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無駄な事などひとつもない。〜私が公認会計士になるまで#10(最終回)〜

こんにちは。

公認会計士の大塚としひでです。

公認会計士になるまでをつづったお話、

最終回の第10回目となります。

前回のお話しはこちら。

なんとか滑り込みで内定通知をもらった私は、

無事就職することができました。

最終回なので、これまでをあらためて振り返って

みたいと思います。


8年半。

1996年4月、

大学の講座で簿記の勉強をスタートさせた私は、

2004年11月に合格通知をもらうまで実に8年半

もの時間を要しました。

受験すること実に7回。

キテレツ大百科という漫画にでてきた、6浪の勉三さんを超えました(笑)


16年以上経った今、

あらためて考えてもずいぶんと遠回りしたな、

と思います。

ただ、受験生だった8年半でたくさんのことを学びました。

なによりも、あきらめずに続けて結果が出れば、

失敗が失敗ではなくなることを、

身をもって学びました。

たくさんの不合格は失敗ではなく、

成功へのプロセスの中で生じた、

一つのうまくいかなかった経験にすぎない。


モチベーションをどう維持するのか


あきらめないでやり続けるって、

本人の気力を維持するのがすごく大変です。

しっかりとした強い意思を持つことは大切

だけど、いつも力んでいては疲れてしまう。

だから、自分の明るい未来を想像したり、

楽しんでいる自分を思い描いて、

時には休んだり、楽しいことをして、

ほどよいモチベーションを維持することが大事。

私は爆発的なパワーを短期間に持続させて、

すぐに成果を出せるようなタイプでは

なかったので、

モチベーションをいかにほどよく維持して

勉強し続けるかを自然と意識していた

ような気がします。

なぜ続けれらたかは、2回前のブログ#8で

書きましたが、

合格することでやっと欲しかった自信、

誇れる何かを手にすることができた、

そんなことを思いました。

もちろん、

それにおごり、人を見くだすような人に

なってはいけない。

自分はなかなか成功できない人の苦しみを

たくさん経験したのだから、

その経験や想いを生かして

これからの人生を生きていこう、

人の痛みがわかる人になろうと思いました。


まわりの力が継続を助ける


あきらめないためには、

家族を中心にたくさんの方の力や応援が

必要になります。

世の中には続けたくても、

家庭の事情や経済的な理由など、

いろいろな事情で続けられない人はたくさんいます。

だからこそ、

続けるためにはそれを許容してくれた、

関係する人たちや環境に感謝することが

本当に大切だと思いました。


無駄なことなどひとつもない


この若い時期に、

「どん底」と思える経験をできたことは大変貴重でした。

(どん底だったというのは、あくまでも私の捉え方です)

また、勝負に負け続ける人の気持ちが、

痛いほど理解できるようになりました。

だからこそ、

勝つ喜びがどれだけ素晴らしいことかを

知ることができました。

そのほかにも、

自分で考えて勉強することの大切さを学んだことや、

一緒に励まし合える仲間ができたことなどなど、

思い返せば沢山の経験という財産が山積みされています。


人生に無駄なことはひとつもない。

過去の経験を生かすかどうかは、自分次第。

8年半の出来事全ては、

おそらく私の人生にとって必要なことだから

起きたことであったのだろうと思います。


実勢で最も華やかかもしれない20代の、

実に3分の2以上を会計士試験に使いました。

この資格試験の話を無くしては

私の人生は語れません(笑)。

こんなに長い間、

一つのことにエネルギーを注ぎ続けた

という事実は、もしかすると

後の人生の足かせになったのかもしれませんが、

今度はあらためて、

会計士補として監査法人で働き始めた時以降の

お話を書いてみたいと思います。


ありがとうございました!


ここまで毎回お読みくださった方、

本当に本当に感謝申し上げます!


ありがとうございました。

(おわり)

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