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佐賀の魅力で、しあわせみちる。「みちコーラ」

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「唐津」の固有種・幻の柑橘類であるゲンコウをはじめ、「嬉野」のお茶や「武雄」のレモングラス、そして「玄界灘」の塩など。佐賀の魅力を詰め込んだクラフトコーラです。

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●キープレイヤー
ゲンコウ / レモングラス / 塩 / お茶

●指標
《甘さ》・・・・・★★☆☆☆
《スパイス感》・・★★★☆☆
《柑橘感》・・・・★★★☆☆
《味の複雑さ》・・★★★☆☆
 *苦み、酸み、辛みといった、甘み以外の存在感
《爽快感》・・・・★★★★★
 *爽快感=飲んだ後の心地よさ

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●お勧めシチュエーション
柑橘やお茶、塩が生むキレのある爽やかさを満喫すべく、湯上りの1杯に。

●1瓶で楽しめる杯数
並みのグラスで約12杯

●手に入れられる場所
(今のところ)主に高円寺・小杉湯

佐賀の虜になった仕掛け人たちが結集してつくられたクラフトコーラ。素材の希少性、レシピのこだわり、込める想いや意味付けなど。”クラフト”と名がつく意義を体現している、魅力溢れる銘柄です。

続けて、みちコーラを実飲したり、クラフト性について探ってみます。どうぞ、お付き合いください。

1.概要

《実 / 草》カルダモン / 黒胡椒 / クローブ / シナモン
コーラナッツ / レモングラス(★) / 山椒
《甘》てんさい糖
《果》ゲンコウ果汁(★)
《他》緑茶(★) / 食塩(★)

みちコーラは、「佐賀/九州をアイデアで盛り上げる」、⑨(マルキュウ)という企画会社が立ち上げたプロジェクト。

各々の会社や仕事で、佐賀の魅力発信事業を手掛けてきた仕掛け人たちが集い、設立したチームです。クライアントワークがメイン事業となる中で、みちコーラは初の自社事業となるそう。

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もちろん、ただクラフトコーラが流行っているから手掛けているわけではありません。

佐賀の仕事をきっかけに地域を知っていく中で、佐賀の虜になっていた彼ら。そんな魅力溢れる佐賀県を伝えたい想いから、みちコーラづくりに辿り着くのでした。

さらに詳しく知りたい方向けに、みちコーラのクラウドファンディングページを添えておきます。

さて、みちコーラプロジェクトに関わるメンバ―は、上述した⑨のメンバーに加え、ゆかりある食のクリエイティブディレクター、アートディレクター/デザイナー、写真家、モデルが参画。

佐賀の素材や自然、文化に惹かれたり。あるいは、愛する地元だったり。現在進行形で活動拠点としていたり。いろいろな切り口で佐賀を好きな面々が集う、盤石の布陣で臨んでいます。

*なんと、食のクリエイティブディレクターは、TETOTARO COLAの作り手・井上豪希さん(TETOTETO)。それだけでも、期待が高まるばかり!

実飲しながら、その姿をさらに紐解いていきましょう。

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2.実飲

〰蓋を開けた香り

鼻に抜けるのは、渋くて、ほんのり複雑さをを感じる香り。レモングラスやお茶が効いていそう。ちょっぴり感じる柑橘らしさの正体はゲンコウ?カルダモンもほんのり感じるかな?

心に落ち着きをもたらしてくれる、大人な香りです。

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〆——

🍷味わい

口に含むと、先に感じるのは、てんさい糖のほんのりとした甘さ。複雑な感じを覚えるのは、ゲンコウの果汁も寄与しているからでしょうか。

喉に流し込み、一口を飲み干すと、お茶のまろやかな渋みに包まれます。山椒や黒胡椒、塩が効いていて、ピリッとした辛みも後味に現れる。

すっきりとした、爽快感のある飲み心地です。湯上りの乾いた喉に、グビっと流し込みたくなります。

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3.クラフト性

さて、ここからは、みちコーラの”クラフト性”を紐解きます。

やはり、佐賀らしさをコーラづくりに反映しているところが、大きな魅力の1つ。

まず、わかりやすいのが素材。

玄界灘に浮かぶ「馬渡島」に自生していたルーツを持つ香酸柑橘・ゲンコウをはじめ、「嬉野」のお茶や「武雄」のレモングラス、そして「玄界灘」の塩など。佐賀由来の素材を主張させ、美味しく伝わるように仕立てています。

そして、先述した佐賀を愛するチームに加え、製造担当にも注目。唐津の飲料メーカー『小松飲料』さんとタッグを組んでいるのです。昭和29年創業の老舗で、昔懐かしいラムネや地サイダーを多数つくられている、地域に密着した会社。

佐賀で長年営み、その風土がわかっている製造者に協力を仰いでいることは、とても素敵な行為だと思いますし、自社工房や自家製以外で”製造の在り方にクラフト性を反映させた”ケースは、クラフトコーラでは初めての事例かも?と、個人的には目を輝かせています。

極めつけは、佐賀に通る「シュガーロード」から着想を得ているところ。

シュガーロードとは、江戸時代に、中国やヨーロッパとの窓口であった出島で荷揚げされた砂糖が、佐賀を通って京・大阪・江戸へと運ぶための街道のこと。要は、”日本全国に甘くて幸せな砂糖文化をひろめた”、そんな道なのです。

曰く、シュガーロード沿いからは多くの砂糖菓子が生まれ、森永製菓や江崎グリコの創業者も輩出している、と。

みちコーラは、そんな物語に想いを馳せて、現代のスイーツとして全国に渡り、人々にささやかな幸せを届けられるようにと、願いが込められています。

だからこその、「みち」コーラ。シュガーロードの「みち」と、ささやかな幸せ満ちるようにの「みち」。名前の由来にも、紐づいているわけです。

このように、ルーツと想いが細やかに表現されているところに、高い”クラフト性”を感じます。

さいごに、余談。

塩が入っていることから、また、素敵な温泉街やサウナシュラン1位をとったサウナ施設がある佐賀だからこそ。”サウナ後のドリンク”としても位置付けて表現したり、発泡加減を調整しているところも素敵です。

こちらは、蓋を開けてすぐに飲めるRTD瓶。

湯上りの整った気分と、素材が持つ香りや味わい。それらをここちよく引き立たせてくれる、微炭酸。

ルーツや作り方と、飲むシチュエーションをここまで掛け合わせているのは、クラフトコーラでも珍しい。

クラフトコーラが”前進””拡張”していることを実感せずにはいられない銘柄です(個人的に、2020年後半以降に登場したそんな銘柄たちを「第3世代」だと思っています)。

そんな、みちコーラ。さっそく東京の高円寺・小杉湯で飲めちゃいます。

一般発売をしていない今、クラウドファウンディングのリターン以外では、小杉湯が手に入る場所となっています。

気持ちのいいお風呂を浴びた後、湯上りの1杯に、いかがですか?

〆——————

Shall you ,  MICHI COLA?


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