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"He Wasn't" - Avril Lavigne; 憧れの原点【和訳】

Avril Lavigneのベストアルバムが発売された。

正直、アヴリルの曲はほとんどスマホやPCに入っているので、ベストアルバムなど買う必要性はなかった。
だけど、なんだかんだ人生に影響を与えてくれた「最強無敵のロックプリンセス」のベストアルバム。手元に欲しくなってしまったのだった。


大学1年で半年間だけ軽音楽部に入ってベースを弾いていたが(先輩が怖くてすぐやめた)、その時組んだバンドがたまたまアヴリルのコピーバンドだった。

コピーバンドを組んでいたとはいえ、最初はそこまで興味があったわけではなかった。だけど、その後音楽を通じて仲良くなった友達がアヴリル大好きだったので、影響されて次第に聴くようになった。

数年前にギターを習い始め、弾き語りを練習するようになった。
その時に、教科書がわりに使っていたのが、アヴリルのソングブック。楽譜とタブ譜が併記されていて教本にもってこいだった。

やがて、アヴリルの曲が人前で歌ったりするときの持ち歌になった。
英語の歌詞は、歌が上手でないわたしが歌ってもなんかそれなりに聞こえるから。

そんなこんなで、特別アヴリルが好きとか、根っからの大ファンというわけでもないのに、気づけば人生の傍にアヴリルがいた。


彼女は、パンク少女だったわたしたちのロールモデルだ。
その音楽に、歌詞に、力をもらえた経験は数えきれない。

その中でも特に思い入れ深いのが「He Wasn't」。
2004年に発表された2作目のアルバム『Under My Skin』(アンダー・マイ・スキン)に収録されている。
大学時代に組んでいたバンドで初めて演奏した曲。初めて歌詞を憶えて歌えるようになった曲。

この曲は失恋の曲で、歌詞の内容としては、おそらく振られたか別れた相手への恨み言。これが元気なパンクサウンドに乗ることでスカッとした仕上がりになる。

わたしはネガティブなので、失恋したり人間関係で傷ついたりすると
「自分には魅力がない」
「自分の存在って軽いんだ」
「自分は必要とされていないんだ」
と自分の存在価値を見失ってしまう。

でもこの歌詞。

「あいつはわたしが求めていた男じゃなかった!」
「わたしのこと特別扱いしてくれなかった!」
「わたしは特別な存在なのに!」

相手自分見合っていなかった。ワタシの魅力がわからないアイツがダメなのよ(意訳)!
こんな風に言えちゃうって、なんかいいなぁと思った。自己肯定感高くて羨ましい……

本当は強がりかもしれないんだけど。
相手は悪くないってことはわかってる。わかってるんだけど、この辛さを誰かに、どこかにぶつけないと自尊心が保てない……経験あるからわかる。
強がりだと思って聴くとまた別の趣も感じられて、それはそれでいいなって思う。


アヴリルは「最強無敵のロックプリンセス」と称されるだけあって、昔から今までずっとかっこいい。ヴィジュアルも変わらないのはほんとスゴイ。
共演したアーティストとすぐ付き合ったり結婚したりしてすぐ別れるとこは、かわいい。

ここまで書いておきながら、アヴリルのライブは一度しか見たことがない。いつだったかのサマーソニックで、遠くからしか見えなかったけれども、意外とちっちゃくてかわいかった。

前回のジャパンツアーは平日で遠征できず。ベストアルバム発売を機にまた日本にもライブしにきてくれないかしら。次こそは参戦したい。


He Wasn't  -  Avril Lavigne

There's not much going on today.
I'm really bored, it's getting late.
What happened to my Saturday?
Monday's coming, the day I hate.

今日は何も起こらない
ホントに退屈で、何もかもがゆっくり
わたしの土曜日はどうしちゃったの?
大嫌いな月曜日がやってくる

Sit on the bed alone, staring at the phone.

ひとりベッドに座って、携帯を見つめるの

He wasn't what I wanted, what I thought, no.
He wouldn't even open up the door.
He never made me feel like I was special.
He isn't really what I'm looking for.

彼はわたしが欲しい人じゃなかった、思っていたような人じゃなかった
ドアを開けてさえくれなかった
彼はわたしが特別だって気にさせてくれなかった
本当にわたしが探し求めていたものではなかったの

This is when I start to bite my nails.
And clean my room when all else fails.
I think it's time for me to bail.
This point of view is getting stale.

爪を噛み始めたのはこの時から
すべて失って、部屋も綺麗に片付いた
わたしも解放される時なんだわ
この視点も古くなっていくの

Sit on the bed alone, staring at the phone.

ひとりベッドに座って、携帯を見つめるの

He wasn't what I wanted, what I thought, no.
He wouldn't even open up the door.
He never made me feel like I was special.
He isn't really what I'm looking for.

彼はわたしが欲しい人じゃなかった、思っていたような人じゃなかった
ドアを開けてさえくれなかった
彼はわたしが特別だって気にさせてくれなかった
本当にわたしが探し求めていたものではなかったの

Na na na na na, we've all got choices.
Na na na na, we've all got voices.
Na na na na na, stand up make some noise.
Na na na na, stand up make some noise.

わたしたちは選ぶことができる
わたしたちは声を上げることができる
立ち上がれ、騒げ
立ち上がれ、声を上げろ

Sit on the bed alone, staring at the phone.

ひとりベッドに座って、携帯を見つめるの

He wasn't what I wanted, what I thought, no.
He wouldn't even open up the door.
He never made me feel like I was special.
He isn't really what I'm looking for.

彼はわたしが欲しい人じゃなかった、思っていたような人じゃなかった
ドアを開けてさえくれなかった
彼はわたしが特別だって気にさせてくれなかった
本当にわたしが探し求めていたものではなかったの

He wasn't what I wanted, what I thought, no.
He wouldn't even open up the door.
He never made me feel like I was special.
Like I was special, cuz I was special.

彼はわたしが欲しかった人ではなかった、思ってた人じゃなかった
こっちに来てさえくれなかったの
わたしが特別だって思わせてくれなかったの
わたしは特別だったのに!

Na na na na na.


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