遠い空の春を祈る
(*声で聞くこともできます。末尾のStand.fmのリンクにて。)
春めいた陽射しで目を覚ました朝。
遠い空の下では、逃げ込んだ地下鉄の片隅で、爆撃音で目を覚ました少女がいる。
それはまもなく自分にも起こることかもしれない。
春を謳歌できるのは今だけかもしれない。
少女の国はまだ寒い。彼女が春を愛でられる日が一日も早く訪れますよう。
その頬を伝う涙が、悦びの涙になりますよう。
遠い空の、いいえ、同じ空の下の、春を想う。
https://stand.fm/episodes/621b1cdd57db43000784e775
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