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cotree Academyマガジン

カウンセリングの学びを促進していくために、カウンセラーに向けたカウンセリングに関する限定コンテンツを配信していきます。 ▼cotree Academyについて https://…
カウンセリングに関するコンテンツを月2回ほどで更新していく予定です。
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【録画配信】杉原保史先生 講演会 「このメールにどう返信する?:メールカウンセリングの実践を振り返る」

杉原保史先生を講師として2021年4月15日に開催した講演会「このメールにどう返信する?:メールカウンセリングの実践を振り返る」の録画映像を配信いたします! 本講演会は、同じく杉原先生をお招きして2020年10月に開催した講演会「事例で学ぶテキストカウンセリングの基礎と困難事例への向き合い方」の内容の更に深堀りしつつ派生したものとなっています。 二つの内容を合わせてご視聴いただきますと、テキスト/メールカウンセリングについて、一層深い知見が得られるはずです。 よければ合わせ

¥2,000

5/7開催!「若手心理職サバイバルガイド:こころの仕事ためのキャリアデザインワークショップ」講師:松本桂樹先生

季節は春。多くのひとたちが入学や進学、就職や異動などを経て新しい環境へと進んでいく季節です。 心理職を志すひとたちが、心理系大学院などの教育機関に入学・進学をし、一方で、初めて心理の仕事に就くひとたちはそれぞれの職場で活躍をしはじめる季節となりました。 それぞれが新しい環境に歩みを進めていくなかで、期待とともに、さまざまな不安や葛藤が生まれることとおもいます。 「心理系大学院を卒業したあと、どんな風に働いたらいいのか?」 「資格取得と一緒に就活はうまくできるのか?」 「

トラウマを抱える人のためのカウンセリング:応用編後編―トラウマをめぐる心理療法を知る―

「トラウマ」という言葉は、日常会話でも聞くことができるほど一般的な言葉です。しかし、トラウマの影響や対応、支援の実際についてはまだまだ知られていないと感じます。 トラウマとはどのようなものなのか。また、トラウマを抱えるクライエントに対してどのようなアプローチをすることができるのか。 全3回に渡って、トラウマを抱える人のためのカウンセリングついて解説していきます。 3回目となる今回は、トラウマを抱えるクライエントが来た時に、カウンセラーがどのような治療を行っていけるのかを、か

出産をめぐる迷信ークライエントの生活に関わる呪術と祈りー

こちらも合わせてどうぞ! ⇩ 妊娠・出産にまつわる迷信 ある時担当していたクライエントAさんから、「同居している義理の親が迷信を押し付けてくる」という悩みを聞いたことがあります。Aさんは当時妊娠7か月、安定期を過ぎ、日ごと活発になる胎動と大きくなるお腹を抱えてのセッションでした。 詳細を尋ねると、義理の親は何かにつけてお腹の子どもに影響するからという理由で「~してはいけない、~すべきだ」とAさんの行動を制限するらしく、その内容のほとんどが一昔前の価値観や非科学的な迷信で

トラウマを抱える人のためのカウンセリング:応用編前編―トラウマを抱えるクライエントが来た時に―

「トラウマ」という言葉は、日常会話でも聞くことができるほど一般的な言葉です。しかし、トラウマの影響や対応、支援の実際についてはまだまだ知られていないと感じます。 トラウマとはどのようなものなのか。また、トラウマを抱えるクライエントに対してどのようなアプローチをすることができるのか。 全3回に渡って、トラウマを抱える人のためのカウンセリングついて解説していきます。 2回目となる今回は、トラウマを抱えるクライエントが来た時に、カウンセラーにどのような構えや取り組みが求められるのか

「このメールにどう返信する?:メールカウンセリングの実践を振り返る」 杉原保史先生 講演会 4/15(木)16:00 開催

「メールでこういうことを言われると悩んでしまう…」 「どういった表現でクライエントに伝えたら良いのかわからない…」 「クライエントの感情を文章から読み取るのが難しい…」 対面やビデオを用いたカウンセリングとは違った、テキストでのカウンセリングならではの困りごとには様々なものがあります。 長引くコロナ禍のなかで、新規にオンライン、それもテキストでのカウンセリングを始めたという方は、とくにそういった「困りごと」に直面することが多いかも知れません。 そういったなかで、今回、昨年

トラウマを抱える人のためのカウンセリング:入門編―「トラウマ」概念を知る―

「トラウマ」という言葉は、日常会話でも聞くことができるほど一般的な言葉です。しかし、トラウマの影響や、対応についてはまだまだ知られていないと感じます。 トラウマとはどのようなものなのか。また、トラウマを抱えるクライエントに対してどのようなアプローチをすることができるのか。 全3回に渡って、トラウマを抱える人のためのカウンセリングついて解説していきます。 1回目となる今回は、まず、トラウマという概念がどのようなものなのかについて解説をしていきます。 ※この記事は、全3回のシリ

メンタルサポートとキャリアコンサルティング -医療従事者への支援事例をとおして考える-

医療職は、離職率が高いことで知られていますが、医療現場における人手不足は十分な治療、ケアが行えなくなるだけでなく、人員の配置基準を満たせなくなることで、経営上の大問題ともなります。 そのため、医療機関に勤務する心理職は、患者へのケアを求められる一方で、同僚職員へのケアも同等かそれ以上に求められることがあります。 今回は、cotree Academyで講師を務める梨谷竜也氏に、医療機関で職員に対して行われるメンタルサポートやキャリアコンサルティングの事例をご紹介していただき、そ

カウンセリングで子育てを支えるために―応用編:発達段階ごとの悩みへの向き合い方(後編)―

青年期のアイデンティティ発達や親子関係についての研究するほか、スクールカウンセラーや幼稚園カウンセラーなどで教育・保育(子育て支援)分野で活躍なされている遠山千尋カウンセラーに、全3回に渡って、心理支援を通した子育て支援のあり方や実践について解説いただきます。 入門編では、子育ての悩みを紐解きながら、大まかに振り返ってきました。 応用編では、子どもの発達段階別によく見受けられる悩み事の実体や傾向、また、どんな対応をしていけるとよいかについて考えていきます。 乳児期(0歳~

永井玲衣 「 哲学対話と場の安全性」

「哲学」というと一見して、なんだかとっつきづらい大変なものというイメージがあります。しかし、鷲田清一によれば、哲学とは、なにも専門書を長い時間を掛けて読解するようなものだけではなく、「問う」という作業それ自体ことでもあるといいます。 そういった「問う」という作業にフォーカスを当てて、哲学を身近にしようとする営みに、「哲学対話」というものがあります。 今回は、この哲学対話について研究を行っている哲学者の永井玲衣さんに、哲学対話について、そして哲学の営みをセラピーの場面に接続し

メールカウンセリングでエモティコンを使うこと

メールでやり取りをするという作業において、私たちは「メールを書くこと」と「メールを読むこと」の二つを行っています。それはメールを使ってカウンセリングをするという状況においても大きく変わるものではありません。とはいえ、カウンセリング場面という特異な状況においては、カウンセラーには、普段行っているメールのやり取りと比べてとくべつに高い「メール表現力」と「メール読解力」が求められることになります。  今回は、そのうちの「メール表現力」に関わることについて、具体的には、「エモティコン

カウンセリングで子育てを支えるために―応用編:発達段階ごとの悩みへの向き合い方(前編)―

青年期のアイデンティティ発達や親子関係についての研究するほか、スクールカウンセラーや幼稚園カウンセラーなどで教育・保育(子育て支援)分野で活躍なされている遠山千尋カウンセラーに、全3回に渡って、心理支援を通した子育て支援のあり方や実践について解説いただきます。 入門編では、子育ての悩みを紐解きながら、大まかに振り返ってきました。 応用編となる今回(第2回)と次回(第3回)の2本では、子どもの発達段階別によく見受けられる悩み事の実体や傾向、また、どんな対応をしていけるとよいの

カウンセリングで子育てを支えるために―入門編:子育ての悩みを紐解く―

「子育て支援」というとどのようなことを思い浮かべるでしょうか? もしかしたら、何か子育てに役立つアイデアやコツ、工夫を教えることを思い浮かべたり、発達心理学の知識を伝えたりすることを思い浮かべる人もいるかも知れません。 たしかに、アドバイスを伝えたり、心理教育をしていくことが大事な局面もあります。とはいえ、カウンセリングにこられるお母さんの中には、むしろ育児書を読み漁ったり、たくさん勉強をしていて、それでもどうしようもなく苦しくて、途方に暮れてやってこられる方も多いものです

“自殺”に対して何ができるか? :自殺についてカウンセラーが知っておきたいこと

我が国の自殺者数はここ数年、減少傾向にありましたが、今年ふたたび増加に転じるのではないかと懸念されています。 私達、こころの専門家は、この状況で何ができるのでしょうか?そして、目の前のクライエントが「もしかしたら自殺を考えているんじゃないか」となったとき、何をすればいいでしょうか? この記事を通して、皆さまのそれぞれのフィールドで自殺に対して何ができるかのヒントを得ていただければと思います。 ※なお、本記事はcotree Academyに参加している梨谷竜也講師にご協力いた