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2人の中学生が職業体験に来ました!

小金井市の中学校から、中学2年生の2名が1月17日〜19日の3日間、職業体験としてコネクテッドロボティクスで活動をしてくれました。
「中学生の職場体験」は、青少年に望ましい社会性や職業観・勤労観を育成するため、平成17年度から東京都が進めているとのこと。

文部科学省のHPにも中学生の職場体験の意義について書かれています。
第1章 職場体験の基本的な考え方:文部科学省 (mext.go.jp)

コネクテッドロボティクスは、創業時からインターン生を積極的に受け入れています。また、社員のお子さんの長期休暇中、職業体験やアルバイトとして手伝ってもらったりすることもあります。
中学生にとって職業観の醸成や、今学習していることへの意義を再確認してくれる機会になったり、ロボットが社会で活躍していく未来にワクワクしてくれたら嬉しいと、今回のお声かけにご協力をすることにしました。

実際の職業体験学習は3日間。
初日は代表のTezさんから会社の説明を。
コネクテッドロボティクスを創業したきっかけや、会社のミッション・ビジョンの説明、今後ロボットがどんなところで活躍する可能性があるのかなどを紹介しました。

2人とも少し緊張した様子でしたが、自分がやりたいと思うことは何か、
得意なことは何か将来どんなことをしてみたいかなどを話してくれました。

緊張しながら、会社の説明や起業ストーリーを聞く2人

そして、次はAIを使った食品検査の仕事体験です。

AIの役割や、どうすればAIが自動で画像を認識して判断できるようになるのか?という説明をうけて、プログラミングには興味があるといっていた2人も、開発のプロセスや裏側はこういうふうになっているのかと、発見があったようです。

AIチームのマネージャーの説明を熱心に聞いてくれました。

その後、食材がトレイに盛り付けられた画像を読み込んで、トレイに食品が乗り上げていないかを判断するソフトウェア開発の作業をしていきます。
実際にAIに教師データとなる画像を読み込ませて、どこからどこまでがトレイなのか、食材なのかを覚えさせるアノテーションをしてもらいました。

AIに画像を覚えさせる仕事を体験

AIチームは、ほとんどが日本人以外の多様なメンバーのため、仕事も英語中心です。学生たちも英語で自己紹介をしたり、社内での英語での会話を耳にしながら、職業体験をしてくれました。

その後は、東京農工大学の中にあるラボへ移動して、食品工場に導入される惣菜盛り付けロボットの開発について職業体験をしてもらいました。
まずは、現状、食品工場ではたくさんの人たちが長時間立ち仕事をしていることや、それを自動化することがとても困難であること。
そして仕事には面白いことばかりではなく、準備やテスト、掃除や片付けなど地味に見えるけれど、大切な作業もあることなどを知ってもらった後で、
実際に多くのエンジニアが活用しているSolid Worksというソフトウェアをつかった設計作業や、ロボットの精度を確認するための食材テストをしてもらいました。

テキストを参照しながら、ソフトウェアを使ってカードケースを設計
エプロンを着用して、盛付ロボットの食材テスト

盛付ロボットは現在納品に向けて佳境な時期でもあり、食材テストは納品前の大切な仕事なのですが、二人とも積極的に社員に声掛けをしてくれたり、時には「ここもちゃんと掃除をしたほうがいいと思います」といった意見をくれたりと、ラボのメンバーにも良い影響を与えてくれていました。

当初は、カードケースを設計して3Dプリンターでプロダクトを作ってもらう想定でいたのですが、2人のアイディアでスマホケースを作ることに変更。自分なりの創意工夫をしてくれました。

実際に二人が設計し、3Dプリンターで完成したスマホケースはこちら。

スマホの角度を変えられるように3箇所穴を開ける工夫も。

ロボットベンチャーでの職業体験によって、未来の社会のあり方について何らかの気づきを得たり、今学校で学んでいることの意味などに気づいてもらえる機会になったら嬉しいです!

※職場体験に来られた学生、保護者の方、学校の許可を得て、記事内の写真を公開させていただきました。ご快諾いただきありがとうございました。


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