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究極の「これでいい」を目指してUターン。生ウールにこだわった靴下「All Day Socks」誕生

「究極的に快適な靴下」を目指して開発が進められた「All Day Socks」が、開始から1週間で600%達成(9/30現在)と、いま注目を集めています。

行き着いた先は「メリノ生ウール」という素材。メリノウール本来の機能性を保つことで、未体験の吸湿性、肌触り、伸縮性、防臭性を実現。足に吸い付くようにフィットし、まるで呼吸する第2の皮膚のように快適な靴下が誕生。岐阜県の老舗靴下メーカー「東洋繊維」の高度な編み加工技術により、丁寧に作られています。

東京からUターン開発「尾州ウール」のものづくりを

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「All Day Socks」を企画した株式会社スタンナム代表の森正樹さんは、大学の工学部を卒業後、ITメガベンチャーで数々の事業の立ち上げ等に携わりました。順風満帆なキャリアを送っていたものの「やはりものづくりがしたい」と思い独立。自身のルーツへと立ち返ります。

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自身が愛知県、尾州の出身ということもあり、繊維産業が盛んな地元でも歴史のある「尾州ウール」を使った製品を考え始めました。

そんな時に思いついたのが「靴下」。

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スーツや下着に気を配ってお金をかける方は多い反面、「靴下」に気をつけている方は意外と少ないのではないでしょうか。

靴を履けば大部分が隠れてしまうし、言ってしまえば地味な存在でもあるかもしれません。しかし一方、冷えやムレなど足のコンディションは私達のパフォーマンスに大きく影響を与えます。

そこに着目した森さんは、仕事に際して毎朝テンションがあがり、パフォーマンスが発揮できるような靴下を作ろうとプロジェクトを開始。高機能なメリノの「生ウール」という素材にたどり着いたのです。

一体何が「生」なのか。 画像13

一体何が「生ウールなのか」それは 「オフスケール加工」を施していない ということです。

スケール(鱗)とは、 言ってみれば羊毛のキューティクル。 それを薬剤で取り除く、 もしくは固めてしまう加工がオフスケール加工。 これによりウールの難点である縮みやすさ解消するため通常「オフスケール加工」というものを施し、 縮みづらくしています。 しかし湿気や温度によってキューティクルが開かず、 呼吸する“毛”本来の機能性を損なってしまうのです。

一方「All Day Socks」は“ オフスケール加工フリー” 。 生物の進化が生み出した「羊毛」という素材の機能性をフルに活用した、 いわば第2の皮膚なのです。

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誰もが迷わず選べる高品質なスタンダード。ある意味「これでいい、これがいい」になる。「生ウール」の機能性なら、それも不可能ではないと考えています。新しい靴下のスタンダードをつくる気持ちで取り組んでいるのです。

最初はムリと言われたが…不可能を可能にした職人技

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「All Day Socks」には土踏まず部分にはぐるっと一周ゴム糸が入った「サポート編み」が。 ここでキュッと軽く締めることで、 歩いたり走ったりしても靴下がズレにくいのです。 さらに裏糸にはインビスタ社の高耐久素材、 コーデュラを使用。 ウールの快適性を保ちながら、 耐久性をも高めています。

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さらに履き口部分には「ミミ」があり、 履く時に「ミミ」を持つことで引っ張りやすいデザインに。 また靴と足のあたりをやわらげるクッションとなり、 靴擦れを防ぐ役割も果たしています。

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かかと部分はY字に編まれています。 かかとの3次元立体を包み込むようにフィットし、 歩いていてもズレにくく快適に。

さらに左右に区別がないから、 朝の1秒をムダにしない。素材だけではなくディティールまでこだわりの詰まった靴下なのです。

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そんな「All Day Socks」が作られているのは、尾州にほどなく近い岐阜県関市の靴下メーカー、株式会社 東洋繊維。

創業は昭和12年、靴下作りを始めてからおよそ80年ほどにもなる老舗です。同じ機械を使っていても、作り手の技術と知識でアウトプットは全く変わってきます。東洋繊維には熟練の職人による技術があり、だからこそ今回の「All Day Socks」は実現することができたのです。

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東洋繊維では、非常に細かい針を扱うことから、靴下の中では最も難しいとされる「ビジネスソックス」をメインに、高級ブランドの靴下も手掛けるなど確かな技術を持っているメーカーです。

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最近では自社でアウトドアソックスブランドを立ち上げて製造設備を導入するなど、積極的に新しいことにも取り組んでいます。

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「同業の他社さんが会社を畳んだりしています。張り合いがなくなってしまうようで寂しいですね。これ以上日本の靴下、繊維業が弱ってほしくないから、面白くて良いものづくりをして発信していこうという気持ちがあります。」兄弟で先代から会社を継いだ、専務の水谷さんはそう語ります。

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「今後は北米、さらには靴下の中心地であるミラノにも進出していきたいですね。田舎の靴下工場が世界に行くんです。地方からそれぞれのスタイルを発信していけるようになったら面白いですよね」と今後の展望についても語ってくれました。

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「All Day Socks」のためメリノウールを非常に目を細かく、パイルで編むのは至難の業だったといいます。

できるかどうか職人さんに相談すると最初は「無理だよ」みたいな反応が返ってくることが良くあります。

でもとりあえずやってみて試行錯誤を重ねていると、いつの間にかできるようになっていたりするんです。これが技術力なんだなと、本当にすごいなと感心しました。

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株式会社スタンナム代表の森正樹さん(写真・右)

スタンナムではこれからも「これでいい、これがいい」と思える「高品質なスタンダード」として、アンダーウェアやジャケットなどの製品も打ち出していくとのこと。第1弾となる生ウールの靴下「All Day Socks」は、2020年11月29日までMakuakeにて先行発売を実施中です。 リターンのお届けは2020年12月末を予定しております。



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