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小雨
2022年5月25日 18:58
小説家の彼はいつも、猫の写真を撮り溜めている。1日の終わりにその写真を披露してくれる。付き合ってみて分かったのだが恋愛小説家の恋愛は案外ロマンチックというよりは現実的で甘い愛の台詞なんて滅多に口にしない。銀行員の元彼に散財癖があったように料理人の元彼が家では一切包丁を握らなかったように男性の職業なんてものはただの“職業”でありその人のプライベートでの人間性を示す重要要素に