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子どもに聞かせる世界の民話を読んで思ったこと、子育てを振り返った話。

先日、むぎ/タロット占いさんの記事で出会った『子どもに聞かせる世界の民話』を読んでいます。おもしろい!


この本には81もの民話があって7つにカテゴライズされており、そのカテゴリの内容に20~32文字くらいで要約された”タイトル”が付けられています。

たとえば・・・
『けものや鳥や虫が、でてきて、ちえをはたらかせる話』
とか、
『美しい心と、やさしい思いやりのこもった話』
とかね。


むぎさんは、民話のおもしろさはもちろんのこと、少ない文字で簡潔に分かりやすく要約されたこの”タイトル”に目を付けてオススメされていました。その視点がなるほど~!!です。


私もコロナ禍にオンラインでタロット講座を受講していたこともあり(今は趣味と化してますが…受講料結構高額だったのにー ー;)リーディングの際はクライアントさんにどれだけ分かりやすくカードの意味を伝えられるかがいつも難点でした。

リーディングされる方だけでなく、noteで記事を書かれる方、誰かに自分の大切な思いを伝えたい時にも、わかりやすく要約することは気にかけたいことだと思います・・・がもうすでに私はいつもの長文(T_T)

本当にこの要点をついた短いタイトルはお見事でした!
私も読書記録をする上で、”この本とは?“とまず要約することにチャレンジしてみようと思いました^^


『子どもに聞かせる世界の民話』

編者:矢崎源九郎
発行所:実業之日本社(1964年)
対象年齢:幼児・小学校低学年


小さな子どもが自分で読んだり読み聞かせてもらったりしておもしろいのとは裏腹に、この本の編集作業はとても大変な仕事だったと思います。
編者の矢崎さんがあとがきに書かれていましたが、この仕事を依頼された時には「ぎょっとした」そうです(笑)

グリムやアンゼルセンなどの童話を読んでいて、「あれ?これって日本の昔話にも似た話があったよなぁ~」と思いませんでしたか。同じように神話も時代によって言い方や呼び名が違うだけで似たお話であることも。

この本でも、ベルギーの民話「ブラッセルの音楽隊」はグリム童話の”ブレーメンの音楽隊”かと思ったくらいだし、私が子どものころに何故か怖がっていたイソップ童話”王様の耳はロバの耳”は、ポルトガルの民話「王子さまの耳は、ロバの耳」として、首をはねられずにすむハッピーエンディングでした。

そんな世界中のよく似たお話を、かぶらないように81の違った国から1話づつ選んでいく作業、3人の方に協力してもらったとはいえ、気の遠くなるような話です。小さな子どもたちのため、そのお母さん達のために尽力されて出来上がったこの本はそれだけで価値があるように思います。

古い本なので、子育て時代にはあったはず。
その時に出会っていたらなぁ~~と残念でなりません。夜寝る前に仮面ライダーやウルトラマンの絵本ではなく世界の民話を読み聞かせてあげていたら・・・と、思うのは今自分に余裕があるからでしょうか・・・(笑)

全然寝ない様子にムキ~っとなり「はやく寝てくれ~!!」と殺気立つ私に何かを感じ取ったか否か、子どもの目が更にランランとしていたのが思い浮かぶようです。もうそうなったら最後、「ハイハイ、どうぞ遊んで下さいませ」と一緒に起きてお付き合いしたっけ。懐かしい思い出です(#^^#)

子育て期間は、自分の時間が取れずただただ「早く大きくなってくれたらなぁ」と思ってばかりいました。今思えばそんな時間はあっという間に過ぎ去ってしまうんですよね。もっと子どもとその時々を楽しんで大切に過ごせばよかった(T_T)
今、絶賛子育て中の方。先が見えなくて苦しいこともあるでしょうが、今しかないどんな時間も大切にされるといいなと思います。

色々な国に、色々なおもしろい話があって、想像力がどんどん膨らむ本。
色んな国に行ったような気持ちにもなるから楽しい。
当分はひとり、妄想世界旅行を楽しみます^^

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