられる。もちろん浸水したほうが丁寧だけれど、寝坊したときは飛ばしてもいいんじゃないでしょうか。それくらい気軽に生活に取り入れてみるのが、ちょうどいい気がします。

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一方、小さいならではの難しさも。

まずは火加減。我が家の一般的なコンロの五徳(鍋を支える部分)で、「Kamacco」を支え切れていない感じがありました。説明書にも、その場合は網を用意してと記載があります。私は網を用意せずにうまく炊飯できましたが、注意して見てみてください。

次にあくまでひとり用サイズだということ。前述のように炊いて溜めておきたい人には不向きです。普通の炊飯器を使いつつ、たまには土鍋ごはんを家で食べたい!という方にはぴったりでしょう。

みなさんの土鍋デビューとお家ごはんの向上に、益子焼の「Kamacco」が一役買ってくれるかもしれません。

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