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勉強嫌いの君へ

 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて144回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて141回目です。

 いつからなんだろう?どんな事があったんだろう?
勉強が嫌い」っていうのは、
色々な出来事があっての結果の場合が多いので、
今更、なんで?って聞かれても困るんじゃないかな。
 だから、この場では原因は聞かない。

 その上で考えてみると、
学校での成績は勉強している科目の成績で測られている。
 ということは、みんなが気にしている「学力」って、
こうした部分だけなんだということがわかるでしょう。


 ところが、「人に対する思いやり」とか「優しさ」とか
「観察する力」「表現する力」「伝える力」なんかは、
数値で評価できないために、「学力」に数えられない。
 人間として大切なものは数値で測りきれない部分が多い。

 こう考えると、「勉強が嫌い」=「学力がない」=だめ!
というのは、君たちの一面しか見ていない評価だと気づくはず。

 僕は「勉強が嫌い」でも
他に、素晴らしい力を持っている生徒に何人も出会ってる。

 一節によると、人がこの世に生まれる確率は50~80兆分の1。
 つまり、君は偶然生まれたわけじゃなく、
必要があって、この世に生まれてきたんじゃかないかと思う。
 一人ひとりが、この世にいる理由があるはずだ。
 それを「勉強が嫌い」だけで世の中に背を向けてしまうのは、
もったいないことだと思う。


「勉強が嫌い」なら、好きなことはなんだろう?
自分が一番集中できたり、楽しく感じるのどんな事だろう?
それをもう一度評価してみたらどうなるんだろう?

 僕が少年だった頃には、インターネットなんてなかったし、
ユーチューバーみたいな職業は無かった。

 時が経つと、今は評価されなくても、大切な仕事が出てくる。
 もちろん、今、君が好きな事の社会的評価を上げるのは、

君たち自身のしなければいけないこと。

 それは、
いい会社に入るとか良い条件の仕事に就くことのように、
すでに社会的評価のある立場につくのではないので、
とても辛いし生きている間には評価されないかもしれない。
 でもやりがいはある。

 君の人生は、君のものだ。
 だから、どうしてゆくのかを決めるのも自由。
 でも、同時に君が決めたことは、君が責任を負う。
 そこに「学校が嫌い」とか「学力が!」なんて言い訳はない。


 少し厳しいかもしれないけれど、
君自身の持っている可能性を閉ざしてほしくない。
 だからこそ、僕は学習支援を通して、
君の可能性を見つけたいと願っているんだ。



保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ

 学習の方法がわからないために
勉強嫌いになっていった生徒をよく見ます。
どうやって学ぶのか?
覚えることができないのはどうしてなのか?
本当に大切な事って何か?
こうしたことは学校では教えてくれません。


 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
生活環境の上で、不足している部分の能力を見つけやすいので
具体的な問題点を見つけやすい立場にいますが、
生徒が、どうして面倒くさい事として
「勉強」を考えるに至ったのかの要因を探っても
効果的な解決方法は見つかりづらいです。

 それよりも、今目の前にいる生徒に寄り添って、
学校教育で生まれてしまった生徒の「?」を探してください。
 但し、具体的な解決方法は、個々の事例により異なるために
ここで一般論として括れませんが、
原因さえ理解していれば、手法は見えてくるはずです。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。


06.DEC.2023.ARAI