見出し画像

センターポールのアスリートとの出会い 会社起ち上げ編その④


一応、カレンダーでは明日からGWですが、自粛期間でもあるしどこに行くわけでもなく家で大人しくしている事となりそうです。

この期間中に会社起ち上げまでの話や出会ったパラアスリートとの思い出を綴っていきます。
前回のまでのお話は下記リンクのその③をご覧ください。

大学4年間、部活動で完全燃焼した私も社会人。
ちょっぴり話が前後しますが、就活のお話。

就職活動

これは完全に出遅れました。
スキーシーズンは11月から4月までレースは続くので、就活の準備をする大学3年生の頃はシーズン真っただ中。雪山です。
春のレースを終えて、寮に帰ってくると、寮内の4年生は自己分析やらエントリーシートやら面接、SPIだの準備は進んでいました。
『ナニソレ?』
と完全に出遅れた私は就活を完全に舐めていました。
就活の準備も甘かったのですが、将来のことも漠然としか考えていなかったのです。
周りを見て焦りは感じたので、前回の投稿にも登場した親友の山根くんに手伝ってもらい準備を進める事に。
希望の進路は、当時使用していたスポーツサプリメントメーカーのK社と地元北海道の消防署。
スポーツ関係か体育会系の消防に行きたかったのですが、K社は最終面接で落ちて、消防も付け焼刃の勉強では公務員試験通らず。
もう少し就職活動を続けようかとも考えたのですが、大学4年の最後のシーズンもあったので、早々に切り上げて既に内定を頂いていた建築士資格の予備校営業職で働くこととなりました。

社会人を舐めていた

就職。
仕事は、建築士取得を目指す人へ受験対策講座の提案。名刺には”資格指導課”と書かれていますが、配属は営業職でした。会社はS社です。
ゼネコンやハウスメーカー、設計事務所の方に建築士の資格対策講座の販売です。
建築士は国家資格で1級建築士は10人に1人か2人しか合格できない、非常に難易度の高い試験となっていて、毎年の傾向を見ても学科と実技を通じての合格率を見ても10~20%の合格率です。相対評価の試験で受験対策している人ではないと受かるはずがありません。
建築士の資格取得者の8割が予備校利用者でした。
そして、この建築士の予備校業界は私が入社した会社含めて2強のみの構図です。
会社の営業は、過去のリストを上から電話する営業スタイル。で1日150本くらい架電していました。
入社した時の同期は20人で、自分はスポーツの世界では頑張ってきたという変なベジータのようなプライドがあったのですが、『スポーツと仕事は別物』なのです。
(もし、タイムマシンがあったら当時の自分に会って『社会人を舐めるんじゃねぇ!!』と思い切り張り倒してやりたいです。)
頑張り方や考え方はスポーツの思考を活かすことができたのでしょうけど、当時の自分は余裕がなく、手元にあるリストをに架電する毎日でした。(よく考えたら1日に何件も営業の電話来たら、そんな営業マンから契約したくないですよね。)

ライフプランナーと外部研修

「どうにかせねばまずい」と思っていた2年目。
毎度、仲の良い山根くんから久々の連絡。
「紹介したい生命保険の人がいるんだけど会わない?」。
ストレートに言うと保険の勧誘電話ではあったのですが、生命保険は社会人になったら入るのが当たり前と思っていたので、紹介してもらった方と連絡を取り合い休日に会うことに。
その方は某有名外資系保険会社のTさん。パリッとしたスーツに靴はピカピカ、すごく清潔感ある人でした。
同じ営業マンだけど、自分の会社にいる営業マンとは全く違う次元というか違う人種。とにかく相手本位で話をしてくれる方で、当時23歳の私は「カッコいいなぁ」と衝撃が走っていました。
勿論、Tさんから保険を契約したのですが、契約が完了してもTさんは、私が営業のことで相談すると教えてくれたり、とても応援してくれたのでした。

そのTさんから、「外部の研修受けてみれば?結構値段するから無理にとは言わないけど、ドラゴンボールの精神と時の部屋だよ」とアドバイスをもらった。
早速その会社のホームページを見ると3日間で25万円。
今まで、勉強といってもせいぜい2,000円で自己啓発本買うくらいで、25万円は高額です。悩みましたし、なんだか怪しい。。。
しかし、大学スキー時代に1年目で痛い目を見てきた私は、スポーツと置き換えて「スキーのときはあれほど自己投資したのに、これから一生身につけなければいけない営業スキルや社会人スキルには投資しないのっておかしく無い?」と自分に良い聞かせ、25万円の研修講座を渋谷マークシティの喫茶店で申し込むのでした。

研修会社はA社で、基本コースの3日間研修を受講したのですが、受けた感想は非常に良かったです。
今振り返っても、ここの研修は新卒や社会人3年目くらいは特に受けてた方が良いと思う研修だと思います。
本当に精神と時の部屋で、成果はすぐに表れて社会人3年目になるころには営業の部門別年間成績が全国1位になったのでした。
当時、研修は結局他のコースも沢山受けてトータル80万くらい使ったと思います。

転職か起業か

社会人3年目の半ばくらいから、転職を意識しはじめます。
営業職自体の楽しさを感じてきた一方でスポーツの仕事がしたい思いが徐々に大きくなってきたのです。
「スポーツ選手を支える、応援する仕事がしたい」
特にマイナースポーツ界ではスポンサーが付きにくく、遠征やトレーニングにもお金が掛かる事を自分もスキーをしていたので分かっていました。(今振り返ると、”競技力≠スポンサーが集まる”ではないのでこの事は別の機会に詳しく書きます。)

支援を求めているスポーツ選手もいたので何とかしたいという気持ちと、スポーツ界に身を置きたいという願望が日に日に大きくなるのですが、スポーツと全く関係ない分野で勤務していた私がスポーツ業界に転職できるはずはないと思い込んでいたのと、転職活動しようとしても当時の職場は有給なんて使える雰囲気ではありませんでした。(今はちゃんと有給使えるそうです。)

出した答えが、
「自分で起業すれば転職活動しなくていいじゃん。起業しよう」

スポーツ業界の事を何も分からずに、25歳で起業することになりました。

つづく