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【物語】オズの魔法使い① ”ソードの探求者”

私の好きなインナーチャイルドカードは【おとぎ話のタロット】とも言われている、物語をベースにしたカードです。
昔読んだことのある懐かしい童話や、意外と知らなかった物語もあったりして、カードへの理解も深まるかと、それにまつわる物語を読んで感想を記録しています(^^)/



今日のカード

ソードのシーカー(とうもろこし畑のかかし)

ソード(剣)は、
タロットカードではの元素と関係します。
インナーチャイルドカードでは真理のソードと呼ばれ、人間の思考パターンや知的能力を探求することに特化しています。

探求者(シーカー)は、
タロットのコートカードのナイトにあたります。
それぞれのスートにおけるテーマを深め、子供から成長していく過程の学習・研究途中の状態を表しています。


読んだ物語は?

『オズの魔法使い』
(福音館古典童話シリーズ28)

L・F・バウム 作
W・W・デンスロウ 画
訳者 渡辺茂男
発行 福音館書店


読んで感じたこと

インナーチャイルドカードは、
『オズの魔法使い』の登場人物を絵柄に使ったカードが6枚もありまして…(デッキ内で1番多い)。
一度にまとめるとグタグタになりそうなので、一枚ずつゆっくり見ていこうと思います^^

まず童話を読み終えての感想は、
単純に面白かった~(≧▽≦)

物語は誰もが知っている有名なお話ですが、
自分の記憶が薄れているのか、
ちゃんとした原作を読んでいなかったのか、
こんな出来事もあったんだと思うような場面が多く、
童心に帰った気分でワクワクしながら読みました。


そして、デンスロウ氏の挿絵!!
とってもユーモラスでオシャレなイラストです。
タツノオトシゴとサインが入っているのも可愛い。

野ネズミの女王のイラスト


この挿絵が、物語をより楽しく素敵にバックアップしてくれているなぁ〜と感じました。


物語とカードの関係(私の考察含む)

まず1枚目の『オズの魔法使い』の登場人物は、案山子かかしです。

主人公ドロシーに助けられ魔法使いオズ大王に脳みそを入れてもらうために旅に加わります。
案山子は、頭脳(知性)を得たいのです。

「ワンドの探求者」のカードに描かれた二本のソードは、目的の欠如、心の葛藤、そして最終的に融合する二元的思考を象徴します。
(中略)
彼は自己中心的な考えから徐々に抜け出し、自分の仲間に尽くすようになります。「案山子」の脳は、個人的な悟りの種子から神聖な慈愛の花へと生まれ変わります。

『インナーチャイルドカード日本語版ガイドブック』より


エメラルドの都への旅の途中から、すでに案山子には脳みそはちゃんとあった!

ブリキのきこりが油なしでは動けなくなってしまう事を知ると1番に行動して、持ってきたパンがなくなりお腹がすくだろうドロシーのために頼まれてもいないのに木の実を集めては、旅の途中で数々の問題が起きた時も考えてアイデアを出し解決の道へ誘うのも、案山子かかしでした。

もうちゃんと彼には考える頭脳があったのに、
自分にはそれがないと思い込んでいただけ。


かかしにオズは、脳みそなんかいらんよと言います。

「経験すればこそ、知識が身につくんだよ。」

『オズの魔法使い』P230より

かかしは旅の途中でたくさんの困難や出来事を経験をし、すでに知識を得ていました。
そして仲間を助けるため、最後には王となってその知性を使っていきます。


オズ大王は実はこの物語の肝。
偉大な魔法使いではなくハッタリのペテン師だからこそ、針やピンの脳みそをつめ、案山子に自信(新しい思い込み)を与えることが出来たのでしょう。

ブリキのきこりや臆病なライオンに対しても、上手くその気にさせるのですから!
でも実は国民を騙し続け、身動きがとれずにいたところへドロシーによって助けられるという、何とも可愛い善人のペテン師(≧∀≦)


このインナーチャイルドカード・案山子には、
自分の知性にもっと自信を持つ
・必要なら学び、自分の知的分野を豊かにする

という意味があり、まさにこの物語の案山子のこと。
仲間内では一番のアイデアマンですからね。

このカードの伝えたいことが、物語によって深まったと思います^^

次回は、ブリキのきこり編です。









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