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国内にいながら異国リゾート感が味わえる【ウトコオーベルジュ&スパ】

2019年の5月と10月に2度お伺いした、ウトコオーベルジュ&スパをご紹介します。
私は強力な雨女ゆえ、両日とも天気が悪く、写真が微妙ですがご了承くださいませ。
ウトコオーベルジュ&スパは高知県室戸市の最南端、室戸岬にあるリゾートホテルです。

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どんなホテル?

室戸岬の先端付近に位置し、全客室がオーシャンビューのホテルです。
客室からすぐのところに太平洋が広がり、とにかく海を近くに感じられます。
客室はツインルームのみで、シングルルームはありません。
(※部屋によっては3名も宿泊可能)
部屋数は17室と非常に少なく、満室になっても施設内が混み合う心配もなく、ゆったりとプライベートを楽しむことができます。

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こちらのホテルは元々は「ウトコディープシーセラピーセンター&ホテル」という名前で、メイクアップアーティストで有名なシュウウエムラ氏が2006年に建てた施設だったそうです。
その後、シュウウエムラ氏が亡くなって、2009年より星野リゾートが運営をするようになりました。
その星野リゾートも2017年には撤退するということになり、一度は閉館の危機に陥ったそうですが、アクトリゾートという会社が引き継ぐようになり、現在に至ります。
この「ウトコ」という名前ですが、シュウ・ウエムラ氏の「ウ」、室戸の「ト」、高知の「コ」を取ってつけられた名前だそうです。

非日常を楽しむ

リゾートホテルに求めるもの。それは非日常の時間です。
そんな時間を過ごすための仕掛けが施設内にはいくつかあります。

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タイフーンテラスと呼ばれるこちらのテラス。
太平洋を見渡しながら、波の音とともにゆったりとお酒なんか飲んだら、嫌なことも一旦忘れることができそうですね。
天気が良ければこちらから夕日を眺めたり、夜は満点の星空を眺めることもできそうです。

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こちらはライブラリー兼カフェコーナー。
セルフのカフェスペースがあり、コーヒーや紅茶をいただくことができます。
太平洋を眺めながら、本を読んだり、コーヒーを飲んだりと、のんびりと過ごすことができます。

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こちらがライブラリーの入り口。
先ほどご紹介したタイフーンテラスはこちらのライブラリーの上に位置しています。

もう一つ、おそらくホテルの施設の中でメインかと思うのですが、海洋深層水のスパがあります。
フロントで水着の貸し出しも無料で行なっています。
残念ながら、私は入らなかったので写真はありませんが、体温ほどの水温で、海洋深層水のためか、プールの中でプカプカと浮いているだけで癒されるそうですよ。
以下、公式サイトから引用です。

生命の源である海水。
なかでも深層水は清浄性やミネラルバランスに優れ、神秘の水と言われています。
ここは、その恩恵に満たされながら、心身の美を磨いてゆく環境があります。
海を眺めながら体温ほどの温かさのプールで癒されたあとは、心地よいトリートメントで日ごろの疲れをゆったりと取り除いてください。

そのほか、ジオパークのウォーキングツアー、スターウォッチング、ヨガなど色々なアクティビティーも用意されています。
時間が早くないと利用できないものもあり、とにかく早めにチェックインすることをおすすめします。
(※チェックインは15時〜)
私はいずれも利用していないため、詳しくは公式サイトを参照ください。

オーベルジュゆえにメインはやはりお料理

オーベルジュとは直訳すると”旅籠”で、”郷土料理を提供するレストラン付きのホテル”を意味するフランス語である。
※ウィキペディア(Wikipedia)より引用

上記の通り、オーベルジュはレストランを併設した宿泊施設という位置付けのため、やはりメインはお料理です。

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ホテルに着くと、まず夕食の時間と朝食の時間の希望を聞かれます。
時間制となっており、各時間ごとに数グループしかいませんので、ゆったりと食事を楽しむことができます。
私は一番遅い時間にしたためか、ほとんど宿泊客がおりませんでした。

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こちらがコースディナーのメニューです。
季節ごとにコースメニューは変わるようです。
私はかなり好き嫌いが多く、事前に食材のリクエストをしておいたところ、快く対応していただけました。

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地元の鮮魚や、契約農園のお野菜などを使用した目でも楽しめるフレンチ料理の数々。
私は普段、ほとんどフレンチを口にする機会はありませんが、非常に食べやすいお味で、全品美味しくいただきました。
一品一品、お料理の説明をしてくださいましたが、食べるのに夢中でほとんど忘れてしまいました(汗)

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私が伺った時はワインソムリエの方もいらっしゃって、好みをお伝えしたところ、ワインも選んでいただけました。
(お一人様のため、ハーフボトルです。)
記念日などの利用時にも、あらかじめリクエストをしておくと良いかもしれませんね。

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朝食も夕食と同じ会場でいただきます。
目の前には海が広がり、清々しい気分で食事をすることができます。

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お目覚めのジュース。
こちらも契約農家のものを使用した、ゆず・トマト・ぶどうの3種類のジュース。

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前菜、メイン、サラダ、パンといった形で、順に出していただけます。
朝食もとても素敵な盛り付けで、お味も美味しく充実した朝食でした。

全室オーシャンビュー、17室のみのプライベート空間

お部屋は基本的にツインルームのみです。(※3名宿泊可能なお部屋もあります)
グレードは、スタンダードルーム・スーペリアルーム・ラグジュアリールーム・スイートルームの4種類となっています。
一番スタンダードなお部屋でも33㎡ありますので、全部屋ゆったりとしています。

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写真はラグジュアリールームです。
全部屋同じようにオーシャンビューのため、部屋によって眺望が悪いということはありません。
そのため、どの部屋を選んでもハズレはないかと思います。

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ただ、外を見ているだけであっという間に時間が過ぎていきます。

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こちらはバスルーム。
こちらもオーシャンビューです。
お部屋の目の前は遊歩道となっており、普通に釣り人などが歩いている場合があるので、その点は要注意です。
一応外からは見えないよう、マジックミラー仕様になっているそうです。
私が宿泊した際も、朝に人が歩いていましたので、着替えなどする時は部屋のカーテンを閉めたほうが良さそうです。

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ラグジュアリールーム以上のお部屋にはバルコニーがついています。
共用施設に行かず、こちらでただぼーっとするのも良さそうです。

計算された、「海」を見るための建物

こちらのホテルは全室が横に並ぶ、1階建ての建物です。(※タイフーンテラスを除く)
そのため、全室から同じような眺望が期待できます。

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廊下も長く、このように移動する際は、外の廊下を歩くことになります。

航空写真を見るとわかるように、非常に横に長い建物です。
そこに17室しかないということで、とても贅沢なつくりですよね。
周りに民家はありませんので、非日常感を大いに味わうことができます。

フランスの建築家アンリ・ゲイダン氏とシュウウエムラ氏がコラボして建てたこのホテルのコンセプトは「海に住む」とのことです。
全部屋のすぐ目の前に海が広がり、まさにその言葉通りの感覚を味わうことができます。

最後に

このホテルにはもう一度来たいと思わせる魅力があります。
それは天候、季節、気分などによって楽しみ方が変わるからです。
楽しみ方といっても、何かレジャー施設やアミューズメントがあるわけではなく、あるのは美味しいお料理と素晴らしい景色だけです。
それを自分なりに五感で感じて、その時々の楽しみ方ができる、そんなホテルだと思います。

ご夫婦、カップルでの利用はもちろん、私のようにひとり旅で利用するのにぴったりなホテルかと思います。
現実を忘れたい時、ぜひおすすめしたいホテルです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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