佐々木陵史郎

東京都荒川区の楽器店Honky Tonk Guitars 勤務。 https://ho…

佐々木陵史郎

東京都荒川区の楽器店Honky Tonk Guitars 勤務。 https://honkytonkguitars.com 楽器(ギター、トランペット)好きです。 ここでは、特に好きなカントリーミュージックの楽器についてを中心に書きたいと思います。

最近の記事

秋も深まる札幌で聴く日野皓正のAlone, Alone and Alone

札幌は、ここ数日ですっかり涼しくなった。 いや、涼しいというよりも寒くなった。今日でこそ最高気温は21度、明日は23度になるらしいけれど、それでも最近まで東京に暮らしていた身からしては寒いぐらいだ。 季節はすっかり秋になってしまい、夏の面影はない。あまつさえ街ではトレンチコートを羽織った女性も見かける。これはもうすっかり秋だ。 先日、飲み屋で飲んでいた時、店の人に「札幌ではいつから冬物を着たらいいか」という旨の質問をした。マスター曰く、10月下旬まで男性はあまりコートを着

    • 日本スチールギター愛好家コミュニティの灯火をなんとか灯し続けたい。

      今日帰宅したら、Japan Steel Guitar Associationの会報が届いていた。夕飯を済ませて、すぐに開封し目を通した。 そこには、悲しい知らせが主宰の藤井三雄さん自身の手によって書かれていた。なんと、Japan Steel Guitar Associationが今年の末をもって閉会してしまうというのだ。 藤井さんももうお齢なので、いつまでも独りで会を主宰していくのは大変なのだと思う。年齢のことは置いておいても、これまで46年間も会を続けてきたのだし、日本

      • ペダルスティールもエレキギターも重い方が演奏しやすくないかな。

        先日もこのnoteに書いたのだけれど、先日東京から地元の札幌に引越しをしてきた。ピアノも運び入れて、とりあえず荷物は全て新しい自宅に入った。(入ったには入った) あとは片付けるだけである。 Rhodesピアノとペダルスチールギターの置き場所に難儀し、とりあえず一台はリビング・ダイニングルームに置きたいと考えていたのだけれど、ピアノとのレイアウトの関係でどうしたものか考えていたのだけれど、何度かの試行錯誤を経てなんとかいまの形に収まった。 ペダルスチールギターは、ケースに入

        • 書斎兼寝室のライティングデスクを処分した

          この度札幌に引っ越したことに伴い、書斎兼寝室をあてがってもらった。 今までは書斎にライティングデスクを置き、作業をしていたのだけれど、引越しの際に色々とものを持ってきすぎたせいで、寝室にものを置ききれなくなり、寝るスペースがなくなったので、思い切って書斎に置いていたライティングデスクを小学生の娘に譲った。 元々使っていた机もそれほど立派なものではなかったのだけれど、かれこれ10年も使っていたのである程度愛着もわいていた。 それを、手放すことにあたりそこそこの決心も必要ではあ

        秋も深まる札幌で聴く日野皓正のAlone, Alone and Alone

          引越し作業をしながらDinu Lipattiを聴く

          東京都の荒川区から札幌へ引越してきた。 東京にもうかれこれ24年間住んでいた。荒川区にも18年。心の故郷というほどではないにしろ、控えめに言っても住み慣れた土地だった。東京都の荒川区(南千住)はいわゆる下町のようなところで交通の便がいい割には人情味が溢れていて住みやすい場所である。 駅でいえば日比谷線の三ノ輪駅の近所に住んでいたのだけれど駅前にはパチンコ屋ぐらいしかないけれど、2〜3町西に行くと南千住一丁目で古くからの長屋があったり、区画割の小さな一軒家が立ち並ぶ住宅街である

          引越し作業をしながらDinu Lipattiを聴く

          新しい土地、なんにもない部屋におさまったRhodesピアノ

          店に置いてあった私物のRhodes Stageを含め、電気鍵盤楽器(RhodesとYamaha CP70)を新居に運び入れた。部屋にはまだ荷物は何もなく、Rhodesと札幌で購入した中古(アンティーク?)の椅子だけがある状態である。 引越しの際に、持っていけなそうなものや大きな家具等は捨てていくので、新しい住まいに必要なものは現地で揃えなければならない。そのため、それぞれ収納されるべきところの採寸や、必要なものの確認のため一度自宅を確認しに4晩ほど泊まってみた。 札幌とい

          新しい土地、なんにもない部屋におさまったRhodesピアノ

          上野水上音楽堂でカントリーのフェスBig Westernを聴いてきた。

          8月6日(火)にお店を店主に任せ、上野の水上音楽堂で開催されたカントリーミュージックの祭典”Big Western"を聴きにいってきた。 数日前に、お店に出演者の方がいらっしゃってBig Westernのチラシを置いて行った。その際、店主から「佐々木君聴きに行ってきた方がいいよ、お店休んでいいから」と言ってもらえたので遠慮なく店を休み聴きに行ってきた。 今回はスペシャルゲストにチャーリー永谷さんが熊本からいらっしゃると追うことで、熊本出身の妻と一緒に聴きに行った。 カン

          上野水上音楽堂でカントリーのフェスBig Westernを聴いてきた。

          最先端を追い求めなくても新しいサウンドは作れる(Nicholas Payton)

          ニコラス・ペイトンといえば、1990年代ごろだろうかトラディショナルなジャズ(ニューオーリンズ風の)や、ちょっとウィントン・マルサリスのエピゴーネンのような作品をリリースしていた記憶があり、私自身も1990年代に一二枚アルバムを買って聴いていただけで、その後ノーマークだったのだ。 昨年、YouTubeを見ていたら突然ニコラス・ペイトンの動画が上がってきていて観ていたら、これがカッコよくて、すぐにアルバムを購入して聴いた。 私が知っていたニコラス・ペイトンはBachのストラ

          最先端を追い求めなくても新しいサウンドは作れる(Nicholas Payton)

          Hampton Hawesの異色作の魅力

          ジャズのピアノトリオといえば、名作アルバムが数多ありどれか一つには絞れないほど色々な魅力がある。 先日の記事でも書いたように私はずっとピアノトリオのジャズをほとんど聴かなかったので、実のところピアノトリオのアルバムをあまりたくさんは持っていないのだけれど、ここ数年でにわかにピアノトリオのアルバムを聴くようになったので、少しづつ買い揃えている。 今朝はハンプトン・ホーズのアルバムを聴いていた。ハンプトン・ホーズは色々な管楽器奏者のリズム隊の一人として録音を残して入るけれど、な

          Hampton Hawesの異色作の魅力

          無いものはつくってしまえ、Rhodes Stageの蓋

          店にあるRhodes Stageを発送するにあたり、Rhodesの蓋がないことに気がついた。蓋がなければ発送はできない。そもそもRhodesピアノという楽器は箱型になるので運搬に便利ということで楽器として生きながらえてきた楽器なのであるからして、蓋がなければ始まらない。 そこで、Rhodesの蓋を購入しようかと考えたのだけれど、これがなかなか高価で、売っているところもほとんどない。1箇所だけ、蓋を作ってくれるという業者を見つけたのだけれど、4〜5万円プラス送料ということで、

          無いものはつくってしまえ、Rhodes Stageの蓋

          郵便局と楽器マーケットプレイス Reverbの対応がとても悪い

          二ヶ月ほど前に、委託販売で預かっていた商品を国際的な楽器のマーケットプレイスReverbで販売した。代金を受け取り直ちにEMSで出荷したのだが、荷物がアメリカに到着した途端にトラッキングの更新が途絶えた。 不審に思い、郵便局に問い合わせに行ったところ、一旦アメリカに入った荷物はどうなっているのかわからないので、調査依頼というものを出してほしいと言われ、調査依頼を出した。調査依頼を出してから2週間ほど経った日、郵便局から一枚の紙が届いた。 そこには、荷物はアメリカの税関で留

          郵便局と楽器マーケットプレイス Reverbの対応がとても悪い

          自宅のピアノを特別レシピで調律してもらった

          昨日、自宅のピアノを調律してもらった。 私のピアノはもう120年以上前に作られたピアノで、随分と古いものなのだけれど、大切に弾けばまだまだ美しい音色がする。 ピアノの寿命は大体100年持てば良い方と言われているので、もう寿命はとっくに通り越してはいるのだけれど、私があまり激しくピアノを弾くわけでもないためか、何とか延命している。このピアノが製造された1890年代、ドイツ ベルリンにはベヒシュタイン社の工場が3つだったか5つだったかあったらしい。それほどに、ベヒシュタイン社の

          自宅のピアノを特別レシピで調律してもらった

          エレキの魅力とJoe Maphis

          Joe Maphisというギタリストをご存知だろうか。 モズライトのダブルネックギターで超速フレーズをマシンガンのように繰り出す1950年代から活躍したギタリストである。エレキギターの他にアコースティックギター、フィドルやバンジョー、エレキベースも演奏するがメインは何といってもエレキギター。 Town Hall Partyというテレビ番組の常連で、同時代から活躍していたCollins Kidsと仲良く並んでダブルネックギターを演奏したりして人気を博していたようだ。Town

          エレキの魅力とJoe Maphis

          Honky Tonk Guitarsの店主が代わります

          この度、色々な訳あって私は地元の札幌に引っ越すことにしました。 引越しの理由は話し始めると長くなってしまうので、ここでは割愛しますが、昨年始めた自分の店(Honky Tonk Guitars)は、今まで一緒に頑張ってくれたスタッフの鹿野裕治が引き継いで経営してくれるということになりました。本当に有難いことです。 店は、まだ始めてから半年少々ですが、店を始めると決めた時から、店の物件を探したり、店の内装外装をしたりも全て彼が手伝ってくれました。店の物件の鍵をもらい、初めて中

          Honky Tonk Guitarsの店主が代わります

          偉大なTelecaster使いのシグネチャーモデル。 Steve Cropper Signature

          私はFenderのTelecasterおよび、それにインスパイアされているギター全般が好きなので、店の在庫はおのずからそれに類したギターに偏ってくる。 テレキャスターといえば、こうでなければならないというこだわりが強いファンも多く、50年代初頭のブラックガードが好きな方はボディーはアッシュで、ネックはメイプルワンピースで、セレクタースイッチの配線はこうでなければならない等々、色々なポイントがあるだろう。 私はそんなにこだわりは強い方ではないのだけれど、それでも好みのテレキャ

          偉大なTelecaster使いのシグネチャーモデル。 Steve Cropper Signature

          音楽を司るコックピット、ピアノへの憧れ

          私は鍵盤楽器をほとんど弾けないのだけれど、鍵盤楽器というものが好きでピアノやRhodesピアノ等をリビングに置いている。 元々はピアノの音が苦手で、ピアノものの音楽も殆ど聴かなかった。中学2年の時にエレキギターを手にしてからは、エレキギターにしか興味がなかったのだ。おのずからギターものの音楽ばかりを聴いてきた。 高校の時になぜかジャズが好きになり、それ以来ジャズのレコードをたくさん聴いたのだけれど、その中でもお気に入りはギターもの(バーニーケッセルだとかケニーバレル)とト

          音楽を司るコックピット、ピアノへの憧れ