見出し画像

人生の責任を取らずに逃げ続けた者の末路①

#創作大賞2023 #オールカテゴリ部門


■風の時代に翻弄される


◆迷走の始まり


2020年12月から風の時代に突入したと言われ始めて、今年ではや3年目だ。

確かに、その一年も前から新型ウイルスの流行などもあり、世の中の価値観や常識は以前とは比べものにならないほどガラリと様変わりした。

この頃から私はテレビをまったく観なくなった。

一日のうちに空いている時間はすべてYouTube動画を観て過ごしていた。

足を骨折して入院することになり、テレビと離れたのも大きかった。



自分自身を振り返ってみても、2020年はまさに転機の年だった。

2020年は人生初の骨折で入院を体験し、その入院中に離婚が成立した。

すでに10年以上も別居をしていたので、サクッと離婚を進めるために揉めて長引くのも面倒で、すべての財産放棄を条件に記入済みの離婚届を送ってもらった。

退院後、松葉杖をついてすぐに出向いたのは区役所だった。

離婚届を提出後は、姓の変更手続きに奔走した。

その1年半後、二度目の骨折をすることになるのだが、今思えばこれはお知らせだった。

ここから先に進んではいけないよ!という足止めのサインだったのに。。。

そのサインに氣づかず…
いや本当は氣づかないふりをして、違和感を抱えつつ進んでしまった。。。

そして私はその先の『人生のどん底』を味わうことになる。


◆二度目の骨折で仕事を失う

さて、二度目の骨折をしたのが2021年の10月の終わりだったのだが、じつはその翌週から新しい仕事が決まっていた。

二度目の骨折は入院はしなかったものの、松葉杖をついて階段地獄の地下鉄を乗り継いでの通勤なんて、とても出来るとは思えなかった。

職場面談に付き合ってくれた派遣会社の担当者さんには申し訳なかったが、骨折の翌日に電話をして、私は就業の辞退を申し出た。

そしてまだ少し残っていた失業手当の復活手続きをしたところ、有難いことに新型ウイルスによる施策で給付期間の延長の適用となり、なんとか首の皮が繋がったのだった。

とは言っても、失業給付が3ヶ月延長しただけなので、その後は自力でなんとかしなければならない。

そして、手続きの後にたまたま職安で見つけたオンラインで受講できる職業訓練に滑り込みで申し込み、見事に合格したのだった。

かねてから習得したかったPhotoshopとillustratorが学べる職業訓練は、週に一度のスクーリング以外はすべてオンライン授業だったので、骨折中の私でも参加が可能であった。

子どもと同じ年代の同期生と過ごす3ヵ月間はとても楽しくて、課題は大変だったが習熟テストも無事に合格し訓練は修了を迎えた。

職業訓練が修了する頃には松葉杖からは卒業できたが、年齢的に今からデザイン系の就職は難しいだろうなと思った私は、これまでコツコツと学んでいたコンテンツ制作で起業することにした。


◆ジョイントビジネスで起業する

職業訓練校とは、失業者や求職者が「再就職」のために技術を身に付けるための国や自治体が運営する訓練制度だ。

当然だが、「その後就職をしたのか?」という追跡調査がある。

そのまま就職をせずにいると数ヶ月間は追跡書類を提出しなければならないのも面倒で、私は訓練校を修了した翌月に開業届を提出した。

訓練校の修了と同時に、私は寝食を削ってコンテンツ制作を始めた。


コンテンツは二度目の骨折した時に一緒に居た霊能者の友人とのジョイントで、『チャクラと心を整える講座』を開講することになった。

リリースは4月の終わりだったので、それに間に合わすためにランディングページからテキスト制作、申込みフォームや各種SNSとHPを整える作業を、一人ですべてこなした。

訓練校で習得したPhotoshopやillustratorが、すぐに実践で役に立った。

デザインは稚拙ではあったが、なんとか体裁だけは整った。

一ヵ月以上、起きている時間のすべてを費やして制作したコンテンツであった。

失業手当も終了していたので、これがこけると翌月には無収入となってしまう…。

一か八かの賭けのような仕事であった。

そして、迎えた講座体験会。

3回開催した体験会で、8名の受講生さんの申し込みに繋がった。

2ヶ月間の講座で、報酬は折半の約束だった。

友人(正しくは友人を介して友人となった)だと思っていたため、契約書類は交わしておらず、あくまでも口約束。

彼女はIT系が疎く、彼女のSNSを整えたり、講座中のzoom環境をサポートしたりと、講座運営以外の雑務も正直なところ負担だった。

なぜならば、コンテンツを作って終わりではなかったから。

私は心理カウンセラーと催眠療法士をしており、受講生さんの『心を整える』部分はすべて私の担当だった。

つまり、講座運営中も友人の『チャクラを整える』以外の、コンテンツ、メンタルサポート、催眠療法のセッション、事務局、受講生グループの投稿管理などなど・・・

制作から運営まで、おそらく比率でいったら1:9くらいの負担がのしかっていたのだ。

もちろんこれは私の主観であり、彼女にも言い分があるのはわかっていたので、講座が終わりを迎える頃、「今後の運営について話し合いたい」と提案をした。


そして、そこから事態は最悪の方へとこじれ始める。


②につづく・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?