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会社設立の流れと便利ツールについて

こんにちは。こんばんは。
公認会計士・税理士のキドトシアキです。
自分が経験したことや会計・税務・経営について、発信しています。
今回は、会社を作るときの流れとサポートしてくれるツールについてのお話です。


会社は自力でつくれるのか?!

さて、会社を設立するって、みなさんはどんなイメージでしょうか。
なにやら難しい書類をたくさん書いたり、専門家に頼まないと会社設立ってできないのでしょうか!?
今、あなたが会社を設立したいと思ったら何からはじめますか?

便利なツールやサービスを利用すれば、意外と自力で会社は設立できますよ。
(今回取上げる会社設立は、株式会社の発起設立を想定しています)

会社設立の大まかな流れ

  1. (定款作成)会社のルールをつくる

  2. (出資入金)お金があることを証明する

  3. (定款認証)会社のルールが法律に沿っているか確認してもらう

  4. (設立登記)会社の存在を世間からわかるようにする

  5. (各種届出)官公庁へ会社ができた届出をする

各種書類作成や手続きのサポート・オンラインツールについて

会社設立を1から独学・自力でするのは、かなりハードルは高いものでした。
設立時に作成する書類は、そもそも何を作成すればいいか、何を書けばいいのか、どこへ提出すれば良いのかわけがわかりません。

一般的には、書類の作成や手続きは専門家に依頼することが多いと思います。
定款の作成・認証→司法書士さん・行政書士さん
設立登記→司法書士さん
各種届出→税理士さん、社会保険労務士さん、行政書士さん

しかし、今は、オンラインで書類の作成を支援するツール、サービスが整ってきました。

まず、定款の作成は、クラウド会計で有名なfreee、MoneyForward、弥生会計などで、会社設立サポートのWebサービスが公開されています。
定款の記載内容は、ある程度形式化されていて、設立時に特殊なことをしなければ、十分な内容になっていると思います。

次に、出資入金です。これはインターネットバンクなどで、自身の口座へ振込をすれば、完了です。

次に、定款認証です。これは公証人役場というところで、公証人に作成した定款を認証してもらうのですが、最近ではテレビ電話の認証が可能になっています。

最後に、設立登記と各種届出は、デジタル庁が公開している法人ワンストップサービスを利用します。
Q&A方式で質問へ答えることができれば、どの書類を作成すればいいのか、どこに提出するかしっかり示してくれます。そして、各種届出はマイナンバーカードを利用してオンライン申請・送信して手続き完了といった具合です。

すべてをオンライン申請できるのか?

設立時に作成する書類について、今まで紹介したツールやサービスを利用すれば、書類を作成することは可能となりました。
しかし、ボトルネックが一つ。

それが「電子署名」です。
そして、電子署名をするのに必要なのが、ICカードリーダー。

設立時に作成する書類には、通常、会社を設立する人や代表になる人の印鑑を押印します。
ただし、定款認証や法人ワンストップサービスをオンラインで完結させようとすると、この押印に代わり、PDFに電子署名をする必要があります。

ICカードリーダーは、3,000円程度で入手できるのですが、なかなか持っている人は少ないのが現状。

この電子署名さえクリアーすることができれば、会社設立手続きはオンラインで完結させることができます。

会社は自力でも設立はできる!

これまで紹介してきたツールやサービスを利用すれば、意外と自力で会社は設立できます。
この記事が、皆さんのビジネスにとって、より良い方向に導くヒントになれば幸いです。

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