カウンセラーさんが生き生きと働ける場にするために #cotreeの物語
こんにちは!cotreeインターンの中村です。
これまでを振り返りながら、cotreeのメンバーたちがどんな想いでどんなサービスを作ってきたのかを記す、 #cotreeの物語 。
第2弾は、cotreeに登録していただいているカウンセラーのみなさんが生き生きと働ける場であるために、cotreeがやってきたことと、その背景にあるメンバーの想いを聞きました。
今回は、昨年秋ごろからカウンセラーさんに関わる業務に携わっているくにいさんとほしのさん、そしてこれまで1年半ほどカウンセラーさんのサポート業務を行ってきた、ぼく・なかむらの3人で話しました。
現在はこの3人が中心となって、カウンセラーさんの業務を支えています。
ちなみに、第1弾はこちら。
カウンセリングの専門家としてカウンセラーさんを信頼する
なかむら:くにいさんは今、カウンセラーさんのサポートに関してどんなことをやっているんでしたっけ?
くにい:普段はシステムやcotreeのルールに関するお問い合わせにお答えするのが主な仕事です。
同時にルールそのものを整備したり、チャットツールを用いたカウンセラーさんのオンラインコミュニティを使いやすくする改善をしたりしているところですね。
なかむら:くにいさんって元々心理のバックグラウンドがあるわけではないですよね。カウンセラーさんに関わる仕事をやることになったとき、どう感じました?
くにい:私は前職がシステムの会社のテクニカルサポートだったので、「ユーザーさんからのお問い合わせに答える」という意味では似た仕事をしていました。
なので最初は「同じ職種だから」とそのままのスタンスで始めたんですが、だんだん「これは全然違うぞ」と気付いて。
カウンセラーさんってcotreeのシステムを使うという意味ではユーザーさんですが、cotreeのサービスを一緒に作っていくパートナーさんでもある。カウンセラーさんをどう捉えたらいいか分からずに悩みました。
なかむら:具体的にどんなことで困りましたか?
くにい:専門家であるカウンセラーの皆さんの相談に対して、心理の知識がない私がどう答えればいいんだろう、と悩んでいましたね……。
なかむら:わかります、そこはぼくもいつも悩むところですね。カウンセラーさんと関わり始めて今4ヶ月ぐらいですが、変化はありました?
くにい:ある程度最適解が定まっている前職での仕事と違って、cotreeが主に扱っているオンラインカウンセリングの領域には、必ずしも正解がないということをようやく認識し始めました。
正解がないからこそ、カウンセラーさんと一緒にサービスを作っていきましょうというスタンスに変わってきましたね。「運営としてはこう考えているんですけど、カウンセラーさんとしてはどうですか?」みたいな形で意見を聞いて、一緒に考えていくようになりました。
カウンセリングの専門家としてカウンセラーさんを信頼して、自分たちはビジネスの立場で何ができるかを考えていく、みたいな。
なかむら:くにいさんのそのスタンスは見ていて素敵だなと思います。ぼく自身ももっとカウンセラーさんを頼っていいんだなって改めて感じました。
ほしの:これだけ色々な方がいるから、カウンセラーさん同士が相談しやすいようにするのも大事ですよね。同じ資格を持っていても専門領域ってカウンセラー毎に結構違う。せっかく専門家がたくさんいるのだから、もっと活用できたらなと思います。
なかむら:以前に比べるとカウンセラーさん同士の相談も徐々に増えてきた感じがありますよね。
くにい:そうですね。直近3ヶ月でcotreeに入ったカウンセラーさんが相談し合えるグループを先日作ってみたのですが、オープンなグループに比べて発言はしやすそうだなと感じます。より相談しやすくするために、グループをテーマなどで整理できたらいいかもしれないですね。
多様なカウンセラーさんが活躍する場にする
なかむら:ほしのさんは今どんなことをやっているんですか?
ほしの:主にはカウンセラーの採用と、パートナー・プログラム(編注:書くカウンセリングのこと。パートナー・プログラムでは運営がユーザーさんとカウンセラーさんのマッチングを行っている。)のマッチングです。あとは登録カウンセラーとしてカウンセリングも行っています。
なかむら:最初は登録カウンセラーとして入っていただいて、後に運営の仕事もするようになったんですよね。(編注:詳しくはこちらのnote)登録カウンセラーだったときは、cotreeに対してどんな風に感じていましたか?
ほしの:うーん……別に何も思ってなかったかな(笑)
元々オンラインにあまり抵抗がなかったのもあって、問題なく使えていたと思う。むしろ自社でシステム作っているのすごいなって思ってた。運営に入ると、どうしても課題ばっかり目についちゃうけどね。
くにい:たしかに、お問い合わせって困った時にしかもらえないから、快適に使っている人の声は届きにくいですよね。
なかむら:カウンセラー採用の仕事は、やっていてどうですか?
ほしの:その人のいい面ばかり見ちゃうから、判断するのが難しい時は結構あるかな。オンラインカウンセリングをやってみたいという想いを持って来てくださる方が多いし、どうやったら活躍できるかって視点で考えがちなんだよね。
なかむら:カウンセラーだからこそ、その視点が強いのかもしれないですね。
ほしの:そうだね。前提として、やりたいならチャレンジするべきだって思っているのも大きいかな。
あとはカウンセラーって、どんなに優れた人でもユーザーさん相性があるからね。私が「合わないな」って思っても、その人に合うユーザーさんもいるんだろうなと思うと、悩んじゃう時があるかな。
くにい:わかりやすい基準で評価できない部分はありますよね。
ほしの:そうなんだよね。オンラインカウンセリングだから、多様なカウンセラーさんにいて欲しいという思いもあるし。
オンラインという新たな選択肢によってカウンセラーさんの働きやすさが改善して、少しでも多くのカウンセラーさんが活躍できる場になったらいいなって思っている。多様なカウンセラーさんがいる方が、ユーザーさんの選択肢も増えるしね。
ようやくカウンセラーさんのことが少しずつわかってきた
くにい:なかむらさんはカウンセラーさんに関わる仕事を1年半くらいやってきて、カウンセラーさんの雰囲気が変わったなって思うことありますか?
なかむら:ようやく少しずつカウンセラーさんのことがわかってきたし、その情報が運営の中でオープンになってきたなあと思います。
ぼくが入った頃って、カウンセラーさんの情報は徳田さん(編注:昨年7月まで、カウンセラーに関わる業務を担当していたメンバー)の頭の中に全部ある状態で、徳田さん以外がカウンセラーさんに関わることってあまりなかったんですよね。
去年くらいからカウンセラーさんにヒアリングしたり良かったカウンセリングについて一緒に振り返ったりして、カウンセリングの価値やカウンセラーさん毎の違いがようやく言語化できてきたなと思います。
くにい:そうだったんですね。ヒアリングはやってみてどうでした?
なかむら:同じ資格を持っていても、カウンセラーさんによって価値観が違って、それがカウンセリングに反映されているのが面白かったですね。
詳しくはちばさんがまとめてくださっているのですが、その違いはソーシャルスタイル(編注:1960年代にアメリカで提唱された、ふるまい方や物事の考え方、意思決定の仕方の好みの傾向。)の4タイプで大別されるんじゃないかという話になって、現在マッチング診断でもソーシャルスタイルが使われるようになりました。
あとは純粋に、カウンセラーさんってすごいなって思いました。日々ユーザーさんと真摯に向き合ってくれていることを改めて実感しました。
くにい:cotreeのサービスって、当たり前だけどカウンセラーさんがいないと絶対に成り立たないですもんね。感謝の気持ちは常に忘れないでいたいです。
なかむら:個人的なことで言うと、ぼくはcotreeでインターンをしながら大学で臨床心理を学んでいたこともあって、カウンセラーという職業に興味があり、カウンセラーさんに関わる業務に携わらせてもらったという経緯があるんです。
実際に業務の中で、例えば不定期でカウンセラーさんとの勉強会を開催していて。様々なバックグラウンドを持つカウンセラーさんと議論することで、カウンセリングへの理解はすごく深まったなあと思います。たくさん学ばせてもらって、本当にありがたい限りです。
ユーザーさんにもカウンセラーさんにもインパクトがあることに注力していく
なかむら:振り返ると少しずついい方向に変わってきているなあとも感じるけれど、やっぱりまだまだやりたいことはいっぱいあるんですよね。
くにい:そうですよね。カウンセラーさんにとってcotreeは学びの場でもあるし、働き方の一つの選択肢でもあって。届けたい価値はたくさんあります。
でもまずは、カウンセラーさんとユーザーさんのセッションをよりよいものにする、というところに注力したいですね。
なかむら:カウンセラーさんとユーザーさん、どちらのためにもなることを優先したいですよね。うまくバランスを取り続けていきたいです。
ほしの:例えばマッチング精度の向上ですよね。
多様なカウンセラーさんがいることや色々なカウンセリングの方法があることをどうやったらうまく伝えられるかは考えていて。うまくカウンセラーさんを差別化してあげて、「この人はこういうコミュニケーションが得意です」とか「こういう分野の話ができます」みたいなことを、ユーザーさんにわかりやすく伝えていきたいです。
なかむら:マッチングでは、選択肢を絞りながら提示してあげることが大切ですよね。
100人以上のカウンセラーさん全員の情報を提供してもユーザーさんが自分に合ったカウンセラーを選ぶのは難しいと思うので。ユーザーさんのニーズを聞き取った上で、特徴と共に選択肢を絞って提示することが、よりよいマッチングには大切なのかなって思います。
くにい:専門領域や分野だけでなく、時間帯や曜日も最適化させていきたいなとも思います。
そんな意図もあって最近、カウンセラーさんにユーザーさんの利用傾向を伝えるチャンネルを作ってみました。予約されやすい曜日や時間帯の枠を増やしていただくことで、どの時間でもよいマッチングができるようになったらいいなと。
ほしの:cotreeがやってることは突き詰めるとマッチングのサービスなので、ユーザーさんとカウンセラーさんの出会いの質を高めるところを、もっと考えていきたいです。
カウンセラーさんと一緒に、cotreeをよりよい場にしていきたい
くにい:話しているとどうしてもやりたいこととか今不足しているものに目が行っちゃうけれど、cotreeで働けて良かったって思ってくださっている人や、いいセッションができたって思ってくださっている人もいるはずで。そういうところにも目を向けていきたいなって思いました。
もちろん改善はしながらですが、もう少し自信を持って「cotreeはカウンセラーさんにとってもいいサービスなんです」っていうことを伝えていきたいなと思いました。
なかむら:ぼくは最近、カウンセラーさんに関することをcotreeのメンバー全員で議論できるようになってきたことが大きな変化だなと思っていて。
例えば機能開発でも、カウンセラーさん側かユーザーさん側か、みたいに単純化するのではなく「どっちにとっても価値があるところを優先していこう」という認識をみんなで共有できていることが素晴らしいなと思います。
そしてカウンセラーさんともどうしたらcotreeがもっとよくなるかを一緒に考えていきたいから、ぼくたちが思っていることをもっと伝えていきたいなとも感じました。
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カウンセリング業界全体に寄与するために
—なかむらから一言—
ユーザーさんにとってもカウンセラーさんにとってもいいサービス・プロダクトを作るということは、ぼく個人としてもすごく大切にしている価値観の一つ。
ぼくの友人にはカウンセラーを目指して学んでいる人も多く、彼ら彼女らが将来カウンセラーとして長く生き生きと働ける場が増えてほしい、という願いがあって。
カウンセラーさんが生き生きと働ける場になることで、カウンセリング業界全体が広がり、前に進んでいくことに寄与したいと思います。
まだまだ至らぬ点も多いですが、カウンセラーさんと協力しながら、カウンセラーさんにとってよりよい場を作っていきたいと、インタビューを通して改めて感じました。
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