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いつもの暮らしの中のなんでもないこと

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おなかがすくカレー

ひとくちたべると、あれ?って思う。 ふたくちたべるとうーん、なんだろもしかして? みくちたべたらうわーなんだかもう、とまらない。 そしてそしてそして、気づいたらも…

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5年前
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もうそんなにいいかなーと思ってたんだけど、カラピンチャに行ってみて、また巡るのもいいかなーと思いました。

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5年前
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2017前半 わりとカレー

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7年前
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またはじめる、ということ

最近、またたばこを喫うようになった。10年ぶりくらい?の再開。 きっかけは、ここ最近よく遊ぶ友達が喫っていて、一緒にいる時に「もらいたばこ」をするようになり、そ…

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7年前
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物語の余韻

お話をひとつ、読み終わって深呼吸。 まだもうすこし、その世界から離れたくなくて、わたしは目を閉じる。まだかすかに響いている音に耳をすませる。 本を読み終わる…

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7年前
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彼女のこと

数年前のある日。わたしが働いていた洋品店に、ある親子さんがやって来ました。お母さんと、3、4歳くらい?の女の子。 平日の昼間で他のお客さんも少なく、のんびりし…

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8年前
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2016やまの日

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8年前
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2016前半

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8年前
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よんだり、よまれたり。

わたしは今、本を読んでいない(このnoteを書いているからね)。では、なんなのか、と言うと、今はたぶん本が、わたしを読んでいる時間なのだ、と思ったことについて。 …

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8年前
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翼をたたんで風に乗る

ある晴れた冬の日。わたしはゾウを見ていた。初めて来た動物園だけれど、とても広くて気持ちがいい。そろそろ次に行こうか、と歩き出したとき、黒いかたまりが、コンクリー…

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8年前
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すてきなセーター

追い抜かそうと思って、でも思わず見蕩れてしまったおじいさんのセーター。もう少し見ていたくて、わたしはおじいさんのうしろを歩くことにした。 落ち着いたピンク色をメ…

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8年前
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2015秋 神戸・大阪

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8年前
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それは突然やってくる

テレビをやめてから、もう数年が経つ。はじめは耳さびしくて、ラジオをつけたり音楽をかけたりしていた。でも本を読むのに邪魔になってしまってから、わたしの部屋では無音…

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9年前
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おもしろい映画を観終わったときの、じぶんの顔ってけっこう好きだな、と思う。映画はわたしを通り抜けて、どこかへ行ってしまった。またね。

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9年前
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「よくわからないもの」をそのまま受けとめて、尊重できるひとっていいなあーと思う。なるべくじぶんも、そうでありたい。

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9年前
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ペルシャ絨毯と魔女

いつも前を通りながらなんとなく気になっていたお店があった。 たぶん絨毯屋さん。アラジンの魔法の絨毯みたいな柄で、入口のガラス越しにのぞくと家具なども一緒に置い…

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9年前
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おなかがすくカレー

おなかがすくカレー

ひとくちたべると、あれ?って思う。
ふたくちたべるとうーん、なんだろもしかして?
みくちたべたらうわーなんだかもう、とまらない。
そしてそしてそして、気づいたらもう、最後のひとくち。

その日、そのお店に入るまで、わたしはあんまりおなかがすいてなかった。すいてないと自分では思っていた。
オーダーしてからも、「ごはん少なめって言えばよかったかな。」と心配していた。

なのに何故だか食べ出した

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もうそんなにいいかなーと思ってたんだけど、カラピンチャに行ってみて、また巡るのもいいかなーと思いました。

またはじめる、ということ

またはじめる、ということ

最近、またたばこを喫うようになった。10年ぶりくらい?の再開。

きっかけは、ここ最近よく遊ぶ友達が喫っていて、一緒にいる時に「もらいたばこ」をするようになり、そのままずるずるとなんとなく。

たばこを喫うひとと一緒に過ごしていると、いつもの行動の中に「たばこのための時間・場所」を組み込む必要が出てくる。

わたしは以前の経験があったのでだいたいはわかっている。でも、その少しの時間感覚

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物語の余韻

物語の余韻

お話をひとつ、読み終わって深呼吸。

まだもうすこし、その世界から離れたくなくて、わたしは目を閉じる。まだかすかに響いている音に耳をすませる。

本を読み終わる時のうれしいような、寂しいような、不思議な気持ちはなんだろう。

最後のページ、白く空いた空間を目の端にとらえながら、段々と最後の行が近づいてくる。扉の向こうの景色が狭くなっていく。「かちゃり」と静かに、しっかりと扉を閉じる。

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彼女のこと

数年前のある日。わたしが働いていた洋品店に、ある親子さんがやって来ました。お母さんと、3、4歳くらい?の女の子。

平日の昼間で他のお客さんも少なく、のんびりした空気。けっこう広いお店だったので、子どもの「あそびば」もあります。大体の親子さんは、別れてしばし、お互いの好きなことをするのです。ママはお買いもの、子どもはあそび。

その日の2人もママの方はそのままお店の中をひと巡りしに行きまし

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よんだり、よまれたり。

わたしは今、本を読んでいない(このnoteを書いているからね)。では、なんなのか、と言うと、今はたぶん本が、わたしを読んでいる時間なのだ、と思ったことについて。

物語やお話、小説、そういうものを読んでいるとき、お話の中で「次の日」と出てくると、わたしも読むのを次の日までのばしたり、そういうことをよくしていた。今でもおもしろい本を読んでいるときには、そうする。

友だちに聞いてみると、「先

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翼をたたんで風に乗る

ある晴れた冬の日。わたしはゾウを見ていた。初めて来た動物園だけれど、とても広くて気持ちがいい。そろそろ次に行こうか、と歩き出したとき、黒いかたまりが、コンクリートでできた低い建物の中に吸い込まれて行くのが見えた。

カラスだ。低空飛行で建物に入って行ったらしい。でもあんなスピードで?何処かに通り抜けられるんだろうか。わたしは誘われるように後を追ってその建物に入った。

中に入ると、そこはと

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すてきなセーター

追い抜かそうと思って、でも思わず見蕩れてしまったおじいさんのセーター。もう少し見ていたくて、わたしはおじいさんのうしろを歩くことにした。

落ち着いたピンク色をメインに、でも色んな色が混じっている。だんだん色が変わっていく毛糸かもしれない。どうやって編んでいるのかさっぱりわからないけど、手編みかな、と思う。ちょっとくたびれているところなんかも、かっこいい。長いあいだ大切に着ているんだろうな。

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それは突然やってくる

テレビをやめてから、もう数年が経つ。はじめは耳さびしくて、ラジオをつけたり音楽をかけたりしていた。でも本を読むのに邪魔になってしまってから、わたしの部屋では無音の時間がとても多くなった。

ひとくちに無音と言っても、ほんとうになんの音もしないはずはなく、世界は色んな音がして、とてもおもしろい。車が通り過ぎる音、鳥や虫の声、風で植物がざわめく音、だれかの足音。

そんな中でもわたしがいつも、

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おもしろい映画を観終わったときの、じぶんの顔ってけっこう好きだな、と思う。映画はわたしを通り抜けて、どこかへ行ってしまった。またね。

「よくわからないもの」をそのまま受けとめて、尊重できるひとっていいなあーと思う。なるべくじぶんも、そうでありたい。

ペルシャ絨毯と魔女

いつも前を通りながらなんとなく気になっていたお店があった。

たぶん絨毯屋さん。アラジンの魔法の絨毯みたいな柄で、入口のガラス越しにのぞくと家具なども一緒に置いてある。わたしが通りかかる時にはいつも閉まっていたのだけど、ある日やっと入ることができた。

壁いちめんに高そうな絨毯が掛けられていた。けっこう広い。床にもさまざまな大きさの絨毯が積み上げられている。模様や色を眺めていると、絨毯に混じ

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