未来を創るスタートアップ
スタートアップ、誰もが憧れる言葉の響き。
人は誰しも、
なにかを「スタート」して「アップ」していきたいですからね。
そんな魅力的なスタートアップ(適当)ですが、私はその実情をよく知りません。
そこで、スタートアップなるものを理解するために
「未来をつくる起業家 ー日本初スタートアップの失敗と成功 20ストーリーー」という本を購入し、読んでみました。
今回は、こちらの本のレビューをしていきます。
ー前提
こちらの本は、20人の起業家の起業ストーリー、失敗談、志にスポットを当てられ、起業▶急成長フェーズというスタートアップの醍醐味がぎゅっと伝ってくる内容です。
やはり、起業家に失敗はつきもののようで、美談として語られがちな起業経験がリアルに描かれています。
ただ、あくまでストーリー重視であり、事例からビジネスのハウツーやスキルセットを学ぶという感じではありません。
いい意味で、読者に解釈が委ねられている、という感じですかね。
ー感想
20ストーリーが綴られているこの本の序盤を読んでいたときの正直な感想は
「つらつらと色んな起業事例が紹介されているだけで、あんまり実感がわかないなあ。」でした。
ただ、本を読み進めていくにつれて、複数の事例にに共通する「苦労したポイント」が重なってくるんですね。
そこで初めて、新規事業の創出やリソースが不足する中で成長を実現する難しさが多面的に理解できるようになり、メッセージに深みが増してきます。
起業家に求められるスキル、能力があまりにも多いことに気づかされます。
・圧倒的な成果
・プレゼン力
・フェーズごとに新たなことを学び続ける姿勢
・人間力
・ハードワークと体調管理の両立 etc..(本当に人間か??笑)
特に、気づきが深かったポイントは、
スタートアップ初期(シード期)から脱却し、スケールする段階で、
「従業員に全員に対して自分の熱意を伝える時間がなくなるため、自分以外のマネージャー(ミドルマネジメントクラス)を育成する必要がある。その育成が難しい」
というポイントでした。
スタートアップというからにはスケールを目標としているわけですから、事業がスケールし、組織の規模が一定ラインを超えたときに、「背中で見せてチームを引っ張るスタイル」から科学的な「組織マネジメント」への移行をする必要があり、そこに大きな壁があるということです。
そんな”組織の壁”と同様の問題はあらゆる領域で起きえます。
起業当初から
・プロダクト開発
・バックオフィス業務
・HR管理、指示
・組織課題への対処
が完全無欠な状態であることはほぼありえないからです。
そんな状態から、1つ1つの失敗を糧に、成熟した組織へと成長していくストーリーが胸に響きました。
最後に、個人的に1番響いたメッセージは
”かっこよく思われたい、スケールしたい、稼ぎたいという風に目標を乱立させてしまうと何をやればいいかわからなくなる。だからこそ、まず第一に目指すものはなにか、シンプルに1つだけを決めてみてください”
という言葉です。
シンプルな目標を立ててみるところから始めようと思いました。
私の場合、
「つくる」
ですかね(シンプルすぎ)
では、また明日!
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