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#014【絵本】びんからだしてごらん

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

noterさんオススメ絵本、2冊読みました。
2022年発刊だから最近の絵本です。

表紙カバー右をみると、作者デボラ・マルセロさんは
アメリカの絵本作家さんだそうで、
芸大で版画や写真、詩を学んだ後、
公立学校で教師になり、子どもたちと関わるうちに
絵本作家さんになることを決意したそうです。


今日の絵本

『びんからだしてごらん』

デボラ・マルセロ 作
なかがわ ちひろ 訳
発行所 光村教育図書



感想

もう1冊の『びんにいれてごらん』の方が、
先に出版された絵本。

長耳のうさぎさん🐇
なんといっても絵が可愛いし素敵!!

息子たちと一緒に読んだ”バムケロ”シリーズのように、
うさぎのルウェリンくんが集めたびんの中身やお部屋には、可愛い仕掛けがあって隅々まで楽しめます。

ページいっぱいの落ち葉や自然の風景の描き方は、
まるでそこに風が吹いているような感覚になりました!すごい。


2冊目となる『びんからだしてごらん』。
ルウェリンくんが主人公なのは前作と同じですが、
ストーリーは続いているわけではないようです。

ルウェリンは
こわい きもちを
びんに いれて
ちかしつに しまいました。

かなしい きもちも
うきうきした きもちも
くやしい きもちも・・・・・・

『びんからだしてごらん』表紙カバー左より

ネガティブな気持ちを自分が持っているなんて
実感したくない。見たくないし、感じたくない。
ルウェリンくんは、お得意のびんに入れて
地下室にためていきます。


今回のストーリーは、
子どもたちはもちろん大人になった私たちにも
大切なことを伝えてくれます。

大人の私たちは、
気分転換にとカラオケに行ったりお酒を飲んだり、
自分の気持ちをすり替えたり気づかないふりをして、
心の奥にしまい込みます。

そうして一時は気分がよくなっても、
必ず何らかの形でまた思い出す事になるのも
知っているのに…。

怖がらずにちゃんと
自分の気持ちに向き合う。

そして、うんうんうんと、
ほんとのきもちを聞いてあげる。

隠さなくてもだいじょうぶ。

それはいけないことではないと、
自分に言ってあげる^^

そうしていくうちに、だんだん
相手に自分のきもちを
伝えられるようになるから(´∀`*)


作者はこどもたちに分かりやすく
『びんからだしてごらん』と伝えています。

悩んでいる子どもたちに伝えたい。
生きづらい大人になってしまう前に、
子どもたちが読んで感じられることを願って。

教師となり子どもたちと関わった作者だからこそ作られた絵本なんだなぁと思いました。

大切なことを伝えてくれる、
大人にも沁みる絵本でした( ˘ω˘ )


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